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魔法で世界を救います!  作者: しゃのん
6章:最強の魔法使い
101/115

100 : 異質な魔力

フルス視点となります


「やっぱりそうだったか」


 調べ物をしていたら夜が明けており皆が活動を始める時間になっている。

 朝だが、外は薄暗く、雨が降り始めている。

 周りには資料が散らかっているが、今から片付ける気力もない。


 いきなり現れたブラックと言う名の男の調査を行っていたら思ったよりも時間がかかってしまっていた。

 ブラックはやはりあの人であっていたようだった。

 嫌な予感は的中していた。俺はあの人には勝てないだろう。

 第2覚醒すれば勝てるかもしれないが、リスクがある。

 あの力は危険だ。

 頼り過ぎると命の危険となる事は分かる。

 あの力を簡単に使う、レオンやリース達はおかしいとしか言いようがない。



 俺はSランクの4位と呼ばれているが、俺より下だと言われている人の中にも俺よりも強い奴は居る。


 1人はアリス。

 あいつは何か違和感のある奴だ。力を隠しているのか、不自然な魔力の止め方をしている。魔力を抑えることなく放出出来ればレオンさんやジェイドには及ばないだろうが、俺やリースを超える魔法を使うことができるはずだ。

 そして、アリスの中には多分妖精が居る。あいつの使う魔法はレオンさんの魔法のような気配を感じる。

 人間とは違う何か別の力だ。それを使いながら魔法を使っているのが分かる。

 だからこそ自分の力を使わずに人間以外の何かで魔法を使うアリスの実力は相当高いと思われる。


 俺は魔力を感じることが出来る。虫の知らせのような感覚にはなるが誰がどこに居るかやその強さが何となくわかる。そのため、人の隠している力にも気付ける。そして、いつもと違う魔力に気付く事ができる。


「なんだこれは」


 リースの部屋の近くから異質な魔力を突然感じる。

 それは2つ。

 1つはここから逃げたくなるような暗く沈み込むような力の奔流。レオンさんと同じくらい強い力を感じる。その力の奥底にアリスのような気配を感じるからアリスの可能性が高い。


「ということはもう1つの気配はマリナか?」


 2人の気配は互いに離れるように遠ざかっていく。

 俺はマリナの気配を追うように向かっていくと、突然また違う気配を感じた。


「何が起きてるんだよ」


 人間とも違う、今まで感じたことの無いほどの力強く、威圧感のある魔力。そんな存在が突然マリナの直ぐ近くに現れた。


 俺は魔法を使いながら加速し、一気に距離を詰めてマリナと現れたもうひとつの気配を探る。


 柱に隠れるようにしながら見るとそれは人間の形をしていた。そして、2人は話し合っている?ようにも見える。


(あいつらは何なんだ?)


 マリナに関してはリースから探るのを禁止されていた。俺もリースとは戦いたくなかったから素直に従っていたが、今はもう大丈夫だろう。


 風魔法で気配を探ろうとしたが、相手の魔力に触れた瞬間に俺の気配を感じ取られたようだった。


(もう少し慎重にやるべきだったな)


 Sランクを相手にする感覚でやるべきだった。あの魔力を持った相手を直接探るのは相手を舐めすぎだった。見た目で判断してはいけなかった。


 今一瞬触れた感覚から判断すると俺よりも確実に強い。

 下手に小細工するよりも素直に話をした方が良いかもしれないな。


「お前らは何者だ?」


 俺は柱の後ろから出て姿を晒す。もし攻撃されても逃げられる距離。この距離での攻撃を避けられない強さであるなら逃げたところで殺されるから離れる意味は無い。


「俺は中国支部所属のCランクのミナトです」


 男の姿をしたものは答えるが俺が聞きたいのはそれじゃない。


「…お前らの中に居るのはなんだ?」


 こいつらの中には何かが居る。妖精のような、それ以上の存在のようなそのような気配を感じる。


 恐怖。


 久しぶりに感じた感覚に身震いしてしまいそうだった。

 俺はSランク。皆を導いていく立場であり、敵は排除しなければならない。

 もし、こいつの中に居る者と敵対すれば命は無いだろう。

 それでも逃げずに立ち向かわなければならない。


「君が知るべき話ではない」


 俺の肩に手を置かれ、声をかけられると身体が反射し、日本刀が抜刀される。

 肩に手を置いた人間を刀はすり抜け、刀が振り抜かれる。


 俺は油断も隙も作っていない。目の前の2人にも意識を向けていたが、俺の周りにも意識を向けていた。それなのに肩に手を置かれるまで気配すら感じていなかった。

 いきなり肩に手を置いた相手を見ると、それは前に見たブラックと名乗った人物であった。

 そいつが想定の人物であれば………


「タリオ先輩」


 前にブラックと名乗っていた人物を睨む。

 そうするとブラックと名乗っていた人物は笑顔を見せる。


「やっぱり気付かれたか」


 そうすると身体の形が崩れるように変わっていき、よく知った人物へと変わっていく。


「やっぱりあなただったんですね、タリオ先輩」


 ブラックだった男はSランクのタリオ先輩へと変わる。

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