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魔獸の主人 ~強さよりも可愛さ重視の命がけ子守り日記~  作者: ゅぇ
序章 ~現実から異世界転送編~
1/12

1、ゲームモニターの規約がヤバィ



「――すべて読まれましたか?」

「あっ、はい……」


 黒眼鏡に白衣姿のいかにも研究者です的な男が「碇ゲ〇ドウか!?」ってツッコミをいれたくなるような姿勢で、俺の前に座っている。

 とはいえ、髪型はツーブロックでガタイもしっかりめだから、この姿勢じゃなければEX〇LEにいそうなイカツイお兄さんって感じ?

 声だけ聞けば優しそうなんだけど……


「何か気になる点やご質問はありますか?」


 碇ゲ〇ドウスタイルを一切崩さないまま質問を投げかけてくる。

 やっぱりこの姿勢が威圧的に感じるんだよなぁ。


 さて、この質問にどう答えるべきか?

 俺の手元には、高級そうなバインダーに挟まれた二十枚程のA4用紙の束があり……

 そこには規約だ違約だあーだこーだと、めちゃくちゃ小さな文字でビッシリと紙いっぱいに書かれているわけで……



 一切読んでません!!



 こんなの全部読む奴とかいるの?

 ってか、そもそも最初から読んでもらうつもりなんかないよね?

 おそらくそれなりにヤバィ事がいくつか書かれてあって……

 そんでもってそれを誤魔化す為に、こんなどうでもいいような小文字文章ラッシュ攻撃で読み手の読もうとする意欲を根こそぎ奪い去るという見事な心理攻撃をしかけてきたに違いない!



 言わばこれは罠だ!!

 


「内容にご満足頂き、ご了承頂けましたらそちらの方にサインして頂いてよろしいでしょうか?」


 ……なんだと!?

 あれ程までにこだわっていたと思われる碇ゲ〇ドウスタイルを捨ててきやがった!?

 右手でサイン部分を指し、左手で眼鏡を整えながら、韓国アイドルもビックリ爽やかスマイルビームで一気に勝負をしかけてくるとは……

 コレがそこら辺のおばちゃんなら一発KOノックダウン間違いなし……

 しかぁーしっ!!

 そんなにわか仕込みのエセスマイルじゃ俺には通用しない!!


 こんな見え透いた罠に己から飛び込む奴なんかいるわけ――



「――ここでいいですか?」



 ココにいたぁあぁあっ!?

 俺のバカバカバカ!


 ……ふっ。


 ノーとは言えない日本人。

 言わばこれは血脈に代々受け継がれてきた宿命サガなのだよ。

 二人きりの密室でノーって言える奴なんか数少ないにきまってるだろ?

 これはまさに、日本人代表として空気をよんだ模範解答ですから!!

 


「ありがとうございます。それではいくつか確認の為、ご質問させて頂きます」


 俺が提出した履歴書に目を通しているようで……

 あっ!

 やっぱり碇ゲ〇ドウスタイルに戻してきましたか。


「まずお名前が、日向野ひがの……育人いくとさんですか? 日向野ひがのなんて読み方があるんですね」

「振り仮名なしだとなかな読める人はいないですねぇ」

「これは読めないですよ。えっと、年齢は……えっ? 33歳なんですか?」

「まぁ」

「高校せ……あっ、いえ大学生位に見えたので失礼しました。ずいぶんと童顔なんですね、うらやましいです」


 童顔いうなよ……気にしてるのに。

 居酒屋に入ろうとしたら免許書提示するように言われるし……

 夜道で警官に補導されかけるし……

 年下の女に「年下の男に興味はない」ってフラれるし……

 あぁ……考えるだけで悲しくなってきた。


「若く見えるからってイイ事なんて何もありませんよ」

「またまた、それだけ顔も可愛いくて身長も低いとなれば女の子がほおっておかないでしょ?」


 こいつ……

 喧嘩売ってんのか!?

 そりゃ156センチなんて男にしてはチビなのは認めるけど……

 女って奴は「私、自分より身長高い人が好き~」とかほざく嫌な生き物なの知らないのか?

 なんとかお近づきになれたとしても「育人君って弟みたいで可愛い~」で恋愛対象外宣言で即終了。

 うっ……涙が出そう……


 そりゃね……俺も努力したよ?

 大人っぽく見えるように髪型だっていろいろ研究したさ……

 でも茶髪にしたり短髪にすれば余計に若く見られるのは研究済み。

 今のミディアム位な長さの黒髪が一番マシなんです。

 服装だって大人っぽくなるようにいろいろ挑戦したよ?

 でもそういう時に限って「うける~、衣装にきられてる~」とか爆笑されるわけですよ。

 スーツ着るだけで周りを笑わせる才能を天から授かっちゃったわけですよコレ。


 ……でも、ある意味ではモテたよ。

 えぇモテモテだったとも……

 学生時代には下駄箱にラブレターなんて当たり前、それどころか無理やりに押し倒され襲われるなんて日常茶飯事でしたから!

 毎日痴漢にもあってましたからっ!!


 え?

 俺の性別?

 男ですが?

 そんでもって……

 モテた相手も全部男なんだよチキショーっ!!!



「……日向野ひがのさん? 大丈夫ですか?」

「あっ、すいません。ちょっと過去のトラウマを思いだしてしまって……」

「休憩いれましょうか?」

「大丈夫です。続けて下さい」

「では、職歴ですが……ずいぶんといろいろされてますね。新聞配達、カフェ店員、事務仕事、工場勤務、コンビニ……経験豊富ですね」

「飽き性ってわけじゃないんですよ。いろいろ事情があって……」

「大丈夫ですよ。弊社としましては経験豊富な方は歓迎でして、辞めた理由などを深く追求する事はございません」

「そうですか……」


 まぁそこに書いた職歴はごく一部なんだけどね。

 実際の職歴なんて書こうもんなら、そんな紙一枚ごときにおさまりません。

 でも勘違いはしないで欲しい!

 好き好んで仕事をコロコロ変えてたわけじゃない。

 俺はいたって真面目に働いてるのにトラブルに巻き込まれやすいというか……

 客がストーカーになって店で暴れたり……

 同僚がストーカーになって俺の自宅に火をつけたり……

 職場の上司にセクハラされたり……

 まぁ、これも全員相手が男なんですけどねぇ~あはははは。

 泣いてなんてなんかないからなっ!!


「大丈夫ですか?泣いているみたいですが……」

「泣いてません! 泣いてませんから! 続きをお願いします」

「そうですか? では、確認としてはコレが最後になります。家族構成の方なのですが……両親や兄弟がおられないという事で間違いはありませんか?」

「はい、間違いありません」


 施設で育った自分には家族なんていない。

 中学になってバイトができるようになったら施設もすぐに出ちゃったし。

 学費も生活費もバリバリ稼いでたし、そこら辺の奴よりかは立派にやってきた自信はある。

 今までずっ~と一人で生きてきた。

 恋人も友達もつくらずひたすら毎日毎日バイトで金を稼いで……

 でも後悔してない。

 ちゃんと自分の稼いだ金で、そこそこなレベルの大学も卒業してますから。

 小さな時から最新機種なゲームを買い揃え、好きな所に旅行に行っては美味しいものを食べ歩いて、贅沢三昧な日々。

 孤独だったかもしれないが、不幸だったわけじゃない。

 本当にいろいろあったけど……



「書類の方も大丈夫なようですね。何も問題がないようなので、今からでもはじめたいと思うのですが……」

「はい! 大丈夫です。やります」

「安心しました。それでは早速……服を脱いで頂けますか?」

「えっ?」


 今何か凄い事を言われたような――


「――全部脱いでくださいね」


 気のせいじゃない!?

 全部ってもしかして……


「あの、パッ……パン……パンツも脱ぐんですか?」

「こちらの規約にある通りに、弊社製品のモニターをしていただく際には肌着もつけないままでお試し頂くようにと書かれていましたが、ご覧になってはいませんか?」


 小文字ビッシリA4用紙文書の一部を指差す碇ゲ〇ドウモドキ。

 しかもドヤ顔で。

 一瞬、イラッとしたけど……

 それどころじゃないよね?

 


 ありの~ままの~姿~見~せ~るのよ~♪



 って、騙されたぁあぁあっ!!

 何が目的!?

 もしかして体目的っ!?

 これは前に巻き込まれかけたゲイビデオ撮影会未遂事件の流れに近い……

 って、またこのパターンか!?

 どうして俺ってば昔からこうも男に狙われるんですか!?

 まだ童貞も捨てれてないのに後ろ処女からなくすなんて嫌だぁああぁーっ!!


 逃げるなら今しか――


「――厳しい規約ではありますが、その見返りとして謝礼の方もそれなりの値段が支払われます……」


 いつの間にやらゲ〇ドウモドキの手に電卓が?

 俺に見えるように数字を打ち込んでいる。

 0が1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、むぅぅっつぅ……

 0がいっぱい!?


 くっ!?


 なんて事だ!

 頭では逃げた方がいいと分かっているのに……体が動かないだと!?

 なぜ!?

 これは金縛りか?

 嫌……まさか、心が金を欲しがっている?

 バカなっ!!

 俺は、俺は……そんな誘惑に負ける男なんかじゃねぇえぇえーっ!!!

 ――――

 ――

 ―




「――これでいいですか?」


 そこには生まれたままの姿になった俺がいた。


 だってお金欲しいんだもん!

 今現在いろいろあって大変なんだよぉ。

 ちょっと痛いの我慢するだけで大金が手に入るんなら、みんなだってこうするに決まってる……よね??


「ありがとうございます。……綺麗な体ですね」


 ゾクッ


 気のせいかあいつの顔がにやけてるような……

 男の裸なんか見て何が楽しいんだろか?

 ゲ〇ドウモドキは立ち上がり後ろの厳重なドアを開けて奥に入っていく。


「こちらに来て頂けますか?」


 こっ……怖い……

 でも、いざとなれば殴り飛ばして逃げればいいだけだよね?

 ちょっとひねくれた時期のせいで喧嘩なれはしている。

 どっちかといえばかなり強い部類だった。

 うん。

 危ない時は……ヤラれる前にる!!


 勇気をだしてドアを抜ける……

 真っ白な壁、天井、床。

 よくテレビドラマで精神病な人が閉じ込められる病室状態。

 だけど部屋の真ん中にあるのはベッドではなく……



 お風呂。



 風呂場プレイ!?

 はじめてなのにいきなりハードすぎやしませんか!?

 やはりここは逃げるしか……

 イヤ、どんなプレイだろうとも大金をゲットする為ならば乗り越えるべきか?

 どうすれば……

 ん?

 んーっ?

 あれっ?

 この風呂、変じゃないか?


「これって何が入ってるんですか……」


 お風呂なのにお湯がはっていない……

 そもそもこれはお風呂とは呼べない……

 浴槽らしき場所に入っていたモノ……

 それは……



 紫色の液体!?



 あきらかに「害がありまぁーす」と主張してますよねこの液体。

 それこそドラゴン〇エストの毒の沼レベルの色だし。


「大丈夫ですよ。体に害はありませんから」


 嘘つきぃーっ!

 ゲ〇ドウモドキの目的は俺の体なんかじゃなかった……

 こいつの目的は……



 俺の命狙いかっ!?



 ココはどんな手を使ってでもいいから全力で逃げ――


「――抵抗があるようでしたらお断り頂いて結構です。他にもモニター希望者はたくさんいますので……これ位の事で逃げ出すような勇気もない軟弱で臆病で心の狭い器もちっっちゃい腐った根性をお持ちの方にはつとまるわけはありま――」

「――はっ? やれますけど?」


 あれ?

 今、俺ってばなんと言いました?

 あれれっ??

 なんでこんな毒の沼に片足突っ込んじゃってんの?

 あれれれれれれぇ~???

 なんか底に足がつかないんですけど?



 ボチャァアーンッ!

 ブクブクブク……



 ヤバぃ。

 ゲ〇ドウモドキの発言に、顔に、すべてにむかついて自分から毒の沼に入っちゃったよ。

 しかも全身風呂ポチャ。

 片足だけ入れるつもりだったのに、まさかこんな深い浴槽だったなんて聞いてねぇし。

 怪我したらどうするつもりなんだ?

 やさしさの欠片でもあるなら「このお風呂は足がつかない程に深くなっておりまーす」位の一言添えたっていいだろ?

 こうなりゃ今すぐ飛び出してあいつに文句言ってやる。

 いや……

 もっとイイコト思いついちゃたよ……

 事故に見せかけてあいつもこの毒の沼に引きずりこんでやるっ!!



 ブクブク、ブググッ……



 えっ?

 出れない!?

 足をばたつかせて、上に上にと体を浮上させてるはずなんだけど出れる気配がしてこない。

 だけどそんなに浴槽が深いわけないよね?

 必死になってもがきつづける。

 手も足もバカみたいに動かして……

 しかも大事な所を丸出し素っ裸のまま俺は何やってんだか……


 あれ?

 おかしくね?

 手も足もどこにもぶつからない。

 こんなに浴槽デカいわけないって!


 

 ブグッ、ゴボッゴボボボッ……



 くそっ!

 息が続かねぇ……



 ゴボボッ……



 紫の液体なんて絶対に飲みたかないのに、口から大量に入ってくるのが分かる。

 苦しい……

 俺はこんなとこで死ぬのか?

 しかもこんなわけわかんないモノに殺されるのか?

 なんでこんな事になったんだ?

 よくよく考えてみれば、このモニター募集自体があきらかに怪しかった……

 なのになんで俺は――

 ――――

 ――

 ―




 前のバイトは上司のセクハラを断ったらクビになった。

 やっとの思いで付き合える事になった彼女には、留守中に家の家財道具をすべて売り払われていた。

 もちろん通帳も印鑑も身分を証明するモノも何も残ってはいない。

 そんなわけで家賃は払えず夜逃げ寸前……

 親も友達も金ない絶体絶命な時に、ポストに届いていたのは一つの広告チラシだった。



【ゲームモニター募集のお知らせ】


 ゲームをプレイしてレポートするだけで報酬を得られるアルバイトです。

 一般的なユーザーとしてのご意見募集ですので専門知識は必要ありません。


 ■募集業務


 ゲームのプレイモニター


 ■募集人数


 十名(弊社規定の履歴書を提出)


 ■業務内容


 弊社指定のゲームを弊社指定の場所にてプレイしていただきレポートを提出して頂く業務になります。


 ■業務報酬


 所定の文字数以上で内容を記載頂いたレポートについて報酬をお支払いいたします。

 モニターレポートの評価により報酬がアップする場合もあります。

 詳しくは面接時にて説明致します。


 ■必要条件


 ①RPGゲームが好きで日常的にプレイされている方

 ②適切なコミュニケーション、文章記載が可能な方

 ③約束した期日、納期を遵守できる方

 ④一ヶ月単位で外泊可能な方

 ⑤秘密厳守出来る方


 ~注意事項~


 性別や年齢といった制限はございません。

 基本一ヶ月を試用期間としてこちらで用意した弊社指定の場所で一ヶ月間プログラムに従ってプレイして頂きます。

 試用期間中の食事等は弊社が責任を持って負担致します。

 試用期間は場合により延長する可能性があります。(応相談)

 秘密厳守とする為に試用期間中は外部との連絡に規制がかかります。 

 採用選考にあたり電話で確認のうえ、弊社にての面談を実施する場合があります。



 ツッコみどころ満載な広告チラシだ。

 一ヶ月間もモニターを監禁してゲームをさせるなんてありえなさすぎる。

 こんな条件をのんで募集する奴なんか――



 ――ココにいましたすいません。



 金もなく住む家もなくしそうな俺にとって、ゲームするだけで飯と寝場所が確保できるこの条件は最高すぎると思いませんか!?

 どんだけ怪しくたって……

 コレしかない!




 ―

 ――

 ――――

 なんて考えた結果がこの状況なわけです!

 素っ裸にされたうえに溺れさせられる事になるなんて想像できましたか?

 無理でしょ!?


 くそっ……

 せめて死ぬ前に……

 ちゃんとした彼女位はつくりたかったな……

 ヤルことやってヤリまくってさ……

 いっぱい子供つくって……


 ……家族が欲しい。


 あたたかい家庭が欲しかったんだ……

 やっぱり一人は寂しい……

 誰かと一緒に……


 いっ……


 しょ……


 に……



 ……。




 ってオイッ!

 全然死なないんだけど!?


 え?

 なんで?

 なんか苦しくない……

 まさかのエラ呼吸マスターですか?

 それとも新しい呼吸法を生み出しちゃったとか!?


 ――なんてバカな事を結構真剣なレベルで考えていた俺だが、突然思考が停止する。


「……なんだアレ?」


 天から光る玉が、ゆっくりと近付いてくる。

 テニスボール位か?

 ん?

 ドッジボール位かな?

 んんっ!?

 気球サイズ……

 いや、もっとデカいか!?


 しかも、このまま落ちてきたら……

 ぶつかるんじゃないの!?


「ヤバくねっ!? 今すぐ逃げな……いと……って、あれ? 俺、今しゃべってる!?」


 別に独り言をいっている孤独な自分に驚いたわけじゃない。

 独り言なんてなれっこですから。

 驚いたのは……

 液体の中にいるはずなのに……

 声が出せちゃっているコトにだ。



『ようこそいらっしゃいました』

「うわっ!? 誰だ……」


 突然の声に驚いて周りを見渡すが……誰もいない。

 でも改めて驚いた。

 周りが……

 周りの景色がわけがわからない事になってませんか?

 ツルツルな地面。

 草もはえていない山もない建物一つもない見事なまでに何もない世界。

 見えるのは遥か果てしなく先に見える一本の横線。

 

 ……地平線?


 全国どこを探したってこんな見事な地平線は見れないと思う。

 浴槽の中で絶対にありえるはずのない光景。

 コレ……夢?

 それとも現実?


『現実ですよ』

「誰だよ!?」


 ここまで見事に何もないと不安になるな。

 声だけ聞こえてくるとか心霊現象じゃん……

 あっ!

 何にもないってわけでもないか……

 すっかり存在を忘れかけてたけど、頭上にはバカでかい光の玉が接近中だった。


 おっ?

 止まってる?

 接近してくるのはやめたっぽい。

 眩しいけどね。

 それに、改めてかなりデカい。

 うん。

 やっぱかなり不安です。 


『恐がらないでください』

「恐がってねぇし!」


 嘘。

 めちゃくちゃ恐いです。

 心霊体験とかマジ無理です。


『あなたを導く為にきました』

「俺を……導く?」

『異世界に渡る前にあなたに戦うすべを教えましょう』

「……どういうこと?」


 異世界?

 戦う?

 なんだこのゲームみたいな展開は!?

 ……ん?

 ゲームみたい?



 ……コレ……ゲームなのか?

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