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神話の始まり プロローグ
−神話の始まり−
「まぁ、こんなもんかな。」
暗闇の中で言う。
「流石に今回はキツかったな。だけどまぁ、これで準備は殆ど整った。」
満足そうに口の端を歪めながら。
「ティーターンとオリュンポスの行く末が楽しみだ。これで…」
ふと、無くしてしまった何かを懐かしむように顔を俯かせる。
「これで始まる、狂った神話が。新しい世界の始まりが!」
顔を上げた時、そこに哀愁は無かった。ただ狂った笑顔だけがそこにあった。
これは夢、狂った神話の誰にも語られない。プロローグ。