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第二章:師匠との出会い
「おい、新人。そんなに呑気にしてていいのか?」
翼がギルドの訓練場で錬成の練習をしていると、ぶっきらぼうな声が聞こえてきた。振り返ると、そこには30歳前後の男性が立っていた。彼はギルドの仲間たちから「師匠」と呼ばれていたが、自分の名前は分からないという謎めいた存在だった。
「師匠、こんにちは!私、宮下翼です。よろしくお願いします!」
翼は明るく挨拶したが、師匠はただ腕を組んで彼女をじっと見つめた。
「お前、錬金術の使い方を知ってるのか?」
「はい!これ、見てください!」
翼はエロ本を取り出し、それを錬成して剣に変えた。その剣は、一見奇妙だったが、鋭い刃を持っていた。
「ふん、面白い武器だな。でも、実戦で使えるかどうかは別だ」
「大丈夫です!私、戦えます!」
翼の言葉に、師匠は少し笑った。
「そうか。じゃあ、俺と一緒に来い。実戦でお前の力を見せてもらおう」