第11クレイジー 「佐賀のジャングルを知り尽くす追手!!!」
「……覚悟しな、ダンテ!」
ジャングルを必死に逃げ回るダンテとジャスティス! そんな彼らの耳に、野太くハスキーな女性の声が聞こえてきた!
「……!? 危ない、よけろジャスティス!」
そう言って、ジャスティスの肩を突き飛ばすダンテ! 次の瞬間、2人の間に一本の槍が飛んできた! 槍は標的から外れて空を切り、その先の木に深々と突き刺さる!
「あ、あぶねぇ……危機一髪だったぜ!」
「このまま逃げていても埒が明かない! 闘うぞ!」
そして2人は、逃げる足を止めて後方の追手をにらみつけた!
その追手は、白いタンクトップに青いジーパンという、ラフな格好をした女性であった!
露出された肌は小麦色に焼けており、程よく筋肉質! 黒い髪はポニーテールにまとめられており、その双眸は武人のように鋭い!
「アタイの名はシェリー! 暗黒反乱軍佐賀支部アジトの警備係! ちなみにアンタらに殺されたアズマはアタイの夫だった! 許せん!」
シェリーは怒りをあらわにした! 暗黒反乱軍としての立場だけでなく、未亡人の立場としてもダンテに強い憎しみを持っているようだ!
「やめろシェリー! 復讐は復讐を生むだけだ!」
ダンテが冷静にそう言ったが、今の彼女を止められる者はどこにもいない!
「うるさい! 喰らえ!」
そしてシェリーは、勢いよく手に持っていた白い槍を投げた! そう、彼女のクレイジー・ウェポンは槍! リーチが長くそれでいて軽いので、このように投擲武器としても扱える!
その槍は空を切って進み、そして!
グサリ!!!!!
「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャスティスの心臓に突き刺さった!!!!!!!!!!
「ジャスティスーーーーー!!!!!」
思わず叫ぶダンテ! だが彼の叫びもむなしく、ジャスティスはそのまま帰らぬ人となった!
「そ、そんな! そんな……! 許さないぞ、シェリー! 俺の親友を殺しやがって! お前も殺す!」
ダンテはさっき“復讐は復讐を生むだけ”と言っていたような気もするが、そんなことはどうでもいい!
復讐すれば気持ちがいいのだから、やはりやるべきだ!
「行くぞ!」
「来るなら来い、ダンテ!」
シェリーは新たに槍を生みだし、ダンテめがけて豪快に投擲した!
「くっ、何度でもクレイジー・ウェポンを生成できるのか……!」
これは相当クレイジーじゃないとできない芸当である!
ダンテは機敏に日本刀を出現させると、驚異の反射神経で飛んでくる槍を弾き飛ばした!
「……やるな!」
「よく言われる!」
すると彼女は、再び槍を出現させると、それを両手で握りしめて構えた! その風格はまさしくアマゾネス!
佐賀のジャングルにもアマゾネスはいた!
「……はぁあっ!」
力強く叫び、大地を蹴って走り出すシェリー! その動きは常人では目で追うことすらできぬ速度だったが──ダンテは常人ではないので問題なし!
「せい!!!」
冷静にタイミングを合わせ、相手の突きを刀でいなすダンテ! 見事な見切りである!
「なんだと!?」
「まだまだ!」
さらにダンテは、攻撃をいなされたことで体勢を崩した敵に向かって、二度、三度と高速の斬撃を繰り出した!
「うぐわぁぁーーー!!!」
その攻撃をまともに喰らったシェリーは、後ろに吹き飛ばされて大木に激突し死んだ!
「復讐、きもちぃ~~~~~!!!!!」
やはり復讐は最高である!
次回、「東京への帰還!!!」に続く!!!




