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魔法学校の中の刀使い  作者: シェイフォン
第二章 我が道を行く
20/29

食堂 前半

アルバイトを始めたので更新速度が遅くなります。

「あー! ようやく先輩を見つけました!」


「うん?」


 入学式から一週間が経過した月曜日の昼時。


 食堂で座る席を探していた僕に後方からけたたましい呼び声が聞こえたので振り返る。


「こちらです御神楽先輩」


 食堂は混み合っていたせいか誰が発したのか分からず、首を左右に振っていると今度は落ち着いた声音で話しかけられる。


「ああ、そこか」


 僕が通り過ぎてしまった右斜め前にある机に座っている生徒がこちらに向かって手を振っている様子から、おそらくあそこから声が出されたのだろう。


 ショートカットの子とストレートヘアーの子はどこか面影がある。


「確か立花さんと仙道さんだったね」


「ご明察です御神楽先輩」


 思い当たる人物が二人浮かんだのでそのまま口にすると、立花さんは正解とばかりに笑った。


「ここはよく利用するのですか?」


 正面に仙道さんそして隣に立花さんという奇妙な位置に就いた僕に仙道さんがそう質問してくる。


「いや、週一しか利用しない」


 口の中のものを飲み込んだ後に首を振って否定する。


 五日間の内弁当は四回。


 残る一日が学食と決めていた。


「本当なら毎日弁当にしたいけど妹の明が駄々をこねてな。話し合いの結果、一日だけ学食とした」


 妹は都会の空気に触れて舞い上がっているのか相当なお金を消費するようになった。


 実家からの仕送りの三分の二を妹の小遣いに当てているのにまだ足りないと要求してくる。


 僕としては現在の家計状況をもう少し考慮して欲しいように思う。


「妹の明はアルバイトでもしようかと企んでいる。見つかったら仕送りを止められるから辞めてほしいところかな」


 生活費を止められたら遊びどころでは無くなるのに。

 

 もう十六歳になったのだからもう少し先を見据えた思考をして欲しいとため息を吐いていると。


「もしかして先輩は料理が出来るのですか?」


 立花さんが信じられないとばかりに首を振る。


「何だ、意外そうな顔をして?」


 そんなに僕が料理出来るのが意外か?


「……ねぇ、千華ちゃん。千華ちゃんは料理出来る?」


「無理よ、だって料理なんて覚える暇が無かったし」


「そうよね、私も料理なんか家庭科でしか作ったことないわ」


「すごいわね。私なんて包丁にすら触ったことが無いわよ」


「いえいえ、私だって――」


「おーい、そこの後輩二人」


 変な自慢話なんて聞きたくないので僕は二人を呼び覚ます。


「冷めるぞ、早く食べろ」


 この言葉は効果が抜群だったらしい。


 二人ともハッと目を見開いた後猛烈な勢いで昼食を胃の中へ納めていった。

バイトの詳細に興味がある方は5/14付けの活動報告を見て下さい。

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