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流星群
ーーーゴーン
っと、協会の鐘の音が響き渡る。
漆黒の闇にまみれ、飛び去るのは蝙蝠の群れ‥‥
夜空はこんなにも星がたくさん流れ、止まることを知らない星たちは一体どこに向かっているのだろう?
キラキラと輝き、流れるたびに輝きをます星を人々は流れ星と例え、次から次へと降り注ぐのを流星群と例える。
流れている間に願い事を3回唱えると願いが叶うと言われている。だが、それはきっとデマなのだと思う。
じゃなかったら‥‥この状況‥‥掟をどう説明する?
町外れの猟師が使う小屋で鋭い刃物を首元に近付ける。
ータスケテ‥‥
その言葉は誰の耳にも届かない。白い肌に伝う1滴の水が地面に落ちるのとほぼ同時‥‥赤い液体が地面、壁、道具を汚した‥‥
血が大量についた刃物が手から滑り落ち、地面に落ちる。そして‥‥少女もまた、ゆっくりと倒れ込む。
ドクドクと首から流れる血は‥‥とても綺麗で‥‥星と同じ憂いを感じたー‥‥