104 : 妖精と魔力
タリオの妖精スパム視点です。
短いですが、長くしてもダレるだけなのでこの長さで
僕たち妖精は魔力を集めている。妖精は人と契約し、その人の魔力を貰う。貰った魔力はラミエル様へと還元され、地球の害を排除する為に使われる。
僕達上位妖精は貰った魔力を増幅できる。そのため、特殊な魔法を持つ人間を狙って契約する。
ある日、重力魔法と言う特殊魔法を持つ奴を見つけた。こいつの魔力を奪えれば大きな手柄となる。
簡単に奪えれば良かったけど、タリオは疑り深く、僕の事を信用していない。
契約の時もかなり時間がかかった。
タリオの番が病気になっていなかったら契約もできなかったと思う。
契約したけど魔力を奪うまでの隙をみせてくれなかった。
けど、他の上位妖精が居なくなったことで転機が訪れた。
タリオに最後だと言うことで約束を取り付けることが出来た。
やっとの事でタリオから魔力を奪える。
あと一歩だったけど、最後の最後で裏目となった。
「地獄で会おう」
タリオの手に持っている槍はそのまま胸に突き刺さっていく。
契約してるタリオが死ねば僕も死んでしまう。
タリオなら僕を確実に始末するために本当に自決を選ぶだろう。
この男はこういう奴だ。
僕は知っている。
だからこそ契約は解除できないと嘘をついた。本当は僕の気分で一方的に解除できる。
タリオが自分の胸に槍を突き刺す直前に契約を解除した。
タリオとの繋がりが消えた感覚がある。魔法を奪うことはできなかったが、これで僕が死ぬことは無い。
タリオ、君は無駄死にだ。
一人で地獄に行ってくれ。
「そうだと思ったよ」
タリオに槍が突き刺さり、根元までが胸に突き刺さっているが血が流れない。
「お前の考えくらいは分かる」
何が起きている?
タリオは自分で槍を根元まで突き刺している。
なのに、なぜ死なない?なぜ生きている。
「タリオ、君は…」
契約については解除できないとは伝えた。
契約の繋がりから、僕達の命が繋がっていたこともタリオになら分かるはず。
「契約か?お前の事だ、解除できると踏んでいた。お前が大切な事で本当の事を言うとは思っていない。俺の利益になることなんて確実に言うはずがないと分かっていた。
まあ、本当に解除が出来なかったら次は本物の槍で死ぬだけだったがな」
「………」
焦りすぎた。
僕のミスだ。
タリオの事だから死ぬ時は躊躇しないと思っていたけど裏をかいて来るとは思ってなかった。
でも、僕はまだ生きている。
僕は死ぬ訳にはいかない。
タリオの魔法に拘束はされているけど、そろそろこの魔法の解析が終わる。
僕の魔力とタリオの魔力を複雑に編み上げられているからなかなか難しかった。
僕に気付かれる事なくこんな魔法を使えるようになっているのはびっくりだけど、人の限界とはこんなもの。
上位妖精の僕には通用しない。
「それで?君と契約切ったから僕の魔法を使えないよ?空間魔法で作った空間に君は干渉出来ないけど、どうするのかな?」
タリオの魔法は重力魔法。僕の魔法には干渉できない。
「確かにお前の魔法は使えなくなったな。空間魔法使おうと思ったが使えない。だが、前に使っていた魔法は使えるようだな」
タリオはそう言いながら空から銃を取り出した。
確かに事前に使っている魔法はその人の魔力で維持するだけだから僕の魔力が使えなくなっても関係はない。
「だから?銃はここには届かないよ?」
僕の居る空間には弾丸は届かない。それに僕が弾丸に撃たれたところで意味はない。
「…話したところで意味は無いから終わらせてやる」
タリオがそう言うと僕の居る空間に魔力が回る。
魔法!?
使えないはず!?
なんで!?
「バニシュ」
空間ごと消えていく感覚。
………なるほど?
まさか…事前に魔法を仕込んでおいたのか。
そこまで先を読んでいたなんて…
「死にたく__」




