表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/18

ラジオ☆みらくるヴァラール復刻放送・最終回【アイザック・クラウンについて】

ユフィーリア「みんなー!! ラジオ☆みらくるヴァラールの時間だよー!!」



エドワード「今回で最終回だよぉ!!」



ユフィーリア「寂しいねぇ!!」



エドワード「寂しいねぇ!!」



ユフィーリア「そろそろ喉が疲れてきたな」



エドワード「ね」



ユフィーリア「普通にやろ」



エドワード「最初から普通にやりなよぉ」



ユフィーリア「面白くねえだろ」



エドワード「出たぁ、物事を『面白い』か『面白くない』かで受ける魔女様。さすがだねぇ」



ユフィーリア「よせやい」



エドワード「どこに照れる要素があったぁ?」



ユフィーリア「さて、気になる最終回のゲストはこちらだ」



アイザック「やあやあ皆の衆、初めまして。アイザック・クラウンだ」



ユフィーリア「えー、アイゼルネのお父様であり現在では人気渡守のアイザック・クラウンです」



エドワード「今日は偽名じゃないのぉ?」



アイザック「慣れちゃった」



エドワード「慣れちゃったかぁ」



アイザック「そもそも吾輩の名前が『らぢお♪がやがや冥府』で呼ばれすぎたのだよ。それで認知されちゃったら今更ねぇ……」



ユフィーリア「どんまい」



エドワード「笑えばいいんじゃないのぉ?」



アイザック「突き放し方がパパは悲しいな」



ユフィーリア「別にお前の娘じゃねえしな」



エドワード「うん、俺ちゃんも息子じゃないしぃ」



アイザック「オォン」



ユフィーリア「汚え声で泣くんじゃねえよ、女々しいな」



アイザック「舞台役者は涙を操ってナンボなのだよ。覚えておきたまえ」



ユフィーリア「立ち直りも早え」



エドワード「はいじゃあ、タイトルコール」





復刻放送:最終回【アイザック・クラウンについて】





アイザック「ふむ、吾輩の話題か。盛り上がってきたな」



ユフィーリア「そんな訳でお前のことを丸裸にしていく訳だけど、何でシャツに手をかけてるんだ?」



アイザック「丸裸にするのだろう? 脱ぎやすいように、な」



エドワード「叩けば直るぅ?」



ユフィーリア「首を吹っ飛ばせ」



アイザック「わはははははは、そんなことをしても無駄だがね。吾輩、もう死んでいるもので!!」



ユフィーリア「親父が言ってたけど、めちゃくちゃうぜえな」



エドワード「そうだねぇ。絡みに絡むねぇ」



ユフィーリア「とりあえず黙らせる為には口の中に布を詰め込めと教わったけど」



アイザック「吾輩の扱いが酷すぎやしないか?」



ユフィーリア「これを聞いているお前の娘の方が頭を抱えてるだろうよ」



エドワード「俺ちゃんも父親がこんなだったら頭抱えるもん」



アイザック「うーん、この扱いは懐かしい。オルト殿とアッシュ殿と似通っているなぁ」



ユフィーリア「じゃあまあ、とりあえず基本の情報から出していこうか。あらかじめ親父さんの検閲が入っております」



エドワード「そんなに内容がダメだったのぉ?」



ユフィーリア「調子に乗って余計なことを書きそうだからって」



アイザック「そんなことしないとも」



ユフィーリア「どうだかな」



エドワード「基本情報はこれかねぇ。はいよっとぉ」





アイザック・クラウン

年齢:享年50歳

職業:冥府総督府、送迎課課長

趣味:動物たちの世話、ショッピング、誰かと会話

特技:動物言語、手品、大道芸、盛り上がる会話術

特記事項:問題児のお茶汲み係『アイゼルネ』の実父にして、かつては人気の移動サーカス団の団長だった





アイザック「改めて公開されると恥ずかしいのだがね」



ユフィーリア「享年50歳……?」



エドワード「見た目ぇ」



ユフィーリア「おい、詐称してる訳じゃねえよな? その見た目で死んだってのか?」



アイザック「吾輩、見た目は特にいじっておらんよ。容姿に絶対の自信があるのだよ」



エドワード「イケメンってのはムカつくねぇ」



ユフィーリア「こいつの顔を殴って崩壊させりゃ胸がすくんじゃねえか?」



アイザック「何と暴力的な美男美女だ。エドワード殿も誇りたまえよ、君もなかなかのいい男ではないか。ユフィーリア殿は言わずもがな、ビスクドールの如き美しさがある。十分に綺麗ではないか」



ユフィーリア「ふん、まあ悪い気はしねえな」



エドワード「見逃してあげよう」



アイザック「しかし君たちの美しさも我が娘の前では霞むがな!!」



ユフィーリア「それはそう」



エドワード「当たり前」



ユフィーリア「この件に関しては他人によって順位が入れ替えになるから、これ以上は突っ込むのを止めよう」



エドワード「趣味の中にある『誰かとの会話』って随分と突拍子のないものがあるけどぉ」



アイザック「誰かと会話をするのは楽しいのだよ。こうして話しているのも、幽刻の河で死者と対話するのも楽しい。会話は素晴らしいと思わんか」



ユフィーリア「珍しいタイプだよな」



エドワード「肉体言語は得意じゃないのぉ?」



ユフィーリア「拳を握るなよ」



アイザック「吾輩、オルト殿ほどじゃないが動けるぞ。フェンシングが得意でな」



エドワード「意外」



ユフィーリア「あのぐにゃぐにゃ曲がる剣をカキンカキン打ち込むあれか?」



アイザック「あれは舞台上でも映えるのでね。殺陣に使えるから覚えたとも」



ユフィーリア「あくまで目的は舞台での演出か。どこまでも舞台が好きだったんだな」



アイザック「あの煌びやかな世界を作り出す感動は、吾輩の中でも最上級のものだがね」



エドワード「じゃあそれだけ心血を注いでいるんだから人気だったんだよねぇ?」



アイザック「当然!! 吾輩の一座目当てに滞在している国を訪れるファンも多かったのだよ。いやぁ、懐かしいなぁ」



ユフィーリア「熱狂的だな」



アイザック「出待ちされて刺されそうになったが」



ユフィーリア「狂気的じゃねえか」



エドワード「よく続けられたねぇ」



アイザック「移動式サーカス団は当時、他にも多くてな。吾輩のところが1番人気で客入りもそりゃあ凄まじかったから嫉妬した団員が刺しにきたりとかなぁ。いやぁ、人気者は困る困る」



ユフィーリア「命の危機」



エドワード「それは本当にファンなのぉ?」



アイザック「ファンだとも。誰であれ、吾輩たちが作るサーカスに熱狂してくれるのであればファンとして受け入れよう」



ユフィーリア「移動式サーカスって頭がおかしくないと出来ないっけ」



エドワード「お花畑でも作らなきゃ出来ないんじゃないのぉ?」



ユフィーリア「それもそうか」



アイザック「吾輩への風評被害が酷くないか?」



ユフィーリア「気のせい」



エドワード「それじゃ、次は追加の情報だねぇ」



ユフィーリア「こっちもあらかじめ親父さんの検閲が入ってるぞ」



アイザック「吾輩、怪しいことなど一切ないのに」



ユフィーリア「信用されてねえな」



エドワード「はい、これぇ」





好きな食べ物:ナポリタン、グラタン

嫌いな食べ物:魚卵(アレルギーの為)

性癖:妻以上のとびきり素晴らしい女はいない!!

行ってみたい場所:ヴァラール魔法学院

家族構成:妻、娘が2人

誕生日:9月10日

得意な魔法:動物言語、転移魔法、変身魔法、魅了魔法、空間構築魔法

苦手な魔法:属性魔法、錬金術、宝石魔法

娘にも内緒にしていること:生まれつき心臓が悪いので、人工の心臓型魔法兵器を入れて生きながらえていたこと





ユフィーリア「おい最後」



アイザック「君のところの副学院長には大変お世話になったな」



エドワード「何でそんな深刻なことを言ってないのぉ」



アイザック「身体が弱いなどと知られれば無理やり舞台から引き摺り下ろされるだろう。吾輩は最後の最後まで舞台に立っていたかった。まあ、死因は移動中に賊に襲われたのだがね」



ユフィーリア「父親ってのはこれだから」



アイザック「親の心、子知らずということだとも。子に心配をかけるような無様さなど見せんさ」



エドワード「得意な魔法が凄くあるけどぉ、これ本当に使ってて平気だったのぉ?」



アイザック「平気さ。足りなければ妻が補ってくれていたからね」



ユフィーリア「その奥さんに関する情報で、どうやら名門魔女一族の出身だったんだって?」



アイザック「妻のシエルはそれはそれはいい女だとも。彼女は未来予知や予言を得意とする魔女の一族だったのだがね、吾輩がたまたま興行に訪れた際にサーカスを見て一目惚れしてしまったそうだ。参っちゃうね」



ユフィーリア「こりゃ親父さんに匹敵するラブラブ具合だな」



エドワード「アイゼも苦労しそうだねぇ、惚気とか聞かされてぇ」



ユフィーリア「今でも頭抱えてそう」



エドワード「でも魅了魔法が得意とあるけどぉ、まさか惚れさせたんじゃないよねぇ?」



アイザック「そこまで持続性はないから安心したまえ。ほんの少しだけ吾輩に夢中になってもらうだけだとも」



ユフィーリア「副学院長に比べるとそこまで強烈じゃねえのかもな」



アイザック「『好き』って感情ではなく『あ、素敵な人がいる』程度だとも。そうすれば集客に繋がるのだよ」



エドワード「あとさぁ、気になったんだけどぉ」



ユフィーリア「何だよ改まって」



エドワード「アイゼは声真似とか得意なのにぃ、アイザックさんは声真似とか得意じゃないのぉ?」



アイザック「舞台上だと声を張ることはなかったからなぁ。声真似はさほど得意とは言わんよ。アイゼルネはほら、南瓜の悪魔との契約もあるから声真似も得意となったのだろうよ」



ユフィーリア「正確には『元から若干得意だった』程度の声真似の才能が、南瓜の悪魔によってブーストされたって感じだな」



アイザック「おお、さすがオルト殿の娘。博識であるな」



エドワード「うちの魔女様をあんまり褒めないでよぉ。調子に乗るからぁ」



ユフィーリア「誰がお調子者だって?」



エドワード「お前さんだよぉ、調子に乗らせると碌なことにならないんだからぁ」



アイザック「ここの喧嘩も見慣れたものだな。オルト殿とアッシュ殿がまさにこんな感じでな」



ユフィーリア「親父たちも喧嘩してんのかよ」



エドワード「しかもこんな感じに」



ユフィーリア「腹立つから話題変えるか」



エドワード「ヴァラール魔法学院が行きたい場所だってぇ?」



アイザック「『らぢお♪がやがや冥府』でもあったが、自由度の高い校風に共感が持てる。吾輩そういうの大好き」



ユフィーリア「あー、時間割とか自由に組めるしな」



エドワード「設備も充実してるから魔法を学ぶのに最適だよねぇ」



アイザック「吾輩の家系は代々、名門とは言わんが道化師の真似事で成功してきたようなものだからな。魔法を学ぶ環境に憧れはある。変身魔法も魅了魔法も独学だとも、極東の言葉で表すならば『門前の小僧、習わぬ経を読む』だな」



ユフィーリア「あれを独学って凄えな」



エドワード「しかも動物言語は完璧に意思疎通が取れるほどでしょぉ? うちの魔法学校の特別講師として呼んじゃいたいぐらいだよぉ」



ユフィーリア「確かにな。リタ嬢も喜ぶぞ」



アイザック「動物言語は何であれ楽しいし、何よりサーカスの実益に繋がる。虎などの猛獣を従える必要があったのだがね、動物言語は役に立った」



エドワード「役には立ちそう」



ユフィーリア「ここまで使いこなす状況ってのがあまりねえけどな」



エドワード「さてぇ、それでは最後にお写真を大公開していこうかねぇ」



アイザック「そちらの副学院長、写真が趣味と言っていたな。確かに腕前は凄く良かった、吾輩の写真が見事なものになったぞ」



ユフィーリア「確かにな、副学院長の写真の技術は凄えよ」



エドワード「公開しまぁす」





挿絵(By みてみん)





エドワード「わあ、凄いイケメン」



ユフィーリア「格好いいって言うより綺麗。舞台映えするわな」



アイザック「照れるではないか」



エドワード「貶しとく?」



ユフィーリア「調子に乗らせるとアタシのようになるからな」



アイザック「だから吾輩の扱い」



エドワード「さて、ラジオ☆みらくるヴァラールはこれにて終了だよぉ」



ユフィーリア「不定期で復刻するから聞き逃すなよ」



アイザック「龍帝様とか紹介しないでいいのか?」



ユフィーリア「ネタがないから却下」



エドワード「もうちょっと書いてからだねぇ」



アイザック「なるほど。それでは最終回を飾ることが出来て、吾輩は誇りに思おうか。楽しい時間を過ごすことが出来たとも」



ユフィーリア「気に入ってくれて何よりだ」



エドワード「光栄ですぅ」



アイザック「それでは視聴者の諸君よ、また会う日まで。さらばである!!」



ユフィーリア「終わります」



エドワード「お疲れ様でしたぁ」

ユフィーリア「さて、ラジオ番組はこれにて終わりだ」


エドワード「本編でもよろしくねぇ」


アイザック「次は700回記念だろうな」


ユフィーリア「放送作家にプレッシャーをかけるのは止めてやれ」



 本編連載600回記念連載、これにて了!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ