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幕間

 最近、朝は用務員が起こしに来る。

 私は戦士だ。寝起きには自信がある。

 本来起こしてもらう必要などないのだ。

 しかし、戦士には休息も必要だ。いざという時の為に睡眠はしっかりととっておく必要がある。ぎりぎりまで眠れるならばそれに越した事はないのだ。

 ならば、起こさせてやっても良い。

 そうだ。起こさせてやっているのだ。

 私が寝ぼすけなどということはないのだ。

 断じて。

「お前、顔洗って来いよ。ひどいぞ」

「あ、ああ……」

「お、おい、どっちに行くんだよ。そっちは台所だぞ。洗面所はあっちだ。いい加減覚えてるだろ」

 ……断じて。

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