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異能学園の出来損ない  作者: 双林寺 楓
2/2

日常

『今朝5時頃アメリカでカテゴリー1のクリーチャーが出現しましたがUPUによって無事討伐されました。最近徐々に増えるクリーチャーの出現について専門家の多田 正司さんにお越し頂きました。多田さん宜しくお願いします』


『お願いします』


『多田さん。そもそもクリーチャーとは何なのでしょうか?』


『はい。えー、クリーチャーとはいわゆる異界生物の事ですね。2250年頃に突如現れた怪物です。見た目は、人間に角と翼と尻尾を付けた様な、所謂悪魔の様な姿をしています。どれも黒い体をしていて大きさは成人男性と同じくらいで約170センチ程ですが、能力が高く現代に有る異能とはまた別の、魔法の様な物などを使って攻撃してきます』


『カテゴリーとは何なんですか?』


『カテゴリーとは強さを表す単位の様な物です。1から5まであり。強さは目の色によって変わります。暗い色は弱く明るい色は強いです。まぁ弱いといっても普通一般市民では攻撃を防ぐのが精一杯ですがね』


『なるほどありがとうございました。皆様も外出の際は気をつ『プツン』』


パンを食べながら竜二はテレビを消した。今は午前7時15分。もうすぐ学校に行く時間だ。パンを食べ終わり歯磨きをして制服を着る。廊下を歩き玄関手前の部屋に入る。そこには今はいない竜二の父と母の写真が仏壇においてある。竜二は手を合わせ小さな声で「今日も行ってくるね父さん、母さん」と言った。部屋を出て鞄を持ち靴を履き「行ってきます......まぁ誰も居ないけどね」と言い玄関を後にした。








学校に着いた。靴を履き替え3階の教室に向かう。周りからは


「ねぇ今朝のニュースみた?今度はアメリカだって」


「見た、見たこの前もどっかに出たよね」


と、今日のクリーチャー出現の話をしている声が聞こえる。

教室に入ると


「おう!竜二おはよう!」


と、元気な挨拶をして来る。


「おはよう健吾。今日も元気だな」


窪谷 健吾である。


健吾はかっこよくクラスのムードメーカーで人気が有り、健吾が好きな女子も多い。


「おはよう竜二君今日からまた学校だね」


もう一人声をかけてきたのは、長い黒髪に優しそうな大きな目すべての顔のパーツが完璧に揃っている学校一の美少女とも噂されている北見 里奈。


「おはよう北見さん。2日ってやっぱり早いね」


と挨拶をしているとチャイムがなった。竜二達は席に座る。そこへ担任の古川が入ってきた。


「おはよう皆。早速だが皆に良いお知らせと悪いお知らせが有る」


教室がざわつく。


「じゃあまず良いお知らせは......悪いお知らせが無いこと、悪いお知らせは良いお知らせがないことだ無いことだ。以上先生のお話終了」


「なんだよまたいつものかよ」


「いつも冗談って分かってるけど先生の異能で真剣になっちまうんだよなぁ」


「先生ー"威圧"使った冗談なんてズル過ぎー」


と、冗談で異能を使うような軽い先生で生徒からの人気も高い。


「ハッハッハー悪かったよ、さて昨日言ったプリント集めるぞー」


その瞬間40人中3人程が固まった。


「またお前達か!何度言ったら分かるんだ。....まぁ先生もお前達が出したら出したでびっくりするがな....だが提出日は今日だぞ、いっつも言ってるだろうお前達は高校に行きたくないのか!?もう受験まだあとすこ.....」


と、長い話が始まった。しかし誰も怖がらない。理由は簡単で先生の異能"威圧"を使っていないからだ。もう何回も先生の"威圧"をくらっているので"威圧"無しでの説教はほぼ無意味となっていた。おふざけで異能を使うのに説教と言うピッタリの場面で全く異能を使わない先生に生徒達は「先生使い所を考えてください」と思っていた。










『平凡少年異世界行ったらマジ最強』も宜しくお願いします。

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