第三話「再会ガヤガヤ」
今回のラフはシルバさんです。
グランガーデン新編
第三話「再会ガヤガヤ」
「シルバさん!シルバさーん……!!」
「ちょっ、スモモ!抱きつくなよ!」
「いいじゃないですか、久々の再会でしょ!」
街中で抱き合う美女が二人。
いや、抱き合おうとするのは片方、桃色の髪をした女性・スモモだけか。
「照れなくてもいいですもも!」
「て、照れてねぇよ!いいから離れろって!」
「はーい……。」
渋々といったように、スモモはシルバから体を離した。
「シルバさんはいつ頃戻ってきたんですか?」
「昨日の昼くらいだ。スモモは?」
「今日の朝です。おじさまの馬車に乗せてもらって来ました。」
「おじさま?」
「私が色々とお世話になった方です!私、バスバロという町に逃げたんですけど、そこの喫茶店を営んでる方なんですよ。」
「ああ……優しい人がいて良かったな。囮になった甲斐があったってもんだ。」
「……。」
スモモが息を一つ吐き、頭を下げる。
「ありがとうございました。」
「なっ、なんだよいきなり。」
驚くシルバに対して、スモモは頭を上げた。
「シルバさんがいなかったら、私、多分ここにいません。囮にしてごめんなさい。」
「私が自分で残ったんだ、気にするなよ。それに私だってその後逃げちまった。」
苦笑するシルバ。
しかしスモモは止めない。
「それでも、私が助かった事には変わりないんです。本当にありがとうございました。」
「…………。ったく、変わんねぇな。そろそろ他二人を探しに行こうぜ。」
「はい!」
・・・・・・・・・
ざわざわと人が騒がしくし、集まっている。
「なんだ?」
「さあ……。」
行動をともにしていたシルバとスモモが首を傾げる。
「あっちでコウさんの演舞やってるってよ!」
「マジかよ!?サイン貰おうぜ、サイン!」
噂に耳を傾けると、どうやら演舞があってるみたいだった。
「シルバさん、コウさん……ってご存知ですか?」
「知らね。早くキイ達を探そうぜ。」
「個人的にはちょっと気になりますけど……そうですね。」
ざわめきをスルーする二人。
グランガーデンも、一年で随分変わったなぁと思っていた。
「出た!静寂の構え!」
「キャー!コウさん素敵!」
虹色を読んでいただき感謝です。
いかがでしたか?
お次は7日の投稿です。
それでは、またお会いしましょう。
Thank You。