七人目 登美永雄姿Ⅴ AN END
私は、カロンとセロンに拳を思いっきり叩き込む。
俺は、カロンとメリアに容赦なく隼抜刀する。
俺が、セロンとメリアを赤く染める。
俺が
私が二人を殺してしまうんだ。
俺が
それが、終わりになった。
散々殺しあっていた二人に脳震盪を起こされ、また、メリアは出血多量で地面に倒れる。
息が荒く、その息だけが空間を支配する。
ただ、荒い息でその場を包み込む。
「我輩は、ただでは死なないぞ」
カロンは懐からスイッチを取り出す。
「これはカロンの骨の崩壊を意味する機械。これで、お前は死ね。メリア、こんなことに巻き込んで本当にすまないと思う」
カロンはボタンを押した。
カロンの骨は崩壊した。
崩壊したカロンの骨のから一人の人物が立ち上がる。
周りを見渡し誰もいないことに気がつき、深呼吸をする。
誰もいない世界に一人を味わう孤独。
「なんかこぇ~よぉ」
口に出して呟く。
部活の合言葉は、もう返ってこないで空へと吸い込まれ、そして消える。
風船のように長く宙を飛ばず、その場で消え去った言の葉。
それを人は見届け、歩き始めた。
次回、本当にカロンの骨完結!
とはいえカロンの骨プロローグだけ先行配信しちゃってますけどねぃ。
それでは次回のカロンの骨講釈で!
えへへー好きな漫画の真似して逃げますさようなら。