第1クレイジー 「ダンテ参上!!!」
ここは西暦2100年の日本! 法律が変わり、価値観が変わり、この「未来の日本」ではクレイジーな者が偉くなれる世界になっていた!
だから人々は皆学校に行って勉強をし、よりクレイジーになれるように訓練をするのだ!
「俺の名はダンテ! 日本の総理大臣!」
説明しよう! 彼の名はダンテ! この日本の総理大臣である!
紺のスーツに身を包み、艶やかな黒髪を七三にきっちりと分けた、ハンサムな青年だ!
「おいダンテ、大変だ! 宇宙から敵が侵略してきたぞ!」
そう言ってドアを蹴破りながら総理大臣の執務室に入ってきた金髪モヒカンサングラスの名はジャスティス! ダンテの秘書をしている筋骨隆々の男だ!
黒の革ジャンを羽織っており、秘書とは思えないような破天荒な雰囲気を醸し出している! 今はクレイジーな者が評価される世の中なので、これでいいのだ!
「おおジャスティスじゃないか! 今日は何の用だ?」
「俺の話を聞いていたのか!?」
「よーし、わかった! 宇宙人とたたかおう!」
説明しよう! “話し合いで解決する”というのは全然クレイジーな行為ではないので、最初から武力行使をするのがこの世界の日本での流儀なのだ!
「ドリャアーーー!!!」
というわけで、早速窓ガラスをぶち破って高層ビルの最上階から外に飛び出したダンテとジャスティス! そこは高度500メートルの上空である!
「ほら、あれをみろ!」
地面に向かって自由落下しながら空を指さすジャスティス! そこにはなんと、数百の円板型UFOが飛んでいた!
「許せねぇ! 俺は絶対 許せねぇ!」
五・七・五のリズムで憤るダンテ! 彼はおもむろに背中にジェットパックを装着すると、空のUFO目がけて飛んで行った!
「さすがダンテ! 早速UFOに突撃していくとは、クレイジーな奴だぜ!」
ジャスティスはそう言いながら地面に墜落した! ジャスティスもダンテ同様にかなりクレイジーな男なので、上空500メートルから落ちたぐらいでは死なない!
―それから、2分40秒という長い月日がたった―
「倒したぜ!」
地球に侵略に来ていた宇宙人のUFOを全て破壊しつくしたダンテ! そんな彼は早速、地上でニュースリポーターたちに囲まれてインタビューを受けていた!
「ダンテ総理! 今回の宇宙人との戦闘はいかがでしたか!?」
「疲れた!」
「では、明日は休暇ということになりますか?」
「いや、明日はジャスティスの葬式をする!」
説明しよう! ジャスティスは上空500メートルから飛び降りたことが原因で死んでいた!
「しかしダンテ総理! 今回の戦闘がきっかけで、また宇宙人が攻めて来るのでは!?」
「その時はまた俺が倒す!」
威勢よく発言するダンテ! それを聞いたニュースリポーター達は一斉に感激した!
「クレイジーだ!」
「クレイジーすぎる!」
「流石は日本のキング・オブ・クレイジー、ダンテ総理だ!」
「ん? 俺、また何かやっちゃったのか?」
ダンテは素っ頓狂な顔でそう呟いた!
しかし、この時の彼はまだ知らない……! 次の日、まさかあんな大変なことが起こってしまうだなんて……!
次回、「ジャスティスの復活!!!」に続く!!!




