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番外編:3人のクリスマス・前

ここで唐突で久しぶりな番外編

一度番外編でクリスマスをやったって?

ハハッ☆気にするな!

本当はクリスマスに投稿する予定だったけど間に合わなかった


12月24日。


家の外では雪が降り積もり、家にはちょっとしたイルミネーションが、そして家の中にはそこそこ大きなクリスマスツリーが飾られている。


そう、今日はクリスマスイヴ。

ク〜リスマスが今年もや〜ってきた〜♪

まぁクリスマスイヴは24日の夕方からだから正確には違うんだけど。


そんなクリスマスの前日に俺と蓮名と想愛は—————



「それじゃあ行ってくるけど……蓮名、想愛、銀河くんにあまり迷惑かけちゃダメよ?」

「銀河くん、旅行の間娘達を頼むが……くれぐれも、く れ ぐ れ も!変な事はしないようにな!」

「蓮名ちゃん、想愛ちゃん、もし銀河に何かされたらすぐに連絡してね。イヤだったらちゃんとイヤだって言うのよ?」

「銀河、お父さんは反対しないがいざとなったらちゃんと責任とれるようにしとけよ。それじゃ、行ってきます!」


「「「行ってらっしゃーい!」」」



———篠宮家で留守番する事になった。

しかも24日と25日のちょうどクリスマスの2日間。


新斎義父さん達は前から決めていた旅行に夫婦水入らずで行き、父さん達はたまたま引いた福引きで一等賞のハワイ旅行ペアチケットが当たり、クリスマスをこれまた夫婦水入らずでハワイで過ごすそうな。

だからその間父さんも母さんも、新斎義父さんも紅葉義母さんも帰ってこない。

つまりこの2日間、俺は蓮名と想愛の3人きりで過ごす事になった。


……だからって紅葉義母さんも新斎義父さんも母さんも父さんも別れ際の言葉がいろいろ酷くない?

まったく、みんな俺をなんだと思っているのだろうか。

これでは俺が万年発情期みたいじゃないか。



でも……男1人、美少女2人、豪邸、クリスマスの2日間。何も起きないはずがなく———




「……お母さん達、行っちゃったね…♡」

「これでこの性夜……じゃなくて聖夜は誰にも邪魔されませんね…♡」




………え、マジでどうなるの、これ。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




と、いうわけで始まりました『ドキッ♡自分のことをヤむほど慕ってくれる妹系幼馴染美少女双子と3人きりで過ごすクリスマス2日間』〜!!どんどんぱふぱふ〜!



……うわぁ…スゲェ頭悪そう。

どこのエロゲの題名だよこれ。


でも実際に今の状況がそうなんだよなー。

まさに事実は小説よりも奇なり。

あれ?つまり最高じゃね?

エンディングが見えたどころか最初からハッピーエンドしかなくない?


でも残念ながら事実は小説のようにはいかないものだ。

状況だけでいえば今の俺の状況は完全にエロゲの世界だ。


しかし……エンディングを目指してはいけない。

はっきり言うとヤっちゃってはいけない。

もしヤってしまえば小説じゃない現実では社会的に死ぬ。それ以前に新斎義父さんに殺される。

エロゲではハッピーエンドだけど現実(リアル)ではバッドエンド一直線だ。

ヤるにしてもちゃんと避妊の準備さえしとけばいいんだけど……蓮名と想愛がそれを許すはずがない。


つまり……エロゲのような状況でありながらエロゲのようなコトをヤってはいけない。

……地獄か!?




そんな地獄のような状況で……俺は1人リビングに居た。

蓮名と想愛は父さん達が出かけるなりすぐに私室に行ってしまった。

2人はいったい何をしているんだろうか…。

ただ間違いなく何かしてくるだろう。それも俺の理性を破壊するような何かを。


つまり俺は理性をしっかりと保たなければいけない。

この2日間はある意味俺VS蓮名・想愛の戦いだ。

果たして俺の理性が勝つのか、それとも蓮名と想愛の誘惑が勝つのか……レディー…ファイッ!


いや、俺の理性が絶対に勝たなければいけないんだけどね。




そうこう考えている間にリビングのドアが開いた。

さぁ、俺の戦いはこれからだ!

(およ)そ17年間蓮名と想愛の誘惑に耐え続けた俺の鋼の理性をなめるなよ!


そう決意を込めて振り向き、蓮名と想愛を見て—————




「じゃーん!お兄ちゃん、どう?似合ってるかな?」

「どう……でしょうか、お兄様。似合ってますでしょうか…?」




———俺の鋼(笑)の理性に盛大にヒビが入る音が聞こえた。



蓮名と想愛は———サンタ服を着ていた。


ただしもちろん普通のサンタ服ではない。

クリスマスの時期のソシャゲのSSRのような露出度の高い………というか露出度高すぎない?それ。

それ絶対普通のコスプレ衣装専門店にもないような奴でしょ。それ絶対大人向けの衣装でしょ。未成年がどこで買ったのよ。ネットか?ネットなのか?

しかもかなり(きわ)どい格好なうえに……ちょっとところどころ透けてない?

南半球のサンタでもそんな薄着しねぇよ。


一瞬、嗜虐心が湧いて「ここで部屋の暖房を全部切ったらどういう反応をするんだろう?」と思ったが、たぶん『寒いので暖めてくださいっ♡』とか言われて左右から熱いハグをされる未来が見えたのでやる事に……やらない事にした。



「……蓮名、想愛、その服装はいったい…」

「サンタ服だよ?……あ、全身リボンの方が良かった?ちょっと寒いし着る(?)のに時間かかるから夜でいいかなーって思ったんだけど…」

「それともトナカイが良かったですか?でしたら首輪がいりますか?ムチがいりますか?手綱を引いてどこに連れて行ってくれますか?そして……乗りますか?」



別にそういうことを聞きたかったわけじゃないんだけど…。

……え、てか夜に全身リボンになるの?マジで?もしそうなるなら俺の鋼(笑)の理性が完全に崩壊して2人を襲っちゃうけどいいの?いいんだろうなぁ…。



「というわけでお兄ちゃん」

「というわけでお兄様」

「ん?」


「「クリスマスプレゼントを下さい♡」」



……………。


いや、サンタの格好してるの蓮名と想愛の方じゃん。



「「ダメ…?」」


「なにを言っている、もちろんいいに決まっているだろ」



『そもそもあれは本当にサンタ服なのか?』とか『何が「というわけ」なんだ?』とか『このサンタ……すけべ過ぎる!』とか他にもいろいろ思ったけど2人の上目遣いのおねだりを直視してしまったせいでそんな考えは全て吹き飛んだ。


蓮名も想愛も超良い子だしぃ?

それにいつも2人にはいろいろな何かをしてもらってばっかりだしぃ?

そんな良い子にはプレゼントをあげて当然みたいなぁ?

と、いうわけで……



「さぁ蓮名!想愛!2人は何が欲しい?」


「「赤ちゃん!!」」


「うん、ごめん!ムリ!!」



なんでもするって言わなくて良かった〜!

まぁこう言うだろうなーって期待してた……じゃなくて予測はしてたけど本当に言うなよ!

それがプレゼントできたらとっくにしてるっつーの。

それがプレゼントできないからこんなにも据え膳食わずの生殺し状態になってるんだっつーの……ちくしょう…。



「『今日は何でも言うことを聞いてくれるお兄ちゃんになる』って言ったのに…」

「いや言ってないから」

「ならお兄様の子胤でもいいです。たっぷりと注いでくださいね♡」

「それさっきのと大して変わらなくない?生命が誕生する前か誕生した後かの違いじゃない?」



ヤバイな、このままじゃ本当に聖夜が性夜になっちまう。このまま流されて蓮名と想愛の望みのプレゼントをあげる未来予想図がⅡつぐらい見える。

鋼の理性?そんなもんあるわけないだろ。俺にあるのは超柔らかい豆腐メンタルだけだ。


ただまぁプレゼントをあげると言った手前、やっぱりやめたと言うのは(はばか)られるというか嘘をついた罰として蓮名と想愛に何をされるかわかったもんじゃないので、2人には何かプレゼントというか奉仕しなければならないだろうな。

というわけでもう一度聞いてみよう。ただし今度は条件付きで。



「蓮名、想愛、何か俺にして欲しい事ってあるか?……エロい事以外で」

「そんな…!」

「なんて殺生な…!」

「そこまで衝撃受けることか!?俺が叶えられるような普通のお願いでいいんだよこういうのって!」

「えー……わかったよ…」

「えー……わかりました…」



一度本気で落ち込み、そして今度は本気で『お願い』を考える蓮名と想愛。

同じことを言ったり同じ行動をしたりと今日は双子っぽい行動が多いな。

だけどこれからこの双子が言うお願いは別々のものになる、何故か俺はそう確信していた。


蓮名と想愛は同じ顔で、同じ声で、ほぼ同じ体形で、違うものといえば髪型と口調ぐらいだと思われてるが実際は違う。

双子だからか少し思考は似てるが、蓮名には蓮名の、想愛には想愛の個性がしっかりとある。

髪型と口調ぐらいしか違わないと思われているのは蓮名と想愛が家族と友達にしか感情を表に出さないからだ。

つまり蓮名と想愛のクラスメイト達は2人と同じクラスでありながらほんの数人しか本当の蓮名と想愛を知らないという事だ。男子に関しては誰も知らないだろう。ハハッざまぁみろ。


……いや、これは決して蓮名と想愛とクラスメイトになれない嫉妬ではないぞ?

ほら、年上じゃないお兄ちゃんとかお兄様とか呼ばれないし?



「……決めた!」

「私も決めました」



とかアホな事考えてる間に2人のお願い事は決まったようだ。

さぁてどんなお願いなのかなー。正直ちょっと楽しみにしている俺がいる。



「で、俺はどっちのお願い事を先に聞けばいいんだ?」

「想愛、どうする?」

「そうですね……蓮名が先でいいですよ」

「……!?」

「え!?……想愛、どしたの!?何を企んでるの!?」

「蓮名は私のことをなんだと思っているのですか…。それとお兄様まで驚かないでください、さすがに傷付きますよ?」

「す、すまん…」

「でもならどうして?()()想愛がなんの考えもなしに私に先を譲るなんて思えないし…」

「だから私をなんだと………まぁいいです。私はただ蓮名とお兄様がイチャついているのを見るのは後よりも先の方がいいと考えただけです。それに私が後になった方がより優越感を持ってお兄様とのイチャつきを蓮名に見せびらかす事ができそうですし」

「やっぱり想愛は腹黒だったー!」

「誰が腹黒ですか!?蓮名だって先にお願いを聞いてもらえるんですから文句はないはずでしょう!?」



仲良く(?)喧嘩する蓮名と想愛。

一悶着あったものの、何はともあれ2人のお願いの順番は決まったようだ。



「と、いうわけでまずは蓮名!さぁその『お願い』を言ってみろ!」

「はい!お兄ちゃん!私のお願い事は———『膝枕で耳掻き』です♪」



まるで神のような振る舞いで蓮名のお願いを聞いてみる。と、帰ってきたお願い事は『膝枕で耳掻き』だった。

俺も蓮名や想愛に膝枕で耳掻きしてほしいなぁ…。

まぁ頼めばやってくれると思うけどそれを男で年上の俺が妹の蓮名と想愛にお願いするのはもの凄く恥ずかしいから頼まないけど。

でも蓮名がそれを俺にお願いするのか…?

男の膝枕なんて硬くて首と頭が痛くなるだけだと思うけど……まぁ蓮名がそう願ってるんだから俺がどうこう言う問題ではないのだろう。



「……さすが蓮名、かなり良いシチュエーションをお願いしますね。正直何も思いつかなければ私もそれにしたかもしれません」

「えへへー♪いいでしょー、羨ましいでしょー、そんな意味ありげな負け惜しみ言わずに今から変えてもいいんだよー?」

「いえお気遣いなく、せいぜい今のうちに優越感に浸ってるといいですよ」

「なら遠慮なくー。お兄ちゃ〜ん♪私の小さな穴にお兄ちゃんの長いモノを奥まで挿し込んで♡」



言い方ァ!

ってかほんとその言い方だと俺のモノが長いかわりにもの凄く細いってことになるんですけどォ!!

……とまぁ言いたい事はたくさんあるけど今は気にしないでおく。

とりあえず耳掻き棒を用意して、と。



「わかったよ。さぁ蓮名、おいで」

「はーい♡」



正座して蓮名を呼ぶ。と、すぐに蓮名は膝の上に頭を置いた。

……仰向けで。



「……蓮名、横を向いてもらわないと耳掻きができないんだけど…」

「えへへ〜♪ごめんなさ〜い♡」



まったく悪びれる様子もなく謝る蓮名。

しばし仰向けのまま俺と至近距離で見つめあった後、満足したのかやっと横向きになってくれた。

とりあえず耳にかかっている髪を優しくどかし、耳掻きを始める合図として耳に優しく息を吹きかける。



「ひゃんっ!?」

「うおっ!?す、すまん蓮名!耳掻きといえば最初に耳に息を吹きかけるものだと思っていたもんでつい!」

「い、いや私こそごめんねお兄ちゃん!ちょっとまだ心の準備が出来てなかっただけだから!全然嫌じゃなかったから!むしろとっても気持ちよかったから!」

「そ、そうか……気持ちよかったのか…。な、なら続けるぞ?」

「う、うん…。お願いします……」



なんとなく気まずいというか初々しい感じになってしまった…。

けどまだ()れてさえないんだよね。


というわけでゆっくりと……優しく蓮名の小さな穴に挿入していく。




ズズッ…




「ぁ……んっ…んぁ…あっ…ぁ…あっんっ…ぁっ…」




……カリッ




「〜〜〜ッ!!?」




……………。



……なんか……エロいな…。



決して()()()()行為はしていないのに何故か……何故だか蓮名がとてつもなく色っぽく感じる…。


何度も何度も棒を抜き差しし、奥までほじくり回してなんとか右耳を終えた頃には、何故か俺も蓮名も汗をかいていた。

ただ耳掻きしているだけなのに……どうしてこんなに手汗がでてくるんだろうか。

ただの耳掻きのはずなのに……どうして蓮名はこんなにも息を切らして恍惚の表情を浮かべているのだろうか。

今の俺達……(はた)から見れば相当変態ちっくなんじゃないんだろうか?


……って待て!そういえばすぐ近くに想愛がいるはずじゃん!

正直言って想愛がいる事を忘れてた。

ヤバイ!少し調子に乗って蓮名にエロい声を上げさせるためにわざと複雑な動きをしていたのがバレてしまう!!


だから急いで想愛に弁明しようとする、が—————




「……想愛?」




———そこに想愛はいなかった。


行為が始まる前は確かに近くにいたはずなのに……どこに行ったんだ?



「なぁ蓮名、想愛が———ってうわぁ!?」

「お兄ちゃん……今は私だけを見て…?」



そう言うなり首に両腕を回し、正面から抱き着いてくる蓮名。

何故か体温がとても高い。何故かとても汗をかいている。そして何故か視線がとても熱っぽい。


……あれ?俺がやってたのって本当に耳掻きだよな?


ちょっと不安になりながらも……俺はこの後も蓮名と行為を続けたのだった。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「……う〜〜ん!とっっても気持ち良かったーー!!お兄ちゃん、大好きー♪」

「そ、そうか。それは良かった…。俺は何故か疲れたよ…」



蓮名との長い行為(耳掻き)がやっと終わった。

あの後も蓮名はひと掻きする度にエロい声を上げ続け、俺の理性をゴリゴリと削っていった…。

……危なかった…。

正直言って俺の理性はもう限界を超えていた。

ただ少しでも()()したら膝の上にいる蓮名にすぐに伝わってしまうという緊張感のおかげで正気を保っていたに過ぎない。


耳掻きって……あんなにもエロくなるんだなぁ…。



「……お兄様、蓮名、お楽しみは終わりましたか?」

「ぅおぅっ!?……お、おぅ…終わったぞ…」

「あ、想愛だー。うん!とっても気持ちよかったよー♪」



なんてアホな事を考えている間にいつの間にか想愛が俺の背後に立っていた。マジでいつの間に…。



「そういえば想愛、途中でどっか行ってたよね?なになに〜?お兄ちゃんと私が2人の世界でイチャイチャしてたのが耐えられなかったの〜?」

「違うと言ったら嘘になりますが、私がいなくなった理由はそれだけじゃないですよ。私のお願いに向けての準備をしていたんです」

「準備ぃ?」

「えぇ、それと蓮名はもう黙ってなさいな。次は私がお兄様にお願いを聞いてもらう番です」



あ、想愛ちょっとキレてる。

ただし超上機嫌の蓮名はそれに気づいてないようだ。見たら誰もが恋に落ちるようなとても素晴らしい笑顔で想愛と話してる。

想愛はそれを見て余計にイラッときてるけど。


まぁ想愛もこんな気持ちになるのは承知の上で蓮名に先を譲ったんだ。

逆にいえばそうなってまで後が良いと思った理由があるわけだ。

それに先ほど言っていた『準備』も気になる。

蓮名のためにも想愛のためにも早く想愛のお願いを聞いておこう。



「と、いうわけで次は想愛!さぁその『お願い』を言ってみろ!」

「はい、お兄様!私のお願い事は———『歯磨き』です♪」



………歯磨き?

つまり……どういう事だってばよ?って思ってると想愛が歯ブラシを渡してきた。



「つまりですね、口を開けておきますからお兄様が歯ブラシを動かして私に歯磨きをさせてほしいってわけです。あ、片手は私の後頭部に添えてくださいね?」

「……想愛って相変わらず異常(アブノーマル)な性癖してるよね」

「蓮名はやってほしくないんですか?」

「………やってほしい、かな」



双子の妹に歯ブラシプレイ…。

俺はどこのアラ々々々ラギ君だ。

まぁ想愛がそれを望んでいるって事なら俺がどうこう言う事じゃないか。

……正直俺もちょっと興味あるし。


ちなみに想愛がやっていた準備とは、あらかじめミントの歯磨き粉で歯磨きして歯の汚れを落とし、口臭も消してきた事だそうだ。

あれ?俺が歯磨きする必要なくない?……まぁいいか。



「さぁお兄様♪私の小さな穴にお兄様の長いモノを奥まで挿し込んでください♡」

「やっぱり想愛は変態だー!?」



だからその言い方だと俺のモノが長いかわりにもの凄く細い事になるんだって。

それと奥まで挿れたらマズイでしょ。

あと蓮名、今の想愛のセリフをつい最近……というかついさっき言ってなかったっけ?



「じゃあ想愛、口を開けて」

「はいお兄様♪あ〜ん♡」



大きく、といっても想愛の口そのものが小さいので歯磨きさせるのはちょっと難しいんだけど……まぁこれはこれで燃えるというか萌えるというか…。


……想愛の口の中…。

……なんでだろう、何故かエロく感じる。

でもこれはまだわかってくれる人がいると思う。さっきの耳の穴よりはわかってくれる人が多いと思う。



「……んっ…んふぅ……んぁっ……んっ…」



……………。


想愛の熱い吐息が手に当たる。

歯ブラシを動かすたびに口内の泡立った歯磨き粉と涎が口の端から溢れそうになる。

……なにこのタブーを犯しているようかのような複雑な心境!妹の口を開けさせて歯を磨いている背徳感!

心なしか想愛も先ほどの蓮名のように視線と顔が熱っぽいような…。


……ん…?あっ…!そういえば蓮名は!?

そう思い、近くにいる蓮名を探そうとする。と、想愛に両手で顔を掴まれ、視線を真正面の想愛に固定される。



「おにいひゃま……いまはわらしだけをみへ…?」



歯磨きをしている最中なのでうまく喋ることができず、変な発音になっているが……それでも何故か俺はそれにすら謎の色気を感じた。


自身の残された理性にちょっと不安になりながらも……俺はこの後も想愛と行為を続けたのだった。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「………ふぅ♪とっても気持ちよかったですよ、お兄様♡またお願いしたいです♪」

「そ、そうか…。それは良かった…。俺はまたもや何故か疲れたよ……」



想愛との長い行為(歯磨き)もようやく終わった。

あの後も想愛は熱い吐息をあげ続け、俺の理性をガリガリと削っていった。

……危なかった…。

またもや俺の理性はもう限界をとうに超えていた。

何度想愛の口内を自由にしているという征服欲と嗜虐心から奥まで歯ブラシを突っ込もうと思ったことか…。


歯磨きって……あんなにもエロくなるんだなぁ…。



「……お兄ちゃん、想愛、お楽しみはもう終った?」

「ぅおぅっ!?……お、おぅ…終わったぞ…」

「あら蓮名。えぇ、とっても気持ちよかったですよ♪」



なんてアホな事を考えている間にいつの間にか蓮名が俺の背後に立っていた。マジでいつの間に……というかこの双子、俺の背後に音もなく立つの好きなの?

俺ってわりと2人の気配には気付きやすい方だと思っていたけど……ちょっとその考えを改めないといけないかな。



「そういえば蓮名、先程はすみませんでしたね。私としたことが少し大人気なかったです」

「あ、うん別にそんなことはどうでもいいんだけどさ。そんな事よりもお兄ちゃん、ちょっといい?」

「ん?なんだ蓮名?」



あ、今度は蓮名がちょっとキレてる。

まぁいつも冷静な想愛ですらさっきは若干キレてたぐらいだから予想はしてたけど。



「もう一回だけ『お願い』していい?」

「え」

「あ、それいいですね」

「……え?」



蓮名のお願いだけで理性を限界まですり減らし、想愛のお願いで理性が限界を超えた俺に対してもう一回…2人だからあと2回お願いを聞けと?……いやー、キツイっす。


……って烈や優也に言ったらボコボコにされそうだな。

だって2人のお願いは全然キツイ事でもなければ俺に損がある事でもない。というか男として最高の思いをしてる。

いやあれらの行動に興奮するのは俺だけかも知れないけどさ…。


だけどなぁ……さっきも言ったように手を出したら死ぬんだよ、社会的に。

これ以上ないぐらいの超ご馳走が2つも目の前にあるのに喰う事ができないんだよ俺は!

これがどれだけ辛いことか…!

生き地獄とはまさにこの事。

でも同時に天国でもあるんだけどね。

例えるならものすっごい幸せに包まれているけど少し手を伸ばせばさらなる幸せが待っていて、依存さえしてしまえば永遠の極楽に居られるけど、少し冷静になってしまえば外には地獄が待っているみたいな?


……完堕ち寸前の女騎士みたいな状態じゃねぇか?これ。

やっぱり情欲に溺れちゃダメだな。煩悩退散煩悩退散。

絶対性欲なんかに負けたりしないんだから!



「想愛、また私からでいい?」

「いいんですか?さっきの二の舞になると思いますが」

「大丈夫大丈夫、想愛のお願い以上の事を頼めばいいだけだから」

「蓮名、想愛、改めてもう一回言っておくけどエロい事は禁止だからな?」



……んん?あれれ?いつのまにか俺がまた2人のお願いを聞く事を前提に話が進んでないか?

まぁ別にいいんだけどさ。

むしろどんと来い。

……俺ってやっぱり蓮名と想愛に甘いのかなぁ…。

それとも自分の欲望に甘いのかなぁ…。

性欲には勝てなかったよ…。



「それじゃあお兄ちゃん。私のお願いは———」




どうやら3人のクリスマスはまだまだ終わりそうにないや。


2018年もおわりですなー

今年もありがとうございました!

来年もよろしくお願いします!!


そして!これはクリスマスの話でありながら!2018最後の投稿でありながら!完全体ではありません!話が長くなりすぎたため、2回に分けて投稿します!!

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