第二話 良い仲間!?
俺たちは今、防御魔法の授業を受けている。
なぜ俺の体が平気かって!!??・・・・・愚問だな。
あれくらいでへばってたら体がもたんというわけだ。
話を戻すが、今は防御魔法の授業であり、今は水の防御魔法を展開しているのだが・・・
パシャン・・・・パシャン・・・・パシャン・・・
「ぐぁぁぁぁぁ!!!何でうまくいかね!?」
幾度となく失敗を繰り替えしてから明がわめく。しかしそのとなりでは・・・・
「・・・・・・その水の理に従い全てを阻む盾となれ・・・・・・水盾
見事な水の盾が、直の前に出来上がっていた。これは水の防御魔法の初級の技。三年にもなれば誰でも使えるはずだ・・・・一人を除いて・・・・・
さらに直は続けざまに・・
「・・・・流れ出る理は強固にて、破れざるものなり・・・・・水牢」
俺の周りに水の膜のようなものができあがる・・・・・・
「おい!!!!何してんだ!?」
「ん!?技の練習。安心しろそれは水の中級魔法で相手を閉じ込めるものだから。」
なら平気か・・・・て、おい!!
「んなこと良いから、さっさと出せ!!」
キーーンコーーンカーーンコーーン
タイミングよくチャイムが鳴り響く・・・・・・
「じゃぁな、がんばって向け出せよ〜。」
「これといてから行けって!!!!!!」
「残念だが授業以外での魔法の行使は禁止されているんでな。」
そう言ってあいつは教室から出て行く・・・・・が、俺は見たぞ!!あいつの去り際のあの笑い顔・・・・・・か、確信犯か・・・・ね、狙ってたな・・・・OTZ
一時間後・・・・・・
「お〜早かったじゃねぇか。」
「・・ぜぇ・・・ぜぇ・・見たか・・この・・俺の・・ちか・・ら」
扉により掛かりながら息も絶え絶えに言う。
「ちなみにどうやって抜け出した??」
「まぁ・・・・自力で・・」
本当は運よく通りかかった教官に助けてもらったのだが、それは黙っておこう。
「なるほどな。教官に助けてもらったのか。」
こいつ・・・心を読んだのか!!
「お前はエスパーか??」
「全部、口に出してたぞ・・・・」
「・・・」
「相変わらず魔法は使えないのか??」
「まぁな・・・」
この学園は、魔法の素質があるやつが推薦って感じで入学を許される。俺も素質はあったんだろうが、いまいち魔法が使えない。
「どうすんだ?就職?」
「何とかなるさ」
「お前、魔法が使えないんじゃ騎士団どころか就職先が見つからないぞ。」
騎士団はこの学園の大半の生徒がそこに就職する。騎士団に入れないことはすなわち落ちこぼれを、意味する。
「三年になったら課外実習があるから、せめて初歩の魔法が使えないと身を守れないぞ。」
課外実習とは、三年になったらパーティを組んで外の世界に出て、各班ごとに決めた課題をクリアしていくものだ。
パーティには魔法使いだけでなく前衛も必要。三年からは校舎が違うものになり、そこでは様々な人たちが学んでいる、格闘専門の人達やらなんやらがわんさかいるので、パーティを組むのには最適に鳴っている。
「課題をやってみて、駄目ならこの学園を辞める・・・・・」
「!ッ!?マジかよ・・・ち!!!」
バシィ!!!!
「なんだ!?これ・・・・」
「パーティの結成用紙だ・・・・書け!!!」
「はぁ!?何でだよ!!お前は違う奴と組むんじゃなかったのか!?」
「いいから・・書け!!」
有無を言わせない迫力に負けて書いてしまった・・・
「俺みたいな足手まといいてもいいのかよ??」
「足手まといかどうかは、私が決めることだ。」
思わず笑ってしまいそうになる理由だ
「なら俺を入れたことを後悔すんなよ!!!!」
俺は、殴り書きで自分の名前を書いていった。
「なら、私も入るね」
そう言って書いてきたのは綾だった。