体育祭当日
祝・総合評価2000突破!
11月25日はいい双子の日だったそうです
双海真美・亜美、大崎甜花・甘奈、蒼井悠介・享介、アイマスはなんだかんだで双子が多いですよね、最高かよ
前話の追加改稿を7日に行いました
6月下旬のとある日、星鏡学園高等部の運動場にて季節外れな体育祭が開かれていた。
そしてこの俺、天陵銀河は長縄跳びと騎馬戦、そしてクラス対抗リレーの3種目に出場する予定だ。
……どうしてこんなことに…。
本来なら、昨日までなら俺は長縄跳びと騎馬戦の2種目しか出場しないはずだった。
だけどなんの偶然か、昨日になって急遽クラス対抗リレーに出場することになってしまった。
別に運動が嫌いというわけじゃない。
というか完全な自慢だが運動神経はかなり良い方だ。
特に足の速さは星鏡学園の帰宅部の中ではトップクラスだと自負している。
でもそれはあくまで帰宅部の中ではの話であって、やはり運動系の部活に入っている人達には普通に負ける。
それに俺が身体を鍛えたのは男として蓮名と想愛に相応しくなるため、そして兄として妹達には負けていられないためであって、スポーツをするためじゃない。
だから本格的に身体を鍛えてる人には勝てないんだよなぁ…。
とまぁこんなにもグダグダ語っておいてなんだが、俺がクラス対抗リレーに出たくない理由はただ1つ、
『蓮名と想愛の前でカッコ悪いとこ見せたくない』だ。
プレッシャー?あるっちゃあるが……そんなもん2人の前で恥を晒すかもしれないという懸念……というかむしろ恐怖に比べたら全然大したことじゃない。
俺は蓮名と想愛にとってカッコイイ男性であり続ける必要がある。妹達にとって尊敬できる兄であり続ける必要がある。
それが2人にお兄ちゃんやお兄様と呼ばれ、慕われる兄として……そして2人にヤむまで愛される男としての義務だ。
だから一応残り少ない時間で筋トレとかしてきた。
ただまぁ本当に残り少ない時間だったから筋トレの意味があったのかというと焼け石に水と言うかなんというか…。
で、でもやれるだけの努力はしてきた。
だから後は祈るだけだ…。
誰か転けないかな、と。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……というわけで今日は体育祭です!張り切っていきましょー!!」
教室中に委員長の元気な声が響き渡る。
そしてそれに応えるように歓声……というより雄叫びがキクゴローを含むクラスメイト達から上がった。
どうやら体育祭直前で大問題が起き、そしてそれを無事に解決したおかげでクラスのみんなの結束力団結力が強まったようだ。
……犠牲になった俺を除いて。
ほんと、みんな盛り上がってるなー。いいなー、羨ましいなー、俺も純粋に楽しみたかったなー。
クラスメイト達のやる気がすっごーい!……のに俺だけが憂鬱な気分を撒き散らしているこの状況のなんと虚しいことか。
あぁ……この感情を癒してくれる至高の存在……蓮名と想愛に逢いたい……あ、でも今日だけはあまり会いたくない……とくにクラス対抗リレーの時には…。
……蓮名と想愛に会いたくないとか、もし今の心の声が2人に聞かれていたらどうなるんだろうか。
漫画とかでみるヤンデレのように殺される……ことは絶対にないだろうけどっていうかそれはもうヤンデレじゃなくてメンヘラなんだけど、蓮名と想愛が居なけりゃ生きていけないようにさせられそう。
具体的には周りに誰も居ない誰も来れない場所に監禁されて蓮名と想愛の2人同時に、もしくは1人ずつ交互に一切休みなく永遠にご奉仕されて精神も身体も全て2人のものにさせられそう。
……あれ?案外悪くないんじゃね?
いやいや待て待て監禁洗脳生活を良いと思っちゃダメだろ。
まぁある意味理想と欲望のヒモ生活だったけども!
誰がヒモなんかになるか!そんな情けない人間になってたまるか!
俺は蓮名と想愛の兄として、そして男としてちゃんと稼いで逆に2人を養うぐらいの気持ちでいかなきゃならないんだよ!
なにせ俺は蓮名と想愛にふさわしい完璧でカッコイイ男であらねばならないからな!!
……というわけで。
体育祭、頑張るか…。
あれ?蓮名と想愛の出番が……
ヤンデレ双子が書きたくてこの作品書いたはずだったのになぁ……




