オナカガスイタ
ある日、自分のクラスに、転校生が来た。
その子は、不思議な娘でクラスに溶けこもうとせず、
いつも一人で行動していた。
ある日の授業の時だった。
グウウウウウウゥゥゥ〜
と、その子のお腹が鳴った。
クラスのみんなが、大笑いしている中、その転校生は
一言。
「オナカガスイタ。」
と言った。 そして、手始めに隣の席の子を食べた。
まず、頭を食べ、首から下だけになると、次は四肢を食べ始めた。
その子を食べ終えると、今度は前の席の子を食べ、
周りの子を全員食べ終える頃には、その子の口の周りは 赤くなっていた。
みんなは、教壇の前らへんに集まり、怯えていた。
そして、ゆっくりと教壇に近づいていった。
〜10分後〜
誰もいなくなった教室に、血だけが散乱していた。
「オナカガスイタ。」
その子は、自分を食べ、やっとお腹がいっぱいになった。
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