第4クレイジー 「ダンテ内閣全員集合!!!」
東京都の霞が関に、全長500メートルの高層ビルが建っている! これはダンテが所有するマンションで、最上階には総理大臣の執務室がある! 彼はいつもそこで寝泊まりをしているのだ!
そんなビルの隣に、日本の英知とクレイジーが集結する黄金の神殿、その名も“国会議事堂”があった!
なお黄金の神殿というのは決して比喩ではない! この国会議事堂は、純金の鉱石をブロック状に加工したものを積み上げて建造されている神殿なのだから!
そしてジャスティスの葬式、略して“ジャス式”から1日が経過した今日!
この国会議事堂の会議室に、内閣総理大臣であるダンテと秘書であるジャスティスがいた! 広々とした会議室の中央には大きな円卓が置かれており、荘厳な雰囲気に包まれた部屋だ!
「さて、そろそろだと思うが……」
円卓の椅子に座りながら腕時計を見つめるダンテ!
と、その時!
ドカーーーンッッッ!!!
会議室のドアが爆発!
そしてそこから、身長3メートルはありそうな男性がのしのしと入ってきた!
高級そうな灰色のオーダーメイドスーツに身を包んだ、髭面のたくましいおじさんである!
彼は、丸太のように太い両腕を組みながら口を開いた!
「ダンテ内閣防衛大臣、ラインハルト!!!!! 時間厳守でただいま到着!!!!!」
信じがたいほどの大声を張り上げて名乗るラインハルト!
そう、彼こそがこの世界の日本における防衛大臣だ!
口元には豊かな白ひげを蓄えており、眉間には深いしわが刻まれている! 特筆すべきはやはりその体格で、身長3メートルという恵まれた体格と鍛え抜かれた筋骨隆々の肉体は圧巻!
スーツに全身を包んでいても、彼がすさまじい筋肉の持ち主であることは一目瞭然だ!
秘書のジャスティスの肉体も中々のものだが、ラインハルトのそれはもはや人間離れしているといっても過言ではなかった!
「時間通りに来るのは良いことだが、ドアを一々破壊するのはやめてくれ!」
「失礼しましたダンテ総理。なにせこの私にとってはドアがいささか小さすぎるもので……ついつい破壊してしまうのです」
圧倒的怪力!
するとそこに、ジャスティスが口をはさんできた!
「そんなことよりも、他の大臣はどうした!? 内閣メンバーの全員に集合をかけたのに、お前ひとりしか来てねぇじゃねぇか!」
説明しよう! ダンテ内閣のメンバーは、トップであるダンテとその秘書ジャスティスを除いて5名存在する!
それぞれが日本のあらゆるシステムを分担して取り仕切っており、ラインハルトの場合は“日本の防衛”が役目なのだ!
「無茶を言わないで下されジャスティス殿! 他のメンバーは、この間のダンテ総理と宇宙人たちの戦闘で出た残骸の後片付けで大忙しなのですぞ!」
「なるほどな!」
ジャスティス、納得!
確かに、第一話でのダンテと宇宙人たちとの戦闘は筆舌に尽くしがたいほど壮絶なものであった! 記憶に残っている読者も多いのではないだろうか!?
するとダンテが口を開いた!
「まあいい、それじゃ早速本題に移るぞ! 昨日、ジャスティスの葬式――略してジャス式の最中に暗黒反乱軍の暗殺者であるアンナと名乗る女が現れた!」
「なんと! それは災難でしたな!」
「ああ! しかも奴はクレイジー・ウェポンの使い手だった! それでなんとか応戦したが、結局逃げられてしまったんだ……!」
悔しそうに語るダンテ!
「やれやれ……宇宙人が地球にやって来たこのタイミングで、反乱軍の奴らも本格的に行動を起こして来ましたか……」
ラインハルトは、自らの豊かな顎髭をさすりながら呟いた!
「まあ、宇宙人騒ぎで政府が混乱している今こそが、俺を暗殺する絶好の機会だと考えたんだろうな!」
「ですな……しかしどうしますか、ダンテ総理! このことをメディアに伝えますか?」
それを聞いて首を横に振るダンテ!
「いや、この事は極秘にしておこう! 今から俺とジャスティスとでアンナの追跡を開始するから、お前は引き続き宇宙人の再来に備えてここに残れ!」
「はっ、かしこまりました! しかし、どうやってそのアンナとやらを追うのですか?」
「ふふふ……俺があの暗殺者をただで返すわけないだろう? 闘っている途中、一瞬の隙を狙って奴に追跡装置を取り付けたんだ! これで奴の居場所が分かる!」
それを聞いたラインハルトは感心した!
「流石は日本のキング・オブ・クレイジー、ダンテ総理! それで、アンナは今どこに?」
ダンテは懐からスマホを取り出し、画面を見つめながら口を開く!
「なんてこった……最悪だ……奴は今、佐賀にいる……!」
次回、「ダンテ、佐賀上陸!!!」に続く!!!




