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突然の代役

祝・総合評価1900からの1950突破!

前話の追加改稿を26日に行いました

……26日が近日中…?

せっかく他作品で上げた作者の評価を全力で堕としているような……


突然の体育祭再開催宣言……言いにくいな。まぁとりあえずその宣言から数日が経ち、あっという間に体育祭前日になった。


あの日から俺が楽しみにしていた卓球の授業はすべて体育祭の練習に変わり、先生や一存達生徒会メンバーは毎日忙しそうに校内を駆け回ったり室内に引き篭もったりしていたおかげで、なんとか無事に体育祭を開催することができそうだ。そのかわり一存は燃え尽きていたが。


そんな一存達の尽力もあって学園全体が明日の体育祭の為に盛り上がっていた頃、俺とキクゴローが在籍する我が2年Bクラスは—————




「えー、知っている人はもう知っていると思いますが、このクラスで一番の体育会系である春名(はるな)君が風邪で明日の体育祭を欠席するそうです」




———という突然の主力選手の戦力外通告を受けて学園の盛り上がりに反比例するかのように絶賛盛り下がり中だった。


春名君……何してくれてんの?

蓮名と同じ『名』の字を持ってるんだからしっかりしてくれよ…。

そして悲劇はまだ終わらない。



「つきましては、春名君が出場する予定だった競技の代役を決めたいと思います。ちょうど1時間目は自習なのでその時間に決めて先生に報告してください。以上、朝のHR(ホームルーム)終わり!解散!閉廷!」



そう言って逃げるように……というか逃げたな、逃げたよな、あれ。

自分でクラスの空気をぶち壊しておいてその空気に耐えられなくなって逃げた先生(35歳♂・独身)の言葉をきっかけに急遽出場競技の見直しが行われる事になった。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「………というわけで、これで2つ目の競技の代役が決まりました。そしてこれから最後の一つ、クラス対抗リレーの代役を決めたいと思います」



逃げた先生のかわりにクラス委員長が教卓の前に立ってから数十分、ようやく春名君が出場する予定だった2つ目の競技の代役が決まった。

これから3つ目の競技の代役を決める……のだが、さっき委員長が言ったように3つ目の競技の競技名は「クラス対抗リレー」。

きっと今までのように簡単に決まる事はないだろう。



「では、代役をやりたい人は挙手してください」



『……………』





………。




完全なまでの静寂だった。



だろうね、わかってたよ。誰もこんな大役やりたがらないよね。

だってクラス対抗リレーだもん、今までの競技とは明らかに違うじゃん。なんていうか、その……プレッシャーとか注目度とか重圧とかが。あ、プレッシャーと重圧って同じか。

しかもクラス対抗リレーは体育祭で最後の種目かつ最も点数を取れる競技だ。

ただでさえ注目度高いのにさらにクラスの命運も担ってるときた。

こんなの誰も気軽に手を挙げる事なんてできないよ…。



とにかくそんな感じで誰も手を挙げず、静かな時間が5分ぐらい続いた時だった。

痛々しさすら感じる静寂に痺れを切らした委員長がついに強硬手段に出た。

そう……指名制だ。



「このままではなかなか決まらないので足の速いから順番に指名します。クラス対抗リレーに出場していない人で1番足が速い人は………」



そう言ってファイルからなにやらメモを取り出す委員長。

そういえば5月にやるはずだった体育祭の出場選手を決める時に50m走や握力の記録を申告させられたなぁ…。

まさかまだ持ってるとは思わなかった。もしかしてこの時だけの為に探して持ってきてくれたのだろうか。

だとしたら逃げ出した先生よりよっぽどクラス思いだな、さすが委員長。



「……七瀬君、代役を任されてくれませんか?」

「えぇっ!?俺ェ!?」



急遽クラス中の注目を浴びる七瀬君。

こんなに注目されて、しかも指名されたのならさすがに拒めまい。

さぁおとなしく代役になるがいい、このクラスの平穏の為に!あとついでに委員長の心の平穏の為にも!



「でも俺すでに3つの種目に出るする事になってるぞ?確か1人が出場できるのって3つまでだったろ。だからムリだって」

「……そうですか、それではしかたありませんね」



なん……だと……!?

でも確かにそういう決まりごとがあったようななかったような今まで忘れてたような…!

つまり七瀬君はダメか…。

七瀬君の出場競技を変えればいいだけかもしれないが、さすがに体育祭の前日で出場選手を大きく変えまくるのはマズイからそれもできない。

……またやり直しかぁ…。




というわけでそれから次々と足の速い人が指名されていったが、既に3種目の競技に出場する人だったりクラス対抗リレーの1つ前の競技に出場する人だったりでなかなか決まらなかった。


そのせいで……ついに恐れていた事態になってしまった。



「では次に速い人は………天陵君、代役になってくれませんか?」

「……マジか」



そう、僕だ。


って某音楽関係者のマネしてる場合じゃねぇですよ。

運動神経に自信があるとはいえまさか帰宅部の俺が指名されるとはなぁ。

……うわ、さっきの俺めっちゃイヤな奴の自慢みたいだったな。ちょっと反省。



「天陵君、出場競技は?」

「長縄跳びと騎馬戦、です」

「クラス対抗リレーの直前だったりは?」

「しないです」

「じゃあ決定だね!」

「……マジですか?」

「マジです!!」



委員長のやり切った感の凄い凄く爽やかな笑顔と言葉によってこの場は締めくくられた。

クラスのみんなに注目されて敬語の俺、何も言えず。


こうして俺は急遽、クラス対抗リレーの選手に選ばれてしまったのだった。



……隣の席で爆笑してたキクゴローは後で潰そう。

情熱が消えたわけではありませんが、最近思うように文章が書けません

スランプという言葉を使える程の有名作者になったつもりは決してありませんが、復活するまで少々お待ちください

まぁ思うような文章を書けた方が少ないんですけど

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