詩 魔王がパーティメンバー
「父親が、お前は世間を知らんと言ってきたんだ」
「ムカついたんで旅に出てる」
魔王が怒った 同じように
魔王が泣いてる どうしよう
魔王が笑った 人間みたい
魔王が嘆いた 親近感
「うちのパーティにインしてる」
「なぜか魔王がインしてる」
みんな気にせず仲良しこよし
つっこみ俺だけ 疲れちゃう
魔王が戦う 皆と一緒に
魔王も戦う 息を合わせて
魔王は戦う 魔王なのに
魔王で戦う 闇魔法で
「君のお父さんはこんな意味で世に送り出したわけじゃ」
「ないと思うんだけどなぁ……」
「ストーリー」
うちのパーティーには、じつは魔王がいる。
他のメンバーは知らないだろうけど、俺だけは知っているんだ。