第3クレイジー 「ダンテが勝つ!!!」
葬式会場でにらみ合うダンテとアンナ!
「ダンテ、覚悟!」
半透明の白いダガーを握りしめたアンナは、そう叫んで一気に飛び出す!
と、その時!
迎え撃つダンテは、おもむろに右手を前に突き出した!
「うおぉぉぉお!!!」
ダンテが気合を入れると、握りしめた右拳の中がまばゆく光る!
そしてその光は、次第に長さ1メートルほどの一本の棒のような形状へと変化していき……あっという間に日本刀が形成された!
それはアンナの握るダガー同様に、半透明で白い輝きを放っている!
「これが俺のクレイジー・ウェポンだ!!!」
ここで読者の皆様に説明せねばなるまい!
クレイジー・ウェポンとは、己の中の“クレイジー・パワー”という気のようなものを操り、ビーム状の武器として出現させたものである!
どのような武器が出現するかは、その人の性格や嗜好が大きく関わっている! そのため、歳をとることでウェポンが変わることもあるぞ!
そしてダンテの場合は日本刀、アンナの場合はダガーが出現したというわけだ!
「行くぞダンテ!」
目にもとまらぬ足さばきでダンテの懐に潜り込み、ダガーを突き出すアンナ!
「うるせーーー!!!」
彼は叫びながら慣れた手つきで日本刀を振り回し、迫るアンナを吹き飛ばした!
「きゃあぁぁーーー!!!」
勢いよく吹き飛ばされた彼女は、空中で巧みに姿勢を制御し、葬式会場の床にスタリと着地した! 猫を彷彿とさせる身軽さである!
「やるわね、ダンテ……流石は日本の総理大臣! キング・オブ・クレイジーと呼ばれるだけのことはあるわ!」
「へっ、まあな……それじゃあ今度はこっちから行くぜ!」
そう言うと彼は、白く輝く半透明の日本刀を両手で握りしめた! さらに両足を開きながら、ゆっくりと腰を低く落とす!
「ふん、構えだけは一丁前ね……!」
アンナは軽口を叩きながらも、真剣な表情でダガーを構えた!
「いつまで、そんな強がりを言ってられるかな……?」
そして次の瞬間!
床を力強く蹴ったダンテは、弾丸のように相手に迫った! その速度、驚異の時速160キロ!
メジャーリーガーが投げる剛速球ほどの速度でアンナの眼前まで到達した彼は、そこでフェイントをかけるように急ブレーキ!
「くっ!?」
アンナは見事にダンテの策にはまり、ダガーを持った右腕を振り上げてしまった!
その一瞬のスキを見逃さず、彼は日本刀を切り上げる!
ガキィィーーーンッッ!!
ビームでできた日本刀と、同じくビームでできたダガーが激しくぶつかり合った!
すさまじい勢いで火花が飛び散り、スパークが発生する!
(ギリギリのところでガードしてきたか……こいつ、やるな!)
ダンテは感心しつつも、素早く体を回転させた! そしてその勢いを利用し、返す刀でアンナにさらなる一撃を加える!
「うぐっ!?」
機敏な動きでダガーを構え、彼の攻撃を受け止めるアンナ!
しかし今度は衝撃に耐えきれず、そのまま横に吹き飛ばされてしまった!
「きゃあっ!」
アンナはそのまま、時速200キロという殺人的速度で葬式会場の壁に激突!
巨大なクレーターを作り上げた!
「くっ、勝てない……! やはり、一筋縄ではいかないか……!」
「あきらめろ、アンナ! お前じゃ俺には勝てん!」
「くそっ……」
悔しそうに呟くアンナ!
すると彼女は
「覚えていろ!」
と捨て台詞を吐き、勢いよくジャンプした!
そしてダガーを巧みに使って、葬式会場の天井をぶち抜く! アンナはそこから、外へと逃げ出してしまうのであった!
「やれやれ、終わったか!」
ダンテは「やれやれ、終わったか!」とでも言いたげな顔で肩をすくめる!
すると右手に握っていた日本刀が、光となって消えた!
「おいダンテ! 怪我はないか!」
ここまでの経緯を物陰から隠れて見守っていたジャスティスが、心配そうな表情で話しかけてきた!
「ああ、俺は大丈夫だぜ!」
ダンテは答えた!
「すまんなダンテ! 俺も加勢したかったが、いかんせん生き返ったばかりなもんで……」
心底申し訳なさそうに言うジャスティス!
「気にすんな! お前に怪我がなくて何よりだ!」
「しかし、まさかこのタイミングで反乱軍の暗殺者がやって来るとは、予想外だったぜ……!」
「まあ予想外のタイミングじゃないと暗殺できないもんな!」
まったくもってその通りである!
ちなみにアンナが名乗っていた暗黒反乱軍とは、暗黒の反乱軍のことである!
ダンテが統治する現在の日本に不満を持ち、政権を自分達だけのものにしようと3年ほど前に結成されたヤバイ組織だ!
「どうするダンテ! あのアンナとかいう女を追うか!?」
「いや、いい! それよりも……緊急作戦会議をしよう!」
「き、緊急作戦会議!? ってことはまさか……」
「ああ、その“まさか”だ!」
そしてダンテは、大きく深呼吸をして続けた!
「俺の内閣のメンバーを、全員集合させろ!」
次回、「ダンテ内閣全員集合!!!」に続く!!!




