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鶏肉、都市伝説

作者: 浅川太郎
掲載日:2011/12/28

あまり明るい話ではありませんが、いろいろと考えていただければ幸いです。

都市伝説が好きである。

そう宣言してからこちら、向こうから飛び込んでくる情報もある。



アメリカでは、4本足のターキーが既にに開発され、飼育され、ターキーレグとして実際に出荷されてるという伝説もあった。


一瞬だけなのだが身震いした。



その伝説を知る3日前に、自分でダメ出しをした短編小説を思い出した。


その短編の中、僕は、年末の儀式のように夜の街を訪れ、女を買っていた。

綺麗な女性だった。

行為の前、女の舌戯があり、薄く目を開けてみると、彼女の舌が異常に長く、女に所定の倍の料金を支払い、別れた‥‥という短編だった。



性において豪の者なら、長すぎる舌の女は、むしろ歓迎すべき女であるのだろうが、性豪でもない僕(主人公)には、得体のしれない嫌悪感が勝った、というラストは余分かな?または、女が、「ほとんどのお客さん、満足してくれたのに」と言って、それをパンチラインとするか、などと迷ううちに、このテーマだけで一本の短編は弱いと判断し、ダメ出しした。


たしかに4本足のターキーには、得体のしれない嫌悪感は、ある。深呼吸のひとつもすれば消えるくらいの嫌悪感ではあるのだが。



そんなことを考えながら、いよいよの年の瀬で慌ただしいスーパーの精肉部門を歩いていると、《骨なし(どり)》と書かれた鶏肉が売ってあった。


狭い空間で(うずくま)り、(くちばし)から栄養液体を流し込まれるだけの肉の幻想が頭をよぎった。


資本主義とは、ペイすること、それから、さらに効率的に利益を追求することのみを問う。



没にした短編小説の主人公は、長い舌の女に嫌悪感をおぼえたが、今の僕なら、その女と性行為はできるはずだ。

ムードと、パンチラインが複数あるところを買っていただきいですね!

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