13頭目 ごめん、意味が分からない
今回ちょっと短いかもです。
※全話において会話部分の改行がおかしなことになっていたので全て編集しました。読みにくいと感じられた方、大変申し訳ありませんでした。
一部文章の改変、導入も同時に行いました。これからもこのように後から手直しすることがあるかもしれませんがよろしくお願いします。
唐突に始まった乱入クエストで難易度SSSとかいう強敵の出現、そして頭を抱えうずくまる俺。
「なんで毎度毎度とんでもないのが最後に出てくるの? え、殺す気なん? 魔王倒せとか言っといて俺を殺す気なんですかこの世界は?」
魔王討伐という目標があるのは確かだがいくら何でもスパルタすぎる。こう毎回バケモノクラスに出会っていては肉体的にも精神的にも持たない。
とりあえず今は現状をどうにかしよう、そして帰ったら暫く引きこもろう。この先もこんなことが続いたら俺おかしくなっちゃうわ。
まあ一回話し合ってみよう。何事も話し合いが大切だしね。
「ハ、ハロー。ご機嫌麗しゅう?」
「ちょ、ちょっと何呑気に話しかけてますの!? こんなモンスターが人の言葉を理解する訳が・・・・・・」
うん、俺もそう思うよ? ダメもとで話しかけてるんよ、戦いたくないから。
「寝てたのにうるさイ・・・・・・ 静かにしテ」
「ダメもとで話しかけたのにガチで人語喋るんかい」
「喋るも何も、さっきからうるさいから文句言いに来タ。近所迷惑」
「文句って、俺達を襲ったりしないのか? お前の眷属っぽいの退治してたのに?」
「別に眷属でも何でもないヨ。私がここに住んでたら勝手に集まってきて逆に迷惑だったし。」
詳しく話を聞いてみたところ、どうやら彼女は二週間ほど前からここに住み始めたらしいのだが、住み始めて間もなくしてこの洞窟にクリスタルスパイダー達が集まりだしたそう。
昔からフェロモンなどの影響から集まってきてしまうことがあったらしいが、この洞窟の環境が彼らにとって住みやすいものだったらしく、最終的にとんでもない数になってしまったそうだ。
彼女からしても彼らの存在は迷惑だったらしく、俺達のことを襲うどころか逆に感謝しているらしい。
「ということは本当にうるさいから文句言いに来ただけ?」
「だからそう言ってル。とはいえ退治してくれてたならしょうがなイ、大目に見ル」
「でもお前がここにこのまま住み続けたらまたあの蜘蛛が集まってくるんだろ? んで、ここに住み着いてまた退治する。無限ループじゃないのかこれ」
「そのことなら心配いらなイ。ワタシここから出ていくかラ」
「マジか? で、出て行ってどうするんだ?」
「貴方に付いていくって今決めタ」
「ちょっと何言ってるか理解できないので時間をくれるとありがたい」
え、何言ってんのこいつ。なんでいきなり付いてこようとしてるわけ? 話し合いで解決するか戦うかの二択は考えてたけど仲間になるなんて選択肢は考えてなかったというか、そんなこと起こるなんて思ってなかったというか。
「いやいや、なんでいきなり付いてくるって選択肢になった?」
「貴方のことを気に入っタ。一目惚れ」
「失礼ですけど女性であってますよね? 俺も一応女なんですが・・・・・・」
「恋に女性も男性も関係なイ」
「すごくいいこと言ってるね! もう何も言い返せないよ、ハハハ!」
もう考えるのやめてもいいかな? こんなバケモノを街に連れて帰ったら俺捕まるんじゃないの? 待って待って、なんでみんな一件落着みたいな顔してるわけ? ちょっと大人の人呼んできて。
「マリアナさん的にはいいの、これ?」
「良いも何も、彼女がそう言ってるんですから他にどうしようもないでしょう。それとも力ずくで阻止します? 勝てる見込みは?」
「ありませんね、仰せのままに。シアはどう思う?」
「え、えっと、僕としても連れて帰る方が穏便に済む気がします」
「だよね、知ってた。レンゲは?」
「マスターにお任せします!!」
「うん、聞いた俺が馬鹿だった。」
俺そろそろストレスで禿げるんじゃないかな。
結局アラクネを仲間に向かい入れることとなり、名を持っていなかった彼女にクレオメという名を与えた。クレオメというのは花の名前で、蜘蛛の花とも呼ばれているため丁度いいと思い名付けた。
その後倒した蜘蛛の死骸を鞄に詰めていく。冒険者に登録した時にもらったポーチ型の鞄はマジックバッグになっていて、ほぼ無限にアイテムを入れることが出来る。この鞄はギルドの納品箱とリンクしており、自動的に納品されるという何とも便利システムなのだ。
回収も終わって帰路に就く俺の足取りは重かった。本当にクレオメを連れて帰っても大丈夫なのかという心配と、もしかしなくても俺の家に住む気だよねという不安から。
アラクネともあり上半身というか下腹部辺りまでは人間のそれであり、スタイルもよく見た目もかなりというか超美人である。髪は水晶色というのだろうか、若干青みがかったような長髪でここだけ見ればかなりレベルの高い女の子なのだけれど・・・・・・ 足の部分は完全に蜘蛛のものとなっており、蜘蛛の腹部の上の方はまるでそこから水晶が生えているかのようにギザギザとしていた。そして放っているオーラがヤバイ。道端の小動物が逃げまどってるもん。
不安を抱えたまま街まで帰ってきたが、本当に捕まったりしないだろうか。 レンゲの時は対して問題にもならなかったし、今回も問題になりませんように。
「そこのお前たち、止まりなさい! なんていうバケモノを連れているのだ!お前たちの身柄を拘束させてもらう!!」
そりゃそうなるわな。
お待たせしてしまって申し訳ありません。なかなか時間が取れずかなり空いてしまいましたが更新を再開します。
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