第3章 夜空にはなぜ星たちが煌めいているのだろう
それからWATASHIは、予約していたホテルにチェックインし、部屋の窓から夕暮れを迎えた高層ビル群が、壮大に赫く色づく光景を羨望の眼差しで眺めた。何かを叫ぼうと思ったが何もことばが出なかった。
そしてスマートフォンの地図アプリで付近の情報を検索し、高級マンションが並ぶ付近の公園が目的地として最適だと確認すると、真っ白なシーツのベットで少し仮眠をとった。
落日した大都会の喧騒から死界となっている公園だった。
夜の21時頃、欧州風に整備された公園に入り、通りから死界となる花壇の奥にある樹木の付近に手で穴を掘った。なかなかうまく掘れずネイルも剥がれとても焦ったが、なんとかある程度の深さの穴ができると、絶えず少し《オモタイ》と感じていた手さげ紙袋のなかの、大きめのタオルに包んでいた少し《オモタイ》ものを震えながらやっと埋めた。
紺碧色の夜空には、星たちが煌めいていたが、WATASHIには、なぜ星が煌めいているのか理由がわからなかった。
わかったとしても今のWATASHIには、なんの役にも立たなかっただろう……
WATASHIは跪き、星明かりの届かないまっくらな木陰に埋められた、へその緒がついたままのWATASHIの赤ちゃんに向かって合掌した。
ほんとうはお腹を蹴る赤ちゃんが愛おしくて、名前も考えていたのだけれど……
──ほんとうにごめんなさい!




