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魔法で世界を救います!  作者: しゃのん
6章:最強の魔法使い
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101 : 1つ目の魔法

 Sランクのタリオ。その人は俺の先輩であり、戦いの師匠でもある。


「フルス、今なら見逃してやる」


 小雨が俺とタリオ先輩に降りかかる。


「あの2人はなんですか」


 俺の問いにタリオ先輩は答えない。


「あの2人の持つ力わかりますよね。…あれは人が持つ力では_」


「お前が関わる内容では無い」


 タリオ先輩は俺に殺気を向けながら言葉を遮ってくる。


「関わるつもりなら殺す」


 タリオ先輩の手が虚空を掴むと小型のナイフが出てきて、そのまま俺に斬り掛かる。

 俺の服を薄く斬るが肌までは当たっていない。


「………ぐッ」


 タリオ先輩は俺が避けたことを確認し、横腹を足の裏で押すようにして蹴る。

 最初の一撃は不意打ち気味ではあったが、その後の攻撃も含めて無駄がない。


(俺ではタリオ先輩には勝てない)


 タリオ先輩は俺よりも強い。

 タリオ先輩は様々な武器で戦っているが、ほとんど魔法を使っていない。武器で敵を倒し、ほんの少しサポートするように魔法を使っている。

 そのため、どのような魔法なのか明らかになっていない。

 俺もタリオ先輩が何の魔法を使っているのか分かっていない。近くでタリオ先輩に教えて貰っていた俺ですら分かっていないのだから離れてみている他の奴らは誰も分からないだろう。


 それに、タリオ先輩には妖精もいる。妖精の魔法を使っている気配を感じてはいるが、何をどのように使っているのか検討がつかない。

 タリオ先輩の魔法は全て謎に包まれている。

 その人が戦闘態勢に入っている。


「タリオ先輩、あなたは何を知ってるんですか………教えてください」


 この人相手では俺の風魔法では歯が立たないだろう。

 それでも、俺は引けない。

 あの2人に害があれば殺すしかない。


「俺は全てを終わらせる。お前が手を出すなら容赦しない」


 手を出さない選択もある。

 だが、俺もこの日本を守るSランクだ。

 皆を守る義務がある。


「残念だ」


 覚悟を決めて先輩を見るとタリオ先輩は薄く笑みを浮かべた。


居合(いあい)天道(てんどう)


 俺は即座に魔法を使う。

 不意打ち気味だが、格上相手に勝つには有効な手段。プライドよりも優先すべき内容だ。


 鞘から抜刀すると衝撃波が先輩を襲う。もし、避けたら後ろの2人にも多少はダメージが入る。タリオ先輩が何か魔法を使って俺の魔法を防御すれば魔法が解析できる可能性があるし、避けて2人が魔法を使えばアイツらが何者なのか分かる可能性もある。どちらにしても俺に利点があるはずだ。


「効かんな」


 タリオ先輩が何かしらの魔法を使い、俺の魔法が消える。

 そう、消えた。つまりは風魔法を消し去る何か。風魔法を消し去ることのできる魔法で先輩の今までの戦いから予測できる魔法は………


「やっぱり妖精の魔法は空間魔法ですか」


「………お前相手に隠し切るのは難しかったようだな」


 俺の言葉にタリオ先輩は淡々として答える。俺がタリオ先輩の事を知っている分以上にタリオ先輩は俺の事を知っている。俺がアテをつけていたことも気付いているだろう。


「なら、隠すだけ無駄だな」


 タリオ先輩の妖精の魔力が俺の周囲を囲む。空間魔法だと仮定して、可能性としては…


白撃(はくげき)風音(かぜのね)


 俺の周囲から大きな槍が飛んでくるが、刀を縦に一閃し、俺の魔法でたたき落とす。

 即座に納刀して、一気に距離を詰める


抜刀(ばっとう)波切(なみきり)


 刀を抜刀し、タリオ先輩に斬りかかるが、斬りかけた場所が歪む。刀はタリオ先輩を通り抜ける。


白撃はくげき雷鳴(らいめい)


 更に返しの刀で魔法を使い、空間魔法ごと斬りあげる。魔法を斬った感覚が手に伝わってきた瞬間に何かに拒まれるような衝撃を感じ、刀から一瞬手を離して折れないように力を抜き、刀を引く。


 空間魔法とは違う別の魔法だろう。

 前に戦った時にも感じたような別の力。


「それはなんですか?」


「なんだろうな」


 そう言いながらも中空から武器が降り注いでくる。

 槍の雨。攻撃力を持たすためか、かなり上空から落ちてくる。その程度の攻撃であれば………


「ッ!?抜刀(ばっとう)波切(なみきり)


 落ちてくる槍が突然方向と速度を変えて一気に俺に落ちてくる。

 刀で槍を叩き斬るが軌道は変わらない。


白撃(はくげき)追斬(ついざん)


 更に刀で両断すると槍は粉砕され、槍だった破片が身体に当たってくる。


「その攻撃、そういう事か」


「俺もだいたい分かりましたよ」


 タリオ先輩は俺の攻撃のタネがわかったようだが、俺も先輩の魔法のタネがわかった。


「わかったところでお前は俺には勝てない」


 その言葉を聞く前に俺の周りの雰囲気が変わる。

 タリオ先輩の空間魔法が頭、胴体、足とまとわりついてくる感覚。

 このまま空間魔法が完全に閉じれば身体が分断される。

 俺は魔力を使い、身体を飛びあがらせるようにすると、空間魔法が閉じる。


「間一髪…」


 服が一部、空間魔法に飲み込まれたが、身体は無事だった。


「ここは……………」


 周りを見ると景色が変わっている。魔法局とは離れた俺とタリオ先輩が出会った学校の校庭。空間魔法に飲まれた先はタリオ先輩との思い出の場所だった。

投稿してるつもりでしてなかったです…次話は明日投稿します

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