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魔法で世界を救います!  作者: しゃのん
6章:最強の魔法使い
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103 : タリオの選択

 タリオ先輩の魔法が何か検討がついている。天気が良ければ気づかなかったかもしれないが偶然にも雨が降っていたのも大きい。


 俺が気付くようにしつつ隠している様に見せるのはさすがとしか言いようがない。

 と言っても気付いたところで対処ができるとは言いきれない。


「バインド」


 タリオ先輩の魔法で足が上がらなくなる。咄嗟に使われると困るが、タネは分かってる。足を上ではなく、横に、地面を押すようにして動かすと足が開放される。


黒撃(こくげき)一蓮(いちれん)


 自分の受けた魔法をそのままの威力で跳ね返す魔法を使い、タリオ先輩を足止めする。


白撃(はくげき)刹那(せつな)


「イレース」


 足止めしたタリオ先輩を刀で斬る。風魔法を纏った刀で一閃するが、魔法が途中で消える。

 足止めしていた魔法も消された感覚もある。


白撃(はくげき)刹那(せつな)


「…グラビティ」


 同じ魔法を使い、タリオ先輩を斬ると、タリオ先輩の腕が切れる。流れる血は多く、浅くはない傷だと分かる。

 腕を斬り落とすはずだった攻撃は外へと向かう力に邪魔をされ刀が浅くなってしまったが、悪くはない。


「…っ」


 タリオ先輩は同じ魔法で対処せずにもう1つの魔法である重力魔法を使った。

 同じ魔法を使えば対処出来るものを違う魔法を使い、攻撃を食らっている。


「同じ魔法使わないんですね」


「思ったより強かっただけだ」


「…そうでしたか」


 何か理由があって使えなかったと思われる。


(条件があるって事か)


白撃(はくげき)刹那(せつな)


 もう一度同じ魔法を使う。


 発動するタイミングで重力魔法を使われたみたいだった。

 刀の先端に抵抗を感じ、魔法と刀の感覚にズレが生じる。

 一瞬のズレにより攻撃がその一瞬だけ遅くなり、タリオ先輩への攻撃は当たらなかった。


「2度は効かない」


 また違う魔法で対応される。俺に何かを気付かせようとしていると予想できる。

 同じ魔法を使わないということは何か魔法の制約がある可能性が高い。


「攻めあるのみって事か」


「……………」


 重力魔法も空間魔法も普通であれば対処は難しい。明らかに、俺に対して対応が分かるようにして魔法を使われている。



 ___________




 俺には大切な人がいる。助からない病だったがスパムに救われた。それだけはこいつに恩を感じている。

 それ以外はこいつに対して嫌悪しか無い。

 こいつには簡単な思考を読まれるため俺は従うしかない。


 俺一人ではスパムを倒すことは出来ない。スパムに気付かせない為には俺の事を良く知っている奴が必要だ。俺の言いたいことを理解し、そして俺と同じくらい強い奴が必要だった。

 その条件に合うのはフルスしか居ない。そのためフルスに接触し、フルスに俺の正体を気付かせた。

 フルスは頭の良い奴だ。俺の不可解な行動から俺の意図に気付いたようだった。


 スパムの空間魔法には制限がある。

 ルームを解除するまで同じ魔法が使えない制限。ルームの中であれば即座に魔力消費なく自在に空間魔法が使える。空間魔法を使うためには発動位置の指定をしなければならないため自在に使えるこの魔法は戦うために必須だ。


(早くルームを解除しなよ)


(解除しても貼り直せないだろ)


 解除すれば魔法に制限は無くなるが、空間魔法の威力と発動が弱くなる。ルームを貼り直すには発生位置の指定をしなければない。攻めに転じたフルスからルームを貼り直すのは難しい。


(チッ)


 スパムの舌打ちが聞こえるが、フルスのこの攻撃の中では空間魔法を使えないことくらいは分かるだろう。

 フルスはスパムと違って頭が良い。

 俺の意図にも気付いている。

 俺の動きを封じるように攻撃してくる。


 フルスの攻撃は重力魔法を使いながら防いでいるが、防戦なのは誰の目から見ても明らかだ。


(僕が出る)


(お前が出たら死ぬぞ)


(このままでも死ぬでしょ)


 スパムは焦っている。焦った奴ほど判断力が低下する。


(まだ奥の手がある。俺は死ぬつもりない)


(………)


 スパムの声が止まる。今どちらが生き残る可能性が高いかを判断しているはずだ。そして、俺の性格と強さを知っている分確実に俺の思う通りになる。


(君の事は信用出来ない)


 そう、こいつは俺の事を信じない。確実に自分のことを優先として決める。

 スパムが俺の身体から飛び出る。


「オーバーライド」


「…っ」


 飛び出ていくスパムを魔法で捕まえ、スパムの動きが止まる。何かをしようとしているのが分かるが、スパムは魔法を使えない。


「奥の手があるって言っただろ?」


 空間魔法と重力魔法を組み合わせたこの魔法は、指定した力を全て遮断する。

 今は魔力を遮断してやり、俺の重力魔法で四方八方から押さえつけている。こいつは動くことも魔法を使うことも出来ない。


「んー…確かにこれは逃げられないね。でも、これからどうするの?僕に攻撃することなんて出来ないのに捕まえられてもねー?」


 契約している妖精と人間はお互いに攻撃ができない。攻撃として判定される強さの魔法は消滅する。


「お前に攻撃をするつもりは無い」


「……………まさか!?」


 俺とこいつは運命共同体であり、俺が死ねばこいつも死ぬ。こいつが死ねば俺も死ぬ。


「地獄で会おう」


 そう言いながら俺は槍を胸に突き刺した。

かなり日にち空いてしまいました…

早めに更新したいので頑張ります

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