鶏肉、都市伝説
あまり明るい話ではありませんが、いろいろと考えていただければ幸いです。
都市伝説が好きである。
そう宣言してからこちら、向こうから飛び込んでくる情報もある。
アメリカでは、4本足のターキーが既にに開発され、飼育され、ターキーレグとして実際に出荷されてるという伝説もあった。
一瞬だけなのだが身震いした。
その伝説を知る3日前に、自分でダメ出しをした短編小説を思い出した。
その短編の中、僕は、年末の儀式のように夜の街を訪れ、女を買っていた。
綺麗な女性だった。
行為の前、女の舌戯があり、薄く目を開けてみると、彼女の舌が異常に長く、女に所定の倍の料金を支払い、別れた‥‥という短編だった。
性において豪の者なら、長すぎる舌の女は、むしろ歓迎すべき女であるのだろうが、性豪でもない僕(主人公)には、得体のしれない嫌悪感が勝った、というラストは余分かな?または、女が、「ほとんどのお客さん、満足してくれたのに」と言って、それをパンチラインとするか、などと迷ううちに、このテーマだけで一本の短編は弱いと判断し、ダメ出しした。
たしかに4本足のターキーには、得体のしれない嫌悪感は、ある。深呼吸のひとつもすれば消えるくらいの嫌悪感ではあるのだが。
そんなことを考えながら、いよいよの年の瀬で慌ただしいスーパーの精肉部門を歩いていると、《骨なし鶏》と書かれた鶏肉が売ってあった。
狭い空間で踞り、嘴から栄養液体を流し込まれるだけの肉の幻想が頭をよぎった。
資本主義とは、ペイすること、それから、さらに効率的に利益を追求することのみを問う。
没にした短編小説の主人公は、長い舌の女に嫌悪感をおぼえたが、今の僕なら、その女と性行為はできるはずだ。
ムードと、パンチラインが複数あるところを買っていただきいですね!




