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七人目 登美永雄姿Ⅱ A Close Friend

俺たち、いつまでもずぅううううっと、友達、だかんな。

忘れんじゃねぇぞ。セロン。

俺より馬鹿なお前のほうが先に忘れんなよ。カロン。


それは、二人が親友だったときのこと。

その日俺とカロンは、二人で学校帰りの公園にいて、二人でブランコに座って話していた。

本当は、ここには変な男の子にばっかはなしかけてくるおじさんが居るんだけど、今日はまだその時間じゃない。

「俺たちはさ、いつまでもこんな風に友達でいようぜっ」

カロンがあまりにも古臭い、ありふれた言葉を平気ではくのでつい、噴出すとカロンは脹れっ面で俺をつつく。

「なんだよセロンー、俺、まじめに言ってんだぜ?何で笑うかなぁ」

その台詞でも再び腹を抱えて笑う。

「ったく、セロン、俺は本気で言ってんの、笑わないで真面目に聞いてくれっかなぁ・・・。」

それでも笑い終わらない俺を見てカロンはブランコから立ち上がると、俺に背中を向けしゃべった。

「俺たちはさ、いつまでもこんな風に友達で居ようぜっ」

それからカロンは走ってベンチにおいてあるかばんを取り、俺に顔を見せてくれる。

「ほら、セロンそろそろ帰んないと出てくる時間だぞ」

腰に手を当て、前かがみになって注意するソイツを見てると、へたな女よりもぜってぇーにキレイだと思う。

別に、俺はカロンがすきってわけじゃないけども。

ほんとに、事務所にでも入ったほうが良いんじゃないかと思うほどに。


俺たちはいつまでもこんな風に友達ではいられないんだよ。カロン。

今の俺は、そのときのカロンにそう答えられるだろう。笑ってばかりいないで・・・さ。


血でぬめぬめする廊下で血なまぐさい戦いをまだ俺たちは続けている。

俺はカロン。死者復活装置を作り、親友に屋上で突き落とされた友を恨み死んでいった元々生存者の元死者で現生存者。

今日、セロンを乗り越え、俺は俺としてもう一度生きる。

昔のことが鮮明にひとつずつ思い出せる。

俺がセロンなんかにずっと友達で居ようといったこと。

くだらない。くだらないくだらないくだらないくだらないくだらない・・・・・・・・・・・・・・。

俺はこんなやつと今まで居たなんて、本当にくだらない。

今日、ここで俺たちという物を断ち切る。

俺はすべてを終わらせる。


こいつの命ですべてを終わらせる。

俺のこれまでの悪もすべて。






俺は、親友に殺された。だから、親友が本当に必要なのか、田沼俊之に聞いた。

俺は、メリアに告られた。だから恋人が居るのか永井光明に尋ねた。

俺は、兄弟も親友に殺された。だから、本当に愛する肉親は必要だったのかを、正井信吾に問うた。

俺は、殺されたときつらかった。ゆえに、記憶は必要なのかを冬実安威に答えてもらった。

俺は自分が居て良いのか不安になった。だから黒田岳秀に聞いて。

自分は何かがわからなくなって浅田洋子に聞いた。

それから、それから・・・・・・。

俺は、最後にこいつに聞きたい。



「お前にとって、俺は、何なんだ・・・?」

俺の剣がセロンの額を指し示したそのとき、俺はセロンに聞く。


セロンが意味ありげに微笑んでゆっくりその汚い口を開く。

「「決まってるじゃないか。俺たちは親友だろう?」」

俺も笑いながら口を開いてこの口でセロンと同じ言の葉を発する。

俺は剣をしまって。

彼はナイフをしまった。

俺は右手をセロンに差し出した。

彼は俺に右手を差し出した。

お互いにその手を握る。

俺はセロンを引き上げて立たせて、笑いあう。

セロンは俺に引き上げられて立たせられ、笑いあう。


俺はセロンに昔のように笑ってしゃべりかけた。


それを見て、メリアがほっとした顔で座り込む。


俺たちは和解できたんだ。














ホントウニ・・・・・・?

A Close Friendとは、英語が得意な方はわかるでしょうが「親友」です。ちなみにおいらは英語何ざくそ食らえ派なんでこれは携帯電話様に大変ご活躍していただいております。

ビバ★携帯!

めっちゃ役立つねんな。計帯電話って。

なんか使い方間違ってるようなきもしない新高校一年生です。

ふと思えばもうここに来て三年以上か・・。

四年目もがんばりますですっ!

もうここが和呼之之暇な時間セコンド【セカンドじゃねぇ!セコンドだ!】扱いですねぃ

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