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四人目 冬実安威の場合・・・記憶

本当にすみません。

カロンの骨を更新させるのを忘れてしまい。

しいていうなら、友達に書く手紙も出し遅れてたり。

更に言うなら、提出前日に作文書いちゃえと思っててひーこらいって書いたり。

カロン書けるような状況じゃなかったんです。

そのわりに切り裂きジャックは更新してんじゃねえかだって言われてたって仕方ありません。

一つ言うと、おもしろいんですよ。すらすら自由フリーダムに書けて。

その分これ大変で。

けれどきちんと二部作品も考えてありますから。

それが、きちんと出せるのかは別として。

ひーこら言わず書けねえのかよ!

なんてことは、お山の向こうに投げ出して。

そんじゃ、一ヶ月以上久々に、どうぞ。

四人目・・・冬実安威・・・記憶


「メリア。私は、お前の事が生前から・・・・。」

カロンがカロンの面をはずしてわたしの肩をつかみ、顔を見つめてくる。

「カ・・・カロン?」

カロンの顔が近づいてくる・・・・。

「いっやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

メリアは飛んだ。それを上でカロンが見ていた。

「寝ていたね?メリア君?」

カロンはいつもの面のまま、答える。

「それは許してあげるとしてメリア君、今日の私について何か違うと思いませんか?」

メリアは答えた。

「なんだかとっても、むかついて仮面ぶち割って、可燃物でごみに出したい気分です。」

「うっわっ、ひど!」

カロンは大げさに身をのけぞらせた。

「いつもと仮面違うのに・・・・。」

カロンはふてくされた。けれど何処がどう違うのか、さっぱり解らない。

天才にも解けぬなぞだ。

「本日の蘇生者はー。」

ふてくされたままカロンは問う。

「冬見安威。一般人です。」

「メリアさんから見たら全員一般人なんじゃなーい?」

カロンは無視だ。

「蘇生開始ー。」

カロンはしぶしぶつぶやいた。


ソラから声がした。

「お前にもう一度期限付きで生き返らせてやる。ありがたく思えよ。」

その男は・・・・そう、とっても美しい声で、甘い音色のようで。

私のイケメン魂をくすぐった。

「ねえ、あなたはだあれ?」

冬実安威は心の奥からその美形に語りかけたのよ!

「わ・・わたしか。私の名前は・・・・・痛いではないか、メリアくん!煉瓦で人の頭を叩いてはいけないと言われなかったのかい?あと、銃で人を打ってはいけないよ。死んでしまうから。」

私の彼に向かってなんてことをしているのだ。煉瓦に、銃なんて。死んでしまう。

「ちょっと、そこのメス!なにしてんの!」

美形さんは私に語りかけてくれた。ああ、うれしいわ。

「良いから、君はそのドアをくぐるんだ!」

美形さん、私は行くわ。この世の美形を独り占めするために。

私は、緑色のドアをくぐった。

美形さんが作ったのかしら。

美形さんの趣味かしら、熊さんとか、兎さん、ロケットなんかが描かれているわ・・・疑問だわ。


私は、光に包まれた。なんだかべたつく、まとわり付く・・・中年親父の脂ぎった手のような・・・・。セクハラだわ。

そこで思い出した。わたしのことを。

通路で立ち止まる。


デーデーーデーードーデドーードーデドーー

デーデーーデーードーデドーードーデドーー

枕元から私の自慢時計からダースベイダーのテーマーが流れてくる。

もう、朝か。

私はむっくりとおきた。

机上から私自慢の自動麺麭焼機きがつきゃあさめしできとりゃーよEXΩQが音を立てて朝飯を用意してくれた。

「ウン。今日も良く出来たわ。」

私は、イケメンを追いつつ、天才科学博士の称号も連邦くにからもらっている。

いわゆる大天才の美人ってことよね。

時間になった。

そろそろ屋外の研究所で研究だ。

今日こそは、どんな子でも言う事を聞く強制命令自動行動機《わたしのゆうことはだまってすなおにきけばいいのよ》を完成に一歩でも余分に近づけなければいけないわ!

玄関では、私の開発した試作品923867号今日確認機きょうはなににきをつけるべしがなった。

≪今日ハ、交通事故ニアウ確率ガ高確率、安全ニ注意シテクダサイ。≫

お気に入りの韓流美男子声で、私に教えてくれる。

けれど、これがあたったためしは一度もない。

私の四歳の発明は失敗だった。


研究所まではたったの三分だった。

研究所への時間だ。

たったの三分だった。

一本の大通りをはさんでの、三分だった。

たった三分。

けれど三分。

私は、一つの大事な事を、忘れてしまう。


【居眠り運転は、絶対にやめましょう。】

このハイテクな町の信号機では、いちいち口うるさいオバハンみたいに注意してくれる。

私は気に食わない。

イケメンにしろってんだ。

この町では、それが普通。

だから私はこんな町を換えたかった。

それが、あたしサイエンス・ドクターである理由だった。


フォオ・・・・・・・・・・・ン。

トラックが、耳を引き裂く音で私の死を知らせてくれる。

【危ないです。危ないです!】

トラックもハイテクだ。声で知らせてくれる。

けれども、私が開発しようと考えているのは、声で知らせず、センサー感知の、マジックハンドでの人命救助だ。

それが実現すれば、死ななくて良かったのに。

早く開発をしたら良かった。

あんなくだらないものは良いから。

とっとと人命救助用具開発に力を注ぐべきだった。

「死にたくない。」

私の声は、中に反響したかのように聞こえ、風で異国てきこくへ飛んでいった。

そうだ、今度は早く戦争を終わらせられる機械を・・・。

経済戦争を終わらせられる機械を。

ラブアンド、ピースだ・・・・・。

今日はあの安全警報機、正常じゃん。

そう思ったけど、もう遅いわね。







「おい、女性が引かれた!救急車だ!急げ!」






見たものは白かった。

四角く正方形で区切られていて。

「あ・・・・・ううぅ・・・。」

奇跡的に生きていた。

奇跡だ。

今日、韓国美男子のツアー。

ヨンジェン様・・・・。


奇跡的に生きていた。









一時的に。







命は終わった。


私が作れなかった機械が、私の命の終わりを告げる音が聞こえた。少しのノイズも、狂いもなく、ただ、同じ音の連続・・・・・。



ああ。私はあの時、記憶をなくしていたんだ。

通路で立ち止まっていた私は立ち止まって生前のことを思い出していた。


「どうした、行かぬのか?」

イケメンさんが聞いてきた。嬉!

「うんいいの。私はあれで満足。」

「機械の開発はいいのか?」

うなずく。

だって、精一杯やったもの。

「そうか。お前の考えていた事はわかっている。記憶は、大事だな。また、それを支える、お前の頭脳もまた・・・。」


体が消えていく。


私は光になって、風になって、世界になって、宇宙になった。


「記憶は大切だな。安威。」

カロンは、生前のことをかすかに思い出し、つぶやいた。

「よし、我も日記をつけ、記憶を大切にしよう。」

そのとき、カロンの面にひびが入った。

同時にカロンに激しい頭痛などが襲い掛かる。

そしてそれが絶頂まで達したとき・・・・・。

「ぐふ・・・・・・・あはぁ・・・・・。」

床にカロンが倒れ、カロンの周りを液体が赤く染めていた。

カロンは右手で、先の通路に手を伸ばした。

カロンが救いを求めた人間らしさ。

その人間らしさに、メリアは気が付いて上げられなかった。

カロンは、意識を失った。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あと三人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次回、カロンはどうなるの!教えてーメリアサーン!

「五月蝿いです、貴方もこの千本如雨露で消えますか?良いですよ、無料サービス中ですから。」

やめてください。ホントに投げないデー!

「続きますよ。」

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