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これから

はじまりはいつだったかわからないけれど、それより私は死んだらしい。


私の名前は斎藤彩華さいとういろは


都内に通う高校一年生だ。


新宿にある昔ながらの行商の一家に生まれて


ようやく仕事を任された矢先に車の事故にあった。


簡単にいえば暴走車が歩道につっこんできて目の前に子供がいたから思い切りかばったんだけど


打ちどころが悪くて体の感覚がない。




「・・しくったなあ・・」


野次馬の声をかばった子供の子供らしくない焦った顔が印象的なまま私はそのまま意識を閉じた。







「・・で、ベクトール、何か言う事は?」


気づけば私は青筋を立てた白いスーツを着た美しい金髪赤目の190センチくらいの青年と、かばった子供、こちらは黒髪黒目でどこか日本人と外国とのハーフのような印象の男の子だった。


周りを見ると白い何もない部屋で青年は椅子に座りふうとため息をついている。


「・・斎藤彩華ちゃんか、すまないな、うちの子がどうやら君の運命を狂わせたらしい」


「・・・」


ベクトールと呼ばれた男の子は顔を真っ青にさせて俯いている。



「どういう事ですか?」


私は混乱する頭をどうにか落ち着かせて聞いてみた。


「ふむ、冷静なのは重畳」


青年はにこやかにまた笑顔を向ける。


「私は君の世界とは異なる所の創造神ヘクレシア、そしてこの子は戦神ベクトール、まあ正式には純粋な神ではないけどね」


「・・いきなり何言ってるんですか?運命を変えたって?」


「言葉通りさ、君の運命は今日死ぬ事を決定してなかった」


ヘクレシアは苦笑しながら私に向けて声をかける。


「・・神様ってのは本当みたいね、私の怪我ないし」


「そうだね、痛みも苦しみも本物だ」


「・・まあいいけど、父母は嫌いじゃないけど、正直窮屈だったし」


「大分介入してきたみたいだね」


「まあ言う必要もないけど、それで私が死んだのは神と関わったからかしら?」


「そうだね、神が存在する場所ならまだしも地球のように神が関わらない地であると、運命を変えるだけの強制力は働くね、如何に戦いを司る神とはいえ、運命を変えるだけの力はある」


「・・・今更死んだ事に文句は言わないわ、それでその子は純粋な神ではなというのは?」


「思ったより受け入れてくれてありがたいね、ああ、この子は私が愛した人間の女性との間に生まれた半神なんだよ、地球の日本人と私の間に生まれたね、ある意味この子はチートだ」


「チート?」


「ちょっとスキル構成がね、普通の神とは違うんだ、能力も素晴らしい、だがうっかりさんでね、母に会いたいと私の眼を盗んで地球にいってね」


「・・・母親に会うのに私を犠牲にね」


「色々制約ぶっとばしたからねえ」


「神の制約なんてわからないけどね」


ヘクレシアは肩をすくめてまあいいかといった


「一応息子の不手際でね、地球の神と交渉して君の魂を預かったわけだが」


「転生でしょ?するわよ、それでしてほしいことは」


「話が早いね、今僕の世界は魔王やらなんやらが蔓延っていてね、勇者を地球からも自分の世界からも選別して召喚なり神託を与えたりしてやってるんだが、なかなか劣勢でね、それに人間の王はやたらとメンツを気にする奴ばかりで面倒くさい事極まりない」


私はため息をつく。


「それで、か弱い女子高生に何をさせようと?」


「何、ただ自由に生きてくれたらそれでいいよ、君は商人の娘だろ?行商人として富を築くなり、愛しい恋人を作るなりしてくれたらいい、寧ろ君が動くだけで波紋が広がる」


「・・・どういうこと?」


「簡単に説明すると君は無限の器をもってるんだ、魂の濃度が非常に濃い、寧ろ神に近いね」


「・・・は?」


「たまにいるんだよね、根底的な魂の蘇りが恐らく君は何代か前の僕の力と同等の力を持った破壊神の生まれ変わりだ、まあ肉体は人間だからベクトールの運命変換に対抗はできなかったようだけどね」


「・・ちょっと待って、待て」


私はこめかみを抑える


「何、私、世界滅ぼせちゃう系?」


「そうだね、寧ろ成長したら私と張り合えるな」


ヘクレシアはニコニコしながら声を返す


「・・・困るんだけど」


「何、最初は力の使い方もレクチャーするようにベクトールもつけるさ」


「!?」


ベクトールは顔を上げて驚いたようにこちらを振り向く


「ベクトール、本来ならば君がしでかしたことは重罪だ、いくらまだ12歳だからといって神の力を持つ身であれば看過できるものではない、だが、こちらの彩華ちゃんは気にしてないと感じてくれている、だからせめて君がこの子の先生になりなさい」


「・・ん」


「心まで見透かされてるんですね」


「一応神だしね、まあ彩華ちゃんが成長したら心も隠せるさ、さて本当ならば能力付与もするものなんだが、もう君の魂を開放すればスキルも能力もほぼ全て開放できるからなあ、まあいい、私の加護と奮発してサービスしよう、能力は鑑定というスキルがあるからそれで調べたらいい、まあゲームと思えばいい」


ヘクレシアはそういうとにこやかに


「さて説明するのはこのくらいで、異世界ヘクレシア、私の箱庭を存分に味わってくれ」


そういうと私とベクトールの体は光に包まれた

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