表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

思い出のクッキー

作者: みどりのいと

兄の受験がやっと終わった。


落ちたのがなかった。


おめでとう。


まぁ、繰上げ合格が半分以上だったけど。


おめでとう。





受験が終わったら、クッキーを作りたいって言ったの。


兄、、、いっくんって呼んでるんだけどね、いっくんが作るお菓子は丁寧だから美味しいの。


「私のレシピ本のクッキーは美味しくないよ。」


って言ったら、


ネットからレシピを引っ張って来て作ったみたい。


味はね。


美味しいの。


すっごく。


もう、涙が出ちゃうくらい。


いや、涙が出そうなのは、このクッキーの味が2年前に親友だったあの子が作ってくれた最初のクッキーと同じ味だったから。




  サクサク、ほろろ。




誰が食べても美味しいって言うと思う。それくらい美味しいんだけどね、あの味は私を未だに縛ってるの。


物理的に縛ってるんじゃないよ。


ただね。ずっと、あの子との思い出に囚われてる。


って感じなの。








多分もう、抜け出せない。

















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ