表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/62

病んでる双子と風呂

祝・総合評価100突破!

読んでくださる皆様のおかげです!本当にありがとうございます!

「ふぃ〜〜〜」

おっさんみたいな声を出して風呂に入る。

けどこうして声を出して風呂に入るのは健康に良いんだぜ?昔どっかのテレビ番組で言ってた。

「………」

しかし…こうして風呂に入っているとこの前の『双子による風呂場襲撃事件』の事を思い出すな。

あれは…本当に俺の貞操が奪われるかと思った。もしあの時俺が気絶しなかったらと思うと怖いような惜しいことをしたような…うん、惜しいことをしたな。

そういえば…俺はいつから蓮名と想愛と一緒にお風呂に入らないようになったんだっけ?確か…俺が中学1年、蓮名と想愛が小学5年生の時だったかな?


———————

中学生になって初めての夏休み、泊まりに来ていた蓮名と想愛に風呂に誘われた時に俺は言った。

「俺、今日から蓮名と想愛と一緒に風呂に入るのやめるわ」

「「…えっ?」」

カラン カラーン…

蓮名と想愛は同時にお風呂セットを落とした。

「いや〜、さすがに中学生にもなって妹といえど女の子と一緒に風呂に入るのはどうかな〜と思ってさ」

「「………」」

2人とも何も言わないけど…わかってくれたかのかな?

そもそもこういうのは普通は女の子の方が言うんじゃないか?それとも俺は今まで異性として見られてなかったのか!?…それは若干凹む。

まぁ本当の兄妹のように過ごしてきたとはいえ、お兄ちゃんだって男なんだぞ?蓮名と想愛がどれほど美少女かもわかっている。そんな美少女達の裸を見ればいくら妹分といえど…ねぇ?

俺はもう中学生なんだ。子どもではないのだよ!(大人ぶりたいお年頃)

まぁ、蓮名も想愛もわかってくれるだろう、と思って2人が返事するのを待っていると———

「「………う」」

「ん?」

「うわぁぁぁあああん!!!」

「うわぁぁぁあああん!!!」

「どした!?」

蓮名と想愛が急に泣き出した!?えっ?何これ!?俺何かした!?えええっ!?

「お兄ちゃん離れちゃやだぁぁぁ!ずっとずっと蓮名たちと一緒って言ったのにぃ!」

「なんで…なんで!?想愛たちはお兄様がすべてなのに…どうして離れようとするんですか!?」

えっ?えっ?えっ?ちょっ、2人とも超号泣なんですけど!?

…ていうか、あれ、蓮名も想愛も目からハイライト消えてない?

「ずっとずっと…死ぬまで…死んでからもずうっと一緒…蓮名たちと結婚して一生一緒に暮らすって約束したのに…」

「想愛たちから絶対に離れないって…一生そばにいるって約束したのに…信じてたのに…」

そんな約束した…したっけ?

「お兄ちゃんは蓮名たちのお兄ちゃん…蓮名たちだけのお兄ちゃん…蓮名たちだけのご主人様…だからずっと一緒…一生一緒に暮らす…」

「想愛たちはお兄様の妹…お兄様だけの妹…お兄様だけのしもべ…だからずっと一緒…絶対に離れない…」

そういってじりじりと近づいてくる双子。あれ?俺、壁際に追い詰められてない?

「お兄ちゃんはご主人様…蓮名たちの所有者…ずっと一緒…」

「想愛たちはしもべ…ご主人様の所有物…ずっと一緒…」

あれ?俺、服を脱がされてない?っていうか蓮名も想愛も服を脱いでない?

俺、もうパンツ一丁なんですけど…なのに全然体が動かない。俺はいったい何を望んでいるんだ?

「なぁ蓮名、想愛、一応聞くけどこれから何をするつもりなんだ?」

「お兄ちゃんと…ずっと…一緒…」

「お兄様と…契りを…結ぶ…」

「「既成事実を作る…」」

あぁ、やっぱりそうか…。2人の目的を知ってもなお体が動かない。つまり、これは俺の望みでもあるわけだ。だから俺のしもべ(自称)である蓮名と想愛はやめようとしない。

蓮名と想愛はまぎれもないヤンデレだが、俺も俺でどうにかしてるだろう。今最後の一枚を脱がされて3人とも全裸になったのに体が動かないんだ。これは俺の本心が喜んでいるからだろう。

「「さぁ、お兄ちゃん(お兄様)…」」

「「ずっと一緒に…一生一緒にいよう?」」

「………あぁ」

そうして俺は蓮名と想愛と———

「何してるのっ!あなたたちっ!!!」

———————


あの時の母さん…今までで一番怖かったなぁ。思い出すだけで今40度の風呂に入っているのに鳥肌が立ってきたぞ。

…っていうか蓮名と想愛はあの時たしか10歳だったよな?なんで既成事実なんて言葉を知っていたんだ?…不思議だ。

「お兄ちゃん、今大丈夫?」

「お兄様、今大丈夫ですか?」

「ひゃい!?蓮名!?想愛!?」

ちょうど2人の事を考えていた時に!そのせいでめっちゃ焦って変な声が出たじゃないか、超恥ずかしい。

「あ…あぁ、大丈夫だ、問題ない。それで、何かようか?」

「大丈夫なの?それじゃあ———」

「大丈夫なのですか、それでは———」

「「おじゃまします」」

「ぅおいっ!」

体全体右向けー右!

「なんで入ってきてるんだ!?母さんが注意してただろ!」

「うん、たしかに華月お義母さんは言ってたね」

「えぇ、言ってましたね『2人は風呂に突入しても(・・・・・・・・)過激な事はしないように』、と」

「…おぅ」

つまり母さんは2人が我慢できないのをわかったうえで、俺の風呂に突入してもいいけど過激な事はするなって言ったわけか。

「それに今回はちゃんと水着を着ていますからこっちを向いて大丈夫ですよ、お兄様♪」

「うんうん♪一緒にお風呂に入って体を洗いっこするだけだよ〜♪」

まず風呂に突入する時点で過激な事じゃないか?と思うのだが…。

「「さぁ、お兄ちゃん(お兄様)…」」

「「一緒にお風呂、入ろう♪」」

「…あぁ、そうだな」

俺は今でも蓮名と想愛と一緒にお風呂に入っている。

1〜6話で作中ではまだ1日も経ってないんですよね

まぁゆっくりやっていきたいと思います

あと銀河が「妹といえど〜」と言っているのは妹分と言うと2人が怒るからです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ