20 : 同類
12ページまで修正終わってます
そして、8ページ(7 : ランクEの魔物)にマリナ、ミナト、シャルルの本名を追加しました
マリナ(金森麻里奈)
ミナト(三上湊斗)
シャルル(明星悠真)
模擬戦が終わり、マリナ、リース、ミナト、シャルル、リコの5人は会議室に入る。
「まずは、ミナト君とシャルル君の2人のコンビネーションは良かったよ〜。2人の息は合ってたし、シャルル君の攻撃力を上手く使ってるのがわかったよ」
リースは2人でのコンビネーションだとBランクに匹敵する程の力だと感じていた。
「ミナト君はもっと大胆に魔法を使って、シャルル君を巻き込むくらいの勢いでね。シャルル君はヒットアンドアウェイを確実に行ってミナト君に負担をかけないこと!」
ただし、リースはミナトがシャルルに攻撃が当たらないように注意していたことが気になった。
そのため、攻撃が読みやすく、戦いやすかった。
そして、シャルルも攻撃や引きが遅く、ミナトがそれを調整していた。
ミナトがもっと大胆な攻撃ができていれば、シャルルも攻撃がしやすくなるし、シャルルが素早く攻撃し、離脱出来ればミナトの攻撃も入りやすくなる。
ミナトは慎重すぎだし、シャルルは甘えすぎている。
それが2人に対してのリースの評価だ。
リースは2人の方に向いていた顔をマリナの方へと向ける。
マリナはビクッとしながら目を伏せ、リースは花が咲くような笑顔を見せる。
「で、マリナさんだけど、なんであの場で魔法を使ったの?」
マリナは目を伏せたまま答える。
「ミナト達なら大丈夫と思ったからです」
「結果として殺してるでしょ…?」
マリナはミナトから巻き込んでもいいとは言われていたが、巻き込みたくはなかった。
ミナト達は逃げれると思っていたが、対応できずにそのまま魔法の餌食となってしまった。
リースはその時、マリナがなにかしてくることは分かっていたため、マリナの魔法を牽制するためにミナトとシャルルを逃がさないようにしていたのだ。
「マリナさんは味方の動きをよく見ましょう。本番だったら本当に死んでたからね?」
「………はい」
リースは苦笑いを浮かべながらマリナに伝える。
マリナは頷きながら小さめの声で答えている。
「今日の分はこれでおわりね?3人とも、また来るから!それまでに今日悪かったと思ったところ、よく考えておいてね!」
じゃあねと言うとリースはその場で転移して消える。
Sランクはどこでもいつでも転位が出来るようになっており、用事が終わると直ぐに移動ができるようになっている。
リースが居なくなると、リコは3人の前に出る。
「とりあえず、今日はお疲れ様ー。色々思うところあったと思うけど、今日はそのまま帰っても大丈夫よー。練習室は夕方まで使えるようにしてるから、自由にしても大丈夫よ」
リコはそう言い、会議室から出ていく。
「練習するか…!」
ミナトの声にシャルルもマリナは頷き、3人で練習室に入っていく。
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『こんばんはー』
「こんばんは………先輩?なんですか?」
家に帰るとその時を見計らっていたのか、呼出音が鳴る。
電話を取ると先輩の声が聞こえる。
『今日の模擬戦、あなたはどう思った?』
どうと言っても、アレは………
「なんですか…あの子は…異質ですよ」
ミナト君とシャルル君を逃がさないように押さえ込んでいたが、それすら気にせずに攻撃する異常性。
そしてあの笑顔。
『昔のあなたみたいね』
優しい声だが、棘を感じる。
「う"っ…その節はすみませんでした」
昔、ウチも先輩相手に同じ様なことをしてしまっていた。
バーチャルではなく、現実世界で。
リコ先輩だからこそ問題はなかったが、めちゃくちゃ怒られた。
『それにしても、私もあそこまで善戦出来るとは思ってなかったわよー』
あの先輩ですら想像できないような存在。
ウチが本気を出さないと避けられなかった攻撃。
あれがまだ覚醒したばかりなんてね…
「そういえば、覚醒の内容は先輩が隠してるんです?」
『ちがうわよー?マリナちゃんが嘘言ってきたの』
電話越しにも笑い声が聞こえてくる。
戦っている最中にアオイの魔法を使った。
アオイは風属性の魔法しか使えない。
だが、あの魔法は…………
「それならもう少し隠す努力をさせるべきですよ………」
口からため息も一緒に出てしまう。
『ふふ…そうかもだけど、抑え込まない方が良いと判断してるの。もしもの時は私がどうにかするし』
先輩ならどうにか出来るかもだけど…
それよりも確実な方法がある。
「…マリナさんを弟子にします。動きは無理でしょうけど、魔法なら鍛えればウチより強くなるでしょうから」
『あなたならそう言うと思ってたわー。明日の午後からならそっちに送れると思うから』
本当にこの先輩は人のことをよく見ている。
そして何かを言う前に、『じゃあねー』と言われて電話が切られる。
マリナさん。
戦って分かったけどあの子はウチと同く戦いを楽しく感じている。
魔法を使って破壊をすることに快感を得ている側の人間。
魔法を使う時、あの子は笑顔を浮かべている。
笑顔を浮かべながら確実に殺してくるような攻撃をしてきている。
ウチにそっくり
ウチと同類で、魔法が使える側の人間ではかなり異常な選ばれた人間。
あなたならウチの願いを叶えてくれるかも…
ウチの願いは_________




