第二十九弾 伝説の冒険者学園!ランクSを育てる狂気のカリキュラム
『おしえてエリックさん』
【超特番】
伝説の冒険者学園!ランクSを育てる狂気のカリキュラム
オープニング
エリック
「ランクSとは、才能でも、運でもない。――これは、狂気の環境を耐え抜いた者にのみ許される称号である」
ぽん吉
「今回は、冒険者学園・妖異分校に体験入学してきたで!
講師陣、全員化け物級やったわ……物理的にもな!」
――校舎:半壊。屋根から火柱、窓を覗く竜、空は常に夜。
◆ 一限目:基礎体力
【教官:雷神・左鬼】
――獣皮の陣羽織を纏い、ござる口調で怒鳴る雷神――
左鬼
「貴様ら、まずは走るでござる! 山を越え、谷を渡り、魔獣の巣を突っ切る! 生きて戻れた者から授業開始でござる!」
エリック
「先生、距離がすでに遠征任務なんですが…」
ぽん吉
「生徒の数が授業のたびに減っとるやん!」
――背景:雷をまとい、笑顔で追いかける左鬼。
(うちに逆らうとは、いい度胸だっちゃ〜)
「ぎゃあああ」
生徒の一人:伝説の電撃をくらうも走り切り、筋力値が+50。
◆ 二限目:魔力制御
【講師:白燐】
――白装束の浮遊妖怪。目が笑っていない笑顔――
白燐
「魔力とは、静かなる波。乱れれば即、破滅。では、皆さん、目隠ししてこの魔力地雷原を渡ってくださいね」
ぽん吉
「なんで床が光っとるんや!? 一歩ごとにドカンや!」
エリック
「先生、これ修行というより処刑場…」
――灰になった生徒が、蘇生後に「魔力暴走が止まった…!」と涙するシーン。
白燐
「失敗こそ学び。灰は最高の教材ですから、ふふふ…」
◆ 三限目:戦闘戦略
【講師:骨狩】
――全身が骨の騎士。盤上を刃の指でなぞる――
骨狩
「戦は盤上に始まり、盤上に終わる。君たちは屍兵を率いてこの砦を落とせ。なお、裏切り者がいる。頑張ってね」
エリック
「情報もっと欲しい…!」
ぽん吉
「ワイの部隊、全員反乱してワイだけ囲まれてるやん!?」
――唯一生き残った生徒:裏切り者を恐怖でねじ伏せ、統率+70。
骨狩
「統率とは、愛ではなく畏れ。忘れるな」
◆ 四限目:精神耐性
【講師:夢喰い婆】
――影の老婆。生徒の夢を摘んで笑う――
夢喰い婆
「まだ帰りたい? なら今日は“最悪の未来”を一晩見せてやろう」
ぽん吉
「おおおお、朝になっても夢から出られへんかったで!」
エリック
「隣の席の子、昨日と人格変わってました」
――夢を見続けた生徒、感情が消え、精神耐性+∞。
夢喰い婆
「壊れることもまた成長さ。ふふ…」
◆ 五限目:社会応用と交渉術
【講師:鵺使い(ぬえつかい)】
――三つ首の鵺を従える怪人――
鵺使い
「今日はドラゴンと税務交渉だ。火を噴かれなければ合格」
ぽん吉
「ドラゴン、納税の概念ないやろ!」
エリック
「こちらの言い分、全部無視されて“焼却”って言われました」
――交渉を生き延びた生徒:ドラゴンに背中へ刻印され、恐怖説得+100。
鵺使い
「交渉とは力。言葉も刃と知れ」
◆ 学園ルール(抜粋)
・授業中の死亡は自己責任(蘇生は年3回まで)
・昼食は自給制(魔物を狩って調理)
・左鬼教官の爆発物には触れるな
・最優秀生徒は魔王推薦状がもらえます
◆ 卒業試験
「世界のどこかで事件を起こす」
エリック
「もう冒険じゃなくて災害レベル…」
ぽん吉
「ランクS=国家戦力やからって、国家転覆模擬戦てあかんやろ!」
――過去の卒業生エピソード:
・山脈を半分吹き飛ばし、新しい国境線が誕生
・王都の経済を一夜で操作し、国王を傀儡に
◆ エリックまとめ
エリック
「ランクS育成とは――生き延び、狂気に慣れ、それでも仲間を思える者だけが辿り着く境地」
左鬼
「鍛錬とは、死んでも続けるものでござる」
ぽん吉
「やめてや…夢に出てくる…!」
◆ 次回予告
『魔王学園・反ランクS教育の闇』
ぽん吉
「なあエリック、こっちの学園の方が……まだマシちゃうか?」
エリック
「うん。椅子があるもんね……」
◆ 提供
・「光の回復薬・キューアEX」
・「左鬼塾 ~本気で死ぬまで走れ~」
・「夢喰い婆の精神回復茶」
・「蘇生保険組合」




