表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナカザワ・ゴブリン  作者: 吾妻 俊海
1/4

ナカザワ・ゴブリン 1番

携帯で表示するとちょうど1ページ分になるように収めています。


 少し離れた場所に『みっちゃん』と『サッチャン』がいる。仲がよい友達をあだ名で呼んでいるのではない。みっちゃんは矛を構え持ちサッチャンは背中に背負った剣の柄を握って、暗い森の中で二人は全身から殺気がみなぎるオーラを放っている。そんな二人の頭上をフワフワと、『みっちゃん』『サッチャン』と書かれたかわいらしい名前が浮いているのだ。同じように私の頭上にも『ナカザワ』が浮いている。二人には森の中で出会った。大抵やり過ごすのだが、二人は私を見つけると全身にオーラを放った。仕方ないなと思った私は仁王立ちで対面している。状況は緊迫しているのだ。


 みっちゃんは煌びやかな衣を着重ね月夜に美しい女性のシルエットを映し出し、一定の間隔で天を仰ぐと同時に渦のような光が身体を包み一段とオーラが大きくなる。スペルだ。スペルとは呪術の総称でさまざまな効果を発揮する。その隣りで背中に背負っていた盾と剣を抜いたサッチャンはテクノを発動させているようだ。鎧に包まれた筋肉質な身体を包むオーラが青から紫へ、紫から赤へと変化を繰り返している。テクノとは儀式の一種だ、戦いの前の儀式でテンションを上げ、瞬発力や爆発的な力を生み、必殺やクリティカルを誘発する。見たところ、みっちゃん サッチャンはヒューマンというカテゴリーに属すキャラクターだ。ヒューマンの特徴は職業というシステムによって分類され、その職業を活かす装備や武具が豊富にある。みっちゃんのその出で立ちからしてスペルパワーを最大限に生かせるビショップという職業だろう、それとサッチャンの重厚な装備は接近戦を得意とするソードマンといった所だろうか。


「ヒューマンか、ねんねの時間だろう、この森を去れ」私は叫ぶというトークモードで威嚇した。


 すでに日は沈みナイトタイムと言われる時間帯に入っている。ナイトタイムとは要するに夜であってアンデット、スピリットなどの死霊や、デヴィル、バンパイアなどの魔族に属する、要するに魔物と呼ばれるモンスターが元気に徘徊する時間帯なのだが、夜も浅い為まだ見え無い。


 ヒューマンは主にデータイム、要するに日中にに活躍するキャラクターだ。このデータイムとナイトタイムではキャラクターのさまざまな要素が変化する。主にスコープ(視界や視距離)、パワーが著しく変化する。データイムに活躍するヒューマンのみっちゃん サッチャンはナイトタイムに入ると、とても視界が悪く遠くを見ることができない上にパワーも落ちているということになる。しかし殺気がみなぎったオーラを放ったままヒューマンの二人は不敵に微笑んで何も答えなかった。私は腰に挿した2本のアックスを抜き取り微笑み返した。アックスの周りを紫色の妖気が漂い、発動しようとしているスキルに必要な力を溜め込む為に緑色の肉体がはちきれんばかりに緊張している。私はゴブリンだ。

まだまだ力不足の駄文ですがお許しください。


アドバイスやメッセージ、率直な感想を聞かせていただけるとうれしく思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ