18 : 3対1
今回から文章の書き方を変えています
過去分に関しても日曜日中を目処に変更していきます
内容は変わらないですが、描写など細かくする予定です
「今日の相手だけど、見ての通りリースちゃんを読んだからねー。1時間くらいしか出来ないけど色々学んでね」
リコの声が聞こえてもマリナ達3人は理解が追いついておらず、固まっている。
「ウチのこと知ってるかな〜?リースって名前で、こう見えてもSランクとして活動してるからね」
爆炎を操るリース。
Sランクで強さは日本3位と言われている。
そのSランクがわざわざ辺境の支部の模擬戦相手になっている事が驚きだ。
「「「よろしく…お願いします…!」」」
リースが挨拶したことで3人の身体は少し解けてきたが、声が震えている。
「リコ先輩の後輩って事はウチの後輩でもあるってことやな〜?ウチのことリース先輩って呼んでくれて良いんよ?」
リースは3人を金色の瞳で眺めながら優しく微笑む。
「えっと………わ、分かりました!リース先輩」
ミナトは挙動不審になりながらも答えている。
「時間もないし始めようか〜?まずは3人で一気に来なさいな?ウチは攻撃しないから」
リースは後ろに跳び、3人と100m程の距離をあける。
「シャルル、マリナ!これはチャンスだ!俺達がどれだけ出来るのか分かる」
ミナトは手で頬を叩き、集中する。
シャルルとマリナに聞こえるように大きな声を出している。
「そうだね!先輩に僕達の力を見せつけよう」
「うん!」
ミナトの姿に2人はいつもの調子を取り戻してくる。
(3人でもリース先輩の足元にも及ばないはず。
でも、これから強くなるためにはSランクの強さを知りたい…!)
マリナはそう思いながら魔法を放った。
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ミナトとシャルルが剣をリースに振るっている。
マリナは3人から距離を開けてその光景を眺めている。
マリナも攻撃しているが、リースは剣を避けながら魔法も全て避けている。
ミナトもシャルルも額に汗を垂らしているが、リースは涼しい顔をしている。
「これが全力?殺すつもりの本気の魔法使わないと意味ないよ〜?」
動きながらも声が通る。
その声が聞こえた瞬間に3人は衝撃を受けてバーチャルから現実世界に戻される。
「本気じゃなさそうだったから君達を1回殺してみたけど、これが現実だったら死んでたね〜?」
リースは表面上は笑顔を見せている。
「本気を出さないとまた死ぬよ?」
リースはそう言うとバーチャル世界へと姿を消す。
3人も追うようにバーチャル世界に入る。
バーチャル内でリースは3人と向かい合い、笑みを浮かべる。
「遠慮はしないで良いから。」
言葉を発すると圧が増えてくる。
「ウチを殺してみて」
リースは、3人から10mほどの距離から笑顔を向けている。
笑顔だがとてつもない圧があり、エンタペスよりは弱いが、体の動きが鈍くなるほどだ。
リースを殺す。
殺すような魔法、行動をする。
3人は先程までの甘い考えを捨てる。
「シャルル!行くぞ!」
「………うん!」
2人の動きはいつもよりも鈍いが、リースに向かっていく。
シャルルは剣に炎を纏って斬りつけるが、リースは下がるようにして避ける。
「クレイフィールド」
避けたところをミナトの魔法で粘土の地面にする。
リースは粘土の中に足を突っ込んでしまうが、動きは全く鈍くならず、追撃するシャルルの剣を軽やかに避ける。
「ストーンランス」
「焔」
ミナトが剣を振り斬ると、リースの足元まで地面は割れ、割れ目から岩の槍が突き出てくる。
シャルルは炎を纏い、リースに剣を振るう。
足元から岩の槍、上からはシャルルの剣。
二方からの攻撃がリースに迫る。
ードゴン!!ー
衝撃音が響き、土埃で3人の姿が消える。
土埃が収まると2人の攻撃をリース先輩は両手で掴んでいた。
「なかなか良かったが………この程度は効かないね〜」
2人の攻撃は防がれた。
だがもう一人いる。
「マリナ!!」
ミナトの声が聞こえるとマリナは3人に向かって手をかざす。
魔力を放出すると3人が居る箇所に巨大な魔法陣が現れる。
「大地の水よ、踊れ、囲め!」
巨大な魔法陣からは水が湧き出し、水の檻を作っていく。
「穏やかなる水よ荒ぶるものを鎮めよ」
檻は3人を閉じ込めて中を水で満たしていく。
リースは驚いた表情を見せながらも水の中へ沈んでいく。
「光のない氷の世界へと導け!わたしは静寂を望む!」
魔法陣に魔力を注ぎ、魔法陣は光り輝く。
「アブソリュート・ゼロ」
水の塊は一気に固まり、3人を氷の塊の中に閉じ込める。




