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2.田舎暮らししたいな…

おれの名前は、マサキ・クリハラ。


元々地球にある日本という国のサラリーマン家系だったが、数万年前に宇宙開拓団に応募し、今では火星の第8セクターに移ってきている。


火星にはセクターという100km四方の都市が複数設置されていて、それぞれの都市はドームに覆われ、都市内では空気調整機能や重力発生装置などの生命維持機能が完備されている。


だから、火星セクターでも地球と変わらない生活が出来るのだが、基本的に人間が生きられる最低限の機能を配置したのが火星セクターだ。


高校時代に映像で見た、昔の地球で暮らしていた人々のように、緑に囲まれた環境でのんびり暮らすといったことは出来ない。


地球に戻ればいいと思ったこともあったが、今の地球は地球温暖化とやらで陸地の90%が消失し、最早環境の再生は不可能な状況に陥っていた上、さの狭い領土を巡って国家間戦争状態であった。


では、どうすれば夢の田舎暮らしが実現できるのか?


答えは、軍人になって辺境惑星に行き、自分好みの惑星を探し出すことだ。


今はアンチエイジングが発達していて、人間の平均寿命は1000歳を越えている。

更に、ここ数十年のワープ技術の確立と重力発生装置の実現により、人類の行動範囲はすごく延びている。


しかし、ワープ機能と重力発生装置の付いた宇宙船は高すぎて、一般人には買えない。


だが軍人であれば話は別だ。


現在、火星では火星宇宙統合軍(MSIA)を編成していて、大型の宇宙戦艦を複数所有している。


彼らは、火星の防衛部隊と、増え続ける人類の移住先を見つけるための惑星探査部隊に分かれていて、惑星探査部隊に入れば辺境に行き惑星を探すことになる。


その中で自分好みの惑星を見つけたら、さっさと軍を抜け出して理想の田舎暮らしをしようというのが、おれの目標なのである。


さーて、今日も面倒な軍務に勤しむとしますか!

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