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プロローグ
初めて小説を書きます。
更新はゆっくりになるかと思いますが、ぜひ読んで行ってください。
周りには誰もいなかった。深い深い青が私を包んでいるだけだ。
もがけばもがくほどに足に藻が絡まって、けして上がれるはずはないのに、体は水面に寄ろうと必死だ。長い髪は持ち上がって揺れて巻きついて、そろそろ首を絞めそうだった。
ここから出たかった。どこか遠くに逃げてしまいたかった。私の手を引いて、どこかに連れて行ってくれる存在が必要だった。
誰でもいいと思うほどに切実で、きりきりと締め付けられるような痛みを感じていて。私にまとわりつく青は、もしかしたら毒なのかもしれない。