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ひまわりになりたい  作者: 水瀬花
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大地と秋

「ひなた今日さ、飯行こうぜ。(しゅう)も一緒にさぁ。」

 そう言っていきなりフレンドリーに絡んできたのは、昨日まで私のことをイキってるやつ~(笑)みたいな目で見ていたもうひとりのメンバー小山大地(こやまだいち)だ。

 おそらく秋からなにか私のことを聞いたんだろう。

 別に秋とは部活の飲み会でちょっと話すくらいでそこまで仲がいいというわけではなかったけど、私のあほキャラはすでに部活内では公認されていてみんなにいじられていた(多分いい意味で)からいいように紹介してくれたのかなぁと思う。

 まぁ、それはいいんだけど、ひとつ言いたいのはこないだのは別にイキってたわけじゃなくてお前らが何もしゃべらなくてお通夜みたいな空気になってたから頑張ってしゃべっただけだってこと!

 まぁ、いわないけどね。

 けど、いつか言ってやるからな。

 最近「まぁ、」が心の中でも口癖になってて嫌だなぁ…。「まぁ、」が口癖の人は大抵のことは許せるし自己解決しちゃうって前にツイッターで見たな。

 

 「ん~いいよ~何時くらい?」

 「7時とか?かな?多分秋もそんくらいに終わるってよ~」

 「ふ~ん。まぁ、私はべつにいつでも~ひまだし~」

 「おっしゃ!じゃまた行く時連絡するわ!」


あ~あ。私はまた都合の良い女になってしまったな。こいつらが時間通りに来るわけないとわかっていても、待ってしまうわたしってほんと…。

それに、たぶん小山君は誤解しているのだ。私と秋がすごく仲が良いと思ってるはずだ。たしかに秋は私のこと「日向」って呼び捨てだし(というか、もう部活内でちゃん付けとかしてくれる人が逆にいないだけ)、普通に気に入られている気はするけど、そんな少人数でご飯に行ったこととかないし、お酒がはいってない秋は女の子が苦手でほとんど話さないってことを私は知ってるんだ。

まぁ、私も他の女の子に言われるまで気づかなかったから、私のことは男子と同じだと思ってるんだろうけどな。うん。いいけどね。



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