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魔法で世界を救います!  作者: しゃのん
6章:最強の魔法使い
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105 : アリスの決意

 スパムの死に対し魔女は笑みを浮かべる。


「思った以上の成果ね」


 残る妖精もあと少し。魔女は妖精の動きに注視していた。今のラミエルの力では魔女には及ばないが、妖精達の力が戻ると魔女にも迫る力となる。

 妖精の力を削ぐ事に成功し、更に人間との対立も進んだ。

 魔女の計画通りに進んでいる。計画通りに進めていないことは魔女の力だけ。


「本当に、上手く隠されてるわね」


 魔女は魔力を集中させるが、探し物は見つからない。この世界の、日本のどこかにあることはわかったが、それ以上は魔力が巧妙に隠されていて判断ができなかった。

 4年間ずっと見つかっていない。魔法使いが少なくなっている今でなら見つけられると思っていたが見つけることができていない。


「ラミエルもしくはそれに準ずる力を持つもの…かしら?…………って事は…もしかしてね」


 ラミエルと肩を並べられるような存在。その存在が関与している可能性を魔女は考慮する。魔女はあるひとつの存在を想像する。

 もし、想像している存在が関与しているなら一筋縄ではいかないだろう。


「あの時見失わなければ…ね。遊んでいたからしょうがないかもだけど」


 魔女は過去を思い出しながら呟く。

 唐突に見失った。まるでその場に無かったかのような感覚。


 油断していた。


 まさか、魔物が暴走するとは思っていなかった。

 まさか、器が壊されるとは思っていなかった。

 まさか、その瞬間までも何者かに隠されるとは思っていなかった。


 遊んでいたから。その結果、まだ地球上には人間が存続している。


 あの時壊されるはずだったのに。



「でも、それもあと少し」


 あと少し。

 魔法を使えば使うほど地上の魔力濃度は上がる。魔力濃度が上がれば上がるほどに魔女の魔法は強くなる。

 魔力が満ちれば魔女の力は完全なものになる。

 隠されたものもすぐに見つかる。



 魔女の影からは魔物が2体現れる。他の魔物よりも小さく人間のような見た目の魔物。


「最後まで抗ってね。そして、私に希望を見せてみて」


 魔女の口から声がこぼれ落ちる。



 ___________





 久しぶりの休息であったが、アリスは身体を休めず、ひとりで特訓を始める。

 リースを失った悲しみ、弱い自分への怒り。身体を動かさないとおかしくなりそうだった。


「やっぱり魔力が上がっている…」


 今までだったら召喚魔法も短時間しか使えなかったが、今では目に見えて使用時間が増えていた。

 次々と魔法を使い、感覚を確かめていた。 バーチャル上であるため妖精のリタも居らず、アリスを止めるものは誰もいない。


 そして、


「これも使えるようになれれば」


 アリスは第2覚醒へとなる。


「ぁ"……………ぅうぅぅっ」


 第2覚醒になった瞬間にアリスはその場にしゃがみこみ、痛みにこらえる。

 頭が割れそうになる痛み、身体の中から溢れ出てくる感情、そして魔力。

 莫大なエネルギーが身体を巡っているのが分かる。


(これを操れれば)


「サモン…」


 バチン



 何かを召喚しようとした瞬間にバーチャル空間からアリスは追い出された。


「アリス!!!何してるのよ!!!」


 アリスの目の前には怒った顔のリタが飛んでおり、小さな手でアリスの頬を叩いた。


「アリス!覚醒はダメ!!!あなたは闘わなくてもいいの!!」


 リタの瞳からは涙が溢れており、小さな雫が落ちる。


「やだ…アリスは戦う」


 リタの思いはアリスには届いていたが、アリスは受け入れなかった。


「アリスは…お姉様の分まで戦う」


 逃げていたアリスはもう居ない。アリスの瞳には決意が灯っている。


「悲しいなぁ…弱い奴は死ぬだけなのになぁ…」

 後ろには誰も居なかったはず。何かが居る。そう確信する。

 アリスは急いで振り返るが、周りの景色がゆっくりになる。

 後ろから何かが迫ってきている。風の感覚が背中に伝わってくる。

 アリスはとっさに魔力を使い、迫ってくる何かに魔法を使う。


「ディメンジョン・ウォール」


 大きな隕石のような塊の岩がアリスの魔法に当たる。

 魔法に当たると衝撃が広がり、岩は粉々に砕けていく。

 アリスが後ろに振り返ると細い男がたっている。


「アリス、魔物よ!それもとびっきり強い!」


 見ただけでは全く強くなさそうな姿だが、ここで現れる魔物が弱いわけが無い。

 アリスはすぐに臨戦態勢となる。

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