第十七話「王都到着」
到着したのら。
グランガーデン新編
第十七話「王都到着」
「到着だーー!!」
グランガーデンを出て一週間。
アカネとスモモは王都ビリングに到着した。
「ありがとうテレちゃん!!」
「いえ、気にしないでください。………………声大きいなぁ……耳が痛いだろうが……。」
ボソッと小声で何か言っていたが、アカネもスモモも気付いていなかった。
「テレさんは騎士団の方へ?」
スモモが問うと、テレは頷いた。
「グレースさんにご相談がありまして。時間があれば是非立ち寄ってくださいね、グレースさんも喜ぶと思いますよ。」
「はい。ご挨拶には伺いますね。」
「うん!」
満面の笑みの二人。
テレは苦笑しながら別れを告げた。
「……で、これからどうする?スモモ。」
「そうですね……。」
指を顎に添える。
魔王についての情報を収集する為には、やはり人が集まる場所が良いだろう。
図書館で歴史を漁っても良いだろうし、魔物に精通している者を探してみるのも悪くない。
「やれる事は多そうですからね……。何日もかかるでしょうから、先に宿を探しましょうか。」
「賛成の反対の反対の賛成だよ!!」
「……えっと、それどっちですかね……。」
・・・・・・・・・
「そんなこんなで高級お宿の予約したけど。」
アカネが腰に手をあてて無い胸を張る。
スモモがにこにこと笑いながらこう言った。
「お金ならありますからね。」
「野草食べてた時が懐かしいよ……。」
「そんな事してたんですか……。」
頬に汗をたらす。
スモモが若干引いているようにも見えた。
「お金無かったからね。今はシルバの報酬金があるけど、すぐに無くなるからどうにかしないと。」
「工面の方も考えないと……って、どんどん違う方の話に逸れてますよ……。」
「今度野草のサラダをご馳走するよ、私ブレンドで。」
「ふふっ、遠慮させていただきます!」
優雅にかわすスモモ。
二人は協議をし、この後は図書館へ向かった。
……しかし……。
目立った情報は無く、収穫が無いまま一日を終えたのだった。
虹色を読んでいただき感謝です。
いかがでしたか?
お次は6日の投稿になります。
昨日は忘れてたよ、ごめんね!
それでは、またお会いしましょう。
Thank You。