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二人目 永井光明の場合・・・愛人

二人目は、派手な激闘ありっ。

三人目は・・・・兄弟愛で描く。

二人目 永井光明の場合


「ワンワンッワワンッ。」

カロンの親友パロが、研究所を走り回る。

メリアは手元にある銃の引き金を引けたらどれだけ楽かと想像すると、とても気持ちがリフレッシュできるのではないかと、淡い想像をした。

「ダメだよ。メリア君。彼は僕の大事な親友なんだからね。」

最近はメリアと呼ばれることに、負けた。カロンの執着心は怖いからだ。

「親友なら、きちんと首輪をまいて、檻にでも入れたらどうですか。」

メリアの提案にカロンは仮面の中でむっとした。

「メリア君。君は大切な親友をペットのように扱えというのかね。それとも君にとっての親友はみなペットと同類扱いされているのかい?」

カロンは想像したのかぶるりと身を震わせた。

「怖いこわーい。」

メリアは先ほどの想像の的をパロではなく、カロンに変えて乱射したいとさえ思った。

「さて、メリア君。仕事だよ。今回の蘇生者は?」

「永井光明あの宝くじで一発当てた人で、愛人に殺された事になっています。」

「ふむ。では、蘇生開始。」




なあ、貴子。

俺たちってそんなもんだったのか・・・・。

貴子。言ってくれれば君にも分けた。

一方的になんてひどいじゃないか。

何で僕は殺されたんだい。

愛し合っていたはずなのに。

そうじゃなかったのかい。

お金は人を変えてしまうんだね。

僕はあんなもの、もういらないよ。




「さてと、君はこのたび、生き返りのチャンスを手にした。一日で、君の死の原因を改善しなさい。本来なら一週間なんだけど、システムがバグっちゃって。」

男は紙袋を手渡す。

「君が生前着ていた服は、君には似合わないよ。僕がきちんとチョイスしたから、これを見習ってほしいよ。きちんと似合う服装を。君は元がいいんだから。そんなちゃらちゃらしたものはずしてさ。」

光明は「何だよ。」と心で悪態をついた。

「それそれ、心の中でブツクサ言うのも、やめたほうがいいよ。嫌われちゃうから。」

光明は、しぶしぶ中から服を出し、着てみた。

「おお。似合う似合うー。」

拍手して、男は消えた。

「幻影なのか?」




コけコッコー。

農場育ちの光明は、鶏に早朝、起こされる。これは、いつでもそうだった。修学旅行のときは、なんだかんだで早起きだったし・・・・。やっぱりそれが癖というか習慣に変わってきてしまっているんどとおもうと光明はため息を付いて、パジャマから着替えようとした。

「あれ?」

夢ではなかった。死んで、生き返る夢では。

服装がそれを証明してくれた。

自分は一回死んでいる事になる。

お笑い芸人の歌が、携帯から鳴り響く。

「貴子・・・・。」

メールが来ていた。送り主は、愛人の片桐貴子。三年目。

「今日会おうよ・・・か。」

俺は即答で返事をした。

いいよ。いつもの場所で。

机にはいくつもなれべられたスーツケース。

すべてはつながった。

俺は一人でそう思った。これから、俺は殺されるんだ。そう思った。日付けは、記憶の最後の日にち。俺の死んだ日。

机に放置されたダガーナイフ。これを持ち歩く事は違法だ。禁止されている。つかまる。

俺は決心した。どうせ死ぬなら・・・・。



「遅いよー光明ぃー。」

貴子が手を振って俺を呼ぶ。俺は走って、貴子に歩み寄った。

貴子がささやいてきた。

「ねえ光明。私さ、お金が・・ほしいんだけど。分けて・・・くれない。」

遠慮しがちに、貴子は言った。

「俺が当てたものだ。お前が俺を殺してまで、ほしいんだろ。じゃあ、俺は、殺される前に殺してやるよ・・・・。俺が生きるために。」


それを見ていたカロンは、あのワイングラスを一回転させ、飲み干した。

「人間とは、自己中心的なものだ。そうは思わないかい、メリア。」

必死にメリアは、パロの妨害を防ぐプログラムの強化を進めていた。

「寂しいなぁー。」


ダガーナイフが、貴子に刺さるはずだった。

「そこまでわかってんだったら、いう必要はないわね。」

貴子はコンパクトナイフを出し、俺に切りかかる、人のいない公園で。

二人とも、剣道の有段者。一歩も引けを取らない。

そのうちに、貴子の手が汗でぬれる。

俺の手も、汗で滑る。

「メー・・・・・・ンッ。」

俺が、ナイフを振り下ろす。

彼女が、脚で蹴り上げる。

そこから、俺の意識が、朦朧とする。一コマずつに見える。

ナイフ、飛ぶ。上、行く。

彼女、走る。俺に、刺す。

俺、止まる。目、つぶる。

俺、意識薄れる。

彼女、バックステップ、下がる。元の位置。

彼女、上、ナイフ、落下。ナイフ、空気、切る。

彼女、悲鳴。悲鳴、終わる。公園、警察、来る。

俺、死ぬ。

彼女、消えた?


「どうだったね。彼女は必要か?」

あの男が俺を見下ろして聞く。腰に手を当てている。えらそうだ。

「当たり前だ。私はえらい。君が体験したあれだって、私の研究の成果だからな。」

バックステップで下がる男は言う。

「あれは凄い。かっこよかったぞ。それと金は、親が老後のために・・・ってもらっていたぞ。君の金。人間の友情ももろい。肉親との関係も。すべてが。」

「うる・・・さい。」

俺はやっとの事で声を出す。

「さて、ここで問う。愛人は必要かな。」

俺は考えていう。

「あいつみたいな何かに取り付かれたのはいやだ。普通のやつがいい。」

俺はそういった。

「そうか。参考にさせてもらう。ありがとうだ、それでは、お幸せに。」

男が、俺の前から消える。「違うぞー。君が俺の前から消えたんだ。」男が頭の中にまで入ってくる。邪魔するな。


「メリア。彼から愛人の必要さを学んだ。私の恋人になってくれ。」

「嫌です。」

私は彼のほうを向きながら、答えた。

「ふうむ。これが失恋か。案外堪えないな。堪えるというのはでまかせか。」

それはあなたが私を心から愛していない言ってことでしょうか・・・。

「くそやろう。」

悪態をついた。でも、少しくらいいいかな。思い出作りに。

「いいですよ。」

「おお。うれしいぞ。」

カロンは失恋のちに恋。



「カロン・・・・・。」

セロンが、カロンの墓の前で、必死に頭を下げていた。

「これが正しかったのか、今でもわからない。

すまない。カロン。」



・・・・・あと五人・・・・・



三人目は兄弟藍で描く。完璧な兄弟会いをっ!

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