第十六話「揺られる」
がたんごとん。
グランガーデン新編
第十六話「揺られる」
王都ビリング行きの馬車に乗り遅れたアカネとスモモは、森林の同盟で知り合った魔法使いの少女・テレと再会。
丁度ビリングへ帰ると言うテレに便乗し、アカネとスモモは馬車に乗せてもらっていた。
「風が心地良い……。」
恍惚とした表情でスモモは言った。
端の方に体を預けて、流れる景色を楽しんでいた。
「ありがとうテレちゃん。」
アカネが、にぱーっと笑みを浮かべると……。
テレは首を横に振った。
「困ってるところを助ける事が出来て、良かったです。」
「テレちゃんは何で帰るの?キイに会いに来たのに。」
「シンプルに休暇が終わるからです。アカネさんとスモモさんは、何故?」
「私達はね、キイに頼まれたからなんだ。魔王についての情報を探せ!!……って!」
テレの表情が一瞬固まったように見えた(前髪で目は隠れており、あまり表情が見えないので……恐らく)。
「魔王?」
「うん。魔の王。まおーん。まおおーん。元の世界に帰る方法を聞くんだって。」
「魔王……。」
テレは顎に指を添えて……視線を下へ向けた。
魔王の事で何かを考えているようだ。
「……?」
・・・・・・・・・
ビリングまでは数日かかる。
あと、馬車には騎士団の他のメンバーも居たりする。
「…………。」
誰とでも気さくに話すアカネの様子を、スモモはジト目で見ていた。
「…………何であんなにコミュニケーション能力が高いの……。」
早くビリングに着いてほしい……。
そう思っていたスモモだった。
虹色を読んでいただき感謝です。
いかがでしたか?
最近はどんどん内容が短くなっていってます。
こんな事じゃダメだ!と思うも……。
うーん……ババッとかける時間がやって来た時に書くしかないね!
お次は3日の投稿だよ!
それではまたお会いしましょう。
Thank You。