嫉妬まみれの登校
祝・総合評価150突破!
まさかここまできたとは…夢みたいです!本当にありがとうございます!!
爽やかな朝を爽やかじゃないやり方で二重の意味で起こされ、今日も学校への登校準備をする。
ちなみに蓮名と想愛の全裸土下座だが———
「お兄ちゃん…私達にお仕置きしないの?」
「私達のバッグに手錠や首輪などがありますからどうぞご自由に♡」
「女の子のバッグの中は内臓も同じっていうけど、お兄ちゃんはなんでも見ていいよ♪お兄ちゃんには私達の全部を見て、すべてを知って欲しいから♡」
「さぁお兄様、私達は一切抵抗しません。だから手錠や首輪で私達の体を好きにしていいんですよ?」
と、顔を赤らめて何かを期待するような目で俺を見つめてきたので即座にやめさせた。
さすがは蓮名と想愛…俺の裏の性癖も完全に把握してやがる。あの時俺が冷静じゃなかったら2人を襲うかもしれな…いや、必ず襲っていた。
それにしてもSMもOKとは…本当に寝取られ以外だったらなんでも順応できるんだな。…いや、蓮名も想愛も昔から若干Mなところがあったから俺との相性が良いだけか。
ちなみに双子のバッグの中には手錠と首輪の他に縄と鞭、開口器まであった。なんで中学生が持ってんだよ。てかそれらを俺に使わせるつもりだったのかよ。
煩悩を捨てて今日も今日とて学校に行く。
そして、いつも通り家から学校に着くまでに蓮名と想愛の俺への態度が3回変わる。
⒈家からバス停までは嫁の態度
⒉バスの中では将来を誓い合った恋人の態度
⒊バスを降りて学校までが将来を誓い合った妹の態度
…将来を誓い合った妹ってなんだよ。
…蓮名と想愛だよ。
2人の態度が変わるのは、以前言っていたように『本当の笑顔を見ていいのは俺だけ』だかららしい。
まったく、惚れてまうやろ。もう惚れてるよ。
まぁ態度を3にしても周りから見ればただのイチャラブバカップルにしか見えないと俺の数少ない友達が言っていたがな。
だから今日も女子からの白い目や男子からの嫉妬+殺意がこもった視線を臆せず一身に受けてやろう。
…ふぅ。この感情、これが優☆越☆感か。毎度ながら素晴らしいほど気持ちいいな。俺はこんなクズな性格の自分が大好きです。
それにしても俺達が登校するのは普通の生徒より早い時間帯だから、この時間にここにいる生徒は毎朝この登校風景を見ているだけに嫉妬+殺意のこもった目をしてくるものの、驚かれる事はなくなったな。初期の絶叫&絶句オンパレードが懐かしいぜ。
だから今俺達を見て驚くのは
「蓮名さん!想愛さん!おはようござ———なぁ!?」
今日から登校時間を変えた生徒か、蓮名と想愛に会うために登校時間を早めた男子生徒だけだ。
「「…おはようございます」」
あぁ…俺との時間を邪魔されて蓮名と想愛がめっちゃ不機嫌になってる…後でちゃんとフォローしておこう。
「はい!おはようございます!…じゃなくて!そ、そそそその男はだだだ誰なんですか!?」
だめだ、こいつもうパニックになってやがる。てか今の発言彼氏っぽかったよね?殺すぞ☆
「「私達のおっt…兄です」」
「あぁ!お二人のお兄さんでしたか!すみません、ちょっと取り乱しちゃって。随分と仲がよろしいのですね?」
おいこら、誰が貴様のお兄さんだ。滅ぼすぞ☆
「「当然です。私達の愛は深いですから」」
「…兄妹愛ってことですよね?」
これはやばいな、蓮名と想愛が不機嫌になり過ぎて2人で同じ言葉しか言ってない。早めにこいつから遠ざけないと…。
「すみませんお兄さん、ちょっと来てもらっていいですか」
「あぁ」
そう思ってたらちょうどこいつが俺を校舎裏に誘ってきたのでついて行ってやる。
「じゃあ蓮名、想愛、また後でな」
「あっ、お兄ちゃん!」
「お兄様!」
悲しそうな顔をする2人。蓮名と想愛にこんな顔をさせるとは…やはりこいつ許せん。
「さてお兄さん、蓮名さんと想愛さんのことについてなんですが」
「おいこら、誰が貴様のお兄さんだ」
「えっ?あっ、はい。すみません先輩…ってそんなことではなくてですね!」
そんなこと?こいつ今そんなことって言ったか?お前ごときが俺を兄と呼ぶんじゃねぇ!
「失礼を承知で確認なんですが先輩は蓮名さんと想愛さんのお兄さんなんですよね?」
「あぁそうだ。俺は2人の兄で蓮名と想愛は俺の妹だ」
俺と双子は全然似ていないから確認したくなるのは仕方がない。だって本当の兄妹じゃないし。
てかさっきから蓮名さん想愛さんって下の名前で呼ぶんじゃねぇ。双子だから区別するために仕方がないとはいえ、そう何回も言うな。滅するぞ☆
というか…よく見たらこいつどっかで見たことあるな…どこでだ?
「なぁお前、名前は?」
「あっ、申し遅れました。自分は中等部生徒会長の徳永圭と申します。今後ともよろしくお願いします」
こいつ中等部の生徒会長だったのか、どおりで見たことがあるわけだ。それとお前と今後会うことはないからよろしくしねーよ。
「あの…先輩の名前はなんですか?」
「高等部2年の天陵銀河だ」
「じゃあ天陵先輩!蓮名さんと想愛さんの趣味は…って、ええっ!?双姫と苗字が違うじゃないですか!!」
双姫…『星鏡の双姫』か、久々に聞いたな。
そして徳永が驚くのも無理がないだろう。本当の兄妹じゃないのに3人とも自分たちは兄妹だと言い張っているんだからな。
「あの…本当に天陵先輩と双姫は兄妹なんですか?」
「あぁ、苗字も違うし血も違うし戸籍上兄妹じゃないけど兄妹だ」
「それは普通兄妹とはいいません!」
ごもっとも。
「なんで兄妹じゃないのに兄妹だと言い張って…はっ!?まさか…詳しく聞かせて下さい!場合によっては警察か病院に連絡します」
…こいつが俺のことをどう思っているのかがよくわかった。
とりあえずこいつを殴ろうかと思っていたら———
ピンポンパンポーン♪ 『中等部3年A組、徳永圭君。至急中等部の生徒会室まで来てください』
ちょうどいいタイミングで校内放送がかかってた。
「………」
「………」
「呼ばれてるぞ」
「わかってます!行ってきます!でも後で必ず話を聞かせてくださいね!?昼休み…はムリだから放課後に中等部の生徒会室にきてください!それでは!!」
そういって徳永は言い終わるやいなや走って行ってしまった。まるで嵐みたいなやつだな。
それにしてもあいつはA組なのか。蓮名と想愛はB組だし生徒会にも入ってないからあまり接点はないはずなのに無駄に積極的なやつだな。
さて、話も終わったし2人に電話をするか。
携帯取り出しポパピプペ〜♪
プル ガチャ
1コールで出た!?うむ。いつも通りだ。
「お兄ちゃん!大丈夫だった!?」
「お兄様!無事でしたか!?」
「大丈夫だ、問題ない」
フラグじゃないぞ?
「ちょっと蓮名と想愛の趣味を聞かれただけだ。もちろん教えなかったがな。じゃあ今日も放課後にいつもの場所で」
「「はい♪」」
徳永との約束?そんなもん知るか。
そもそも俺はあの時返事をしていないし中等部の生徒会長に従う理由もない。
だから今日も学校が終われば3人でさっさと帰るか!
俺はこんな性格の自分が大好きです。
投稿遅れてすいません
スマホ買ったんですけど…慣れるまで時間がかかりますね、ついガラケーの頃の癖が出てしまいます