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転生悪魔は初心を思い出す




ーーーー2042年、ラナックエルダー社からサービスを開始したファンタジー系PCゲーム

【アーツハンドオンライン】というタイトルである

2026年のゲーム革命によってPCゲーム〈MMORPG系〉が軒並みサービスを終了し、VRMMOに置き換わるなか、42年に懐かしのゲームとしてサービスを開始したのが本作である。


スーパーマ○オメーカーのようにテンプレートを組み合わすだけでゲームを作れた為βテストなどせず、近年は配信することができるようになったが、初めてそれが行われたのが、【アーツハンドオンライン】だ。

しかし、初めてという者には必ず欠点があるもので、配信当初はかなり問題があった。


まず、タイトルにもあるアーツハンドとはなんなのか。についてゲーム雑誌のインタビューで製作者が『なんかカッコ良さそうな響きだったから』という雑な理由でつけられていた事実が判明したこと……これは関係ないな。


問題があったのはここからで、壊可能オブジェクトの破片に巻き込まれると即死するバク、重力設定のミスで坂を下ると降ったあとも横滑りを続ける、セーフティゾーンにモンスターが侵入してくる、レイドボスの無限湧きなどいろいろ問題しかなかった。

当初AHO(アーツハンドオンライン)と略されて呼ばれていたものの次第にバクの多さと製作陣の雑な運営の仕方からAHO(アホオンライン)と呼ばれるようになってしまった。





だが、それでもプレイヤーを掻き立てる秘策があった。

半年に一回120種類ずつ追加され現在までに数万にも及ぶパーツを組み合わせた

キャラクターメイキングや、430種もの職業、レベル制限のなく無限に強くなり続けられるステータスなど、様々な要素が盛り込まれたゲームであった。


がしかし、ここにも問題があり。

お気づきだと思うがデータがあまりに膨大だった為に重くて重くてダウンロードには最短で4日もかかるのだ。

ふざけんな。



それでも、MMORPGの方が性に会う!

という人々の支持により一躍人気ゲームになった。


自由度が高いというより、運営がザルだった為に、システムの穴を見つけて改造したり、空中や水面に建築する等なんでも出来た。

ゲームモードとして、人間プレイヤー&NPC vs悪魔プレイヤー&NPCで戦うマルチプレイヤーモードと、

プレイヤーが作り上げた国家や、NPCの運営する国家が入り乱れて戦うラグナロクモードの2種類が存在した。

マルチプレイヤーモードではプレイヤーはギルドを設立、加入することができ、基本的にプレイヤー達は固まって敵プレイヤーと戦う形だ。

逆にラグナロクモードにはギルドは存在せず代わりに同盟というシステムで国家同士で共闘関係を結ぶことができるが人間陣営、悪魔陣営と分かれている中同じ陣営同士で争っても特がないため、同盟を結んでも育成支援という名の寄生プレイくらいにしか使われていなかった。

プレイヤーは基本的に国内や領地での防衛システムの開発、建築、技術開発、部隊編成、戦争時の指揮など、前線に出ることはない。

国家運営システムは余程の暇がなければ手が回らないので総数はそんなになかったが、放置して反乱やら攻められて亡国になった国家跡なるものはマップ上に沢山存在した。


運営は人手不足なのかめんどく下がりなのかわからないが、アップデートはほとんどしないし、プレイヤーがオブジェクトやダンジョン、ストーリー上の重要施設を改造しようが、運河に勝手に城を立てて一帯を牛耳ろうが、レイドボスをトレインして街中に招こうがとにかく放置に、無視、苦情を言おうが要望を言おうが無視し続けた。

運営=空気。



はっきり言って雑すぎた。





そして俺は、

7年前から始めたプレイヤーで、

システムの穴をかいぐぐってとある亡国、つまり国の跡地、廃墟と化した町の地下に巨大な迷路ような基地拠点としている【眠れる子羊のシチュー】というふざけた名前のPKギルドに所属していた。

誰だよ名前つけたのダッサ。

基本的には採掘という鉱物資源発掘用のスキルを使い週に一度のギルド会議で決めたルートを拡張していたが、個々が勝手に裏道やら隠し部屋を作った関係でめちゃくちゃ複雑な迷路になっており、新規メンバーに限らず昔からいる古参メンバーでさえ、自分たちの拠点で迷子になっていた。


AHOは戦闘ゲームというよりは戦略と建築がメインゲームで、裏切り行為を推奨していた。

裏切りというものがシステム上存在しており、本来なら敵対しているはずの人間が悪魔と契約して陣営の情報や味方のマップなどを横流しにできた。


ゲームの設定を思い出していたら疲れてきた。


「ログアウトっと」


あれ、ログアウトできない。


「何言ってるのよ?頭おかしくなった?」

生意気な声で意識が覚醒した。

ああ、そうだった。

俺はいつのまにかプレイヤーキャラクターのアルカナになっちゃったんだった。

「ねむい、我の代わりに並んでおけ」

「はぁ!?ふざけないでくれるかしら」

「ふざけてなぞいない……それが家臣のつとめだ」

「そういうのは女は休んで男が行くものでしょ!」

「ふっ……ファッハッハッハッ!!だが、断る!!」


「そこ!静かにしろ!!」


街についたのはいいが入るのに列があって退屈して叫んでいたらめっちゃ怒られた。


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