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家の中の黒歴史

総合評価が50超えた!やったぜ!

こんな素人の作品にありがとうございます!

夕暮れのなか、俺たちは少し離れたところにあるバス停を目指して歩いていく。

俺と双子の家は学校から結構遠い。普通なら電車を使う距離だ。

俺も最初は電車で通学していたのだが、2人が星鏡に入学してからは止めた。この双子は電車が嫌いなのだ。その理由を聞いてみたら

『もしも電車でお兄様以外に痴漢されたら私は死にます』

『それに少しでもたくさんお兄ちゃんと一緒にいたいもん♪』

と、いうので極力徒歩、時間がなければ人が少ないバスを使って通学している。そのおかげでどの時間帯のバスが人気がないのかがわかるという他の人にとってはあまり意味のない特技を持ってしまった。

俺も含めて全員が部活をやっていないので基本的に放課後は時間があるのだが、帰りはバスを利用する事が多い。その理由は二つある。

一つ目の理由は、荷物重いし授業疲れたし早く家に帰って休みたいという俺の願い。

二つ目の理由は、早く俺と家でイチャイチャしたいという双子の願い。

ちなみに双子の願いを聞いた瞬間俺の理性のリミッターが解除されたのはいうまでもない。

まぁ、早く帰ろうとしても今日みたいに蓮名と想愛が告白されたり、俺も含めて3人とも運動神経がいいので部活の勧誘があったりなど、意外と忙しいのだがな。

そんなこんなで今日も人が少ないバスを使って仲良く話をしながら家路についた。


「フゥーハハハ!俺様が今帰ったぞー!」

訳・ただいま、家。

両親が共働きで家に帰っても1人という限られた者だけができる特権『大きな声で中二病的発言』発動!地味に楽しい。

やる前にちゃんと靴の数を確認して、親が家に居ないという事をわかってからやっているのでなにも恥ずかしくない。恥ずかしがるのはきっと将来の自分だろう。でもやめられない、止まらない!

将来の自分に心の中で謝りながらも今日も俺は楽しく過ごしているよ、母さん。


「そろそろかな…」 ピンポーン♪

今の音は俺の言ったことが正解!という意味ではなく、ただの玄関のチャイムである。いや、確かに正解したんだけども。

「はいはーい、今開けるよー」

そういってドアを開けると案の定そこには蓮名と想愛がいた。

「蓮名、想愛、お帰り!」

「「ただいま!」」

そう、2人が我が家に来る時は「おじゃまします」ではなく「ただいま」という。

これは蓮名と想愛が小さい頃からいつも我が家に遊びに来ている事、あと2人にすでに天陵家の鍵を渡している事、それと俺の両親が2人を本当の娘のように思っているからだ。ちなみに俺も篠宮家の鍵を持っている。まさに双方の親公認済み、みたいな感じだ。やったぜ!


そのまま俺は2人を自分の部屋に招き入れた。

居間ではないのは、以前、居間で2人が俺に抱きついて甘えている時に、運悪く俺の母親が帰ってきてこれを目撃し、とてつもなく気まずい空気になった事があるからだ。しかも、その時想愛が俺の腰に跨がっていた為、ナニを勘違いしたのか母は『…そういうことはせめて高校を卒業してからにしてちょうだい』と、言って家を出た。あの時の気まずさを俺は今でも忘れられない。

「お兄ちゃん、大丈夫?」

「なにやら怖い顔をしていますが…」

大丈夫、ちょっと黒歴史を思い出していただけさ。

そういえば黒歴史といえば…

俺が中学生だった時、一度だけ友達にエロ本を借りた事があった。

さぁ自分の部屋でゆっくり読むか!と思ってた時に蓮名と想愛がやってきたので、とっさに本を枕の下に隠してしまった。そしてそのまま2人を部屋に招き入れ、遊んでいるうちに、俺は本のことをすっかり忘れてトイレに行ってしまった。そしてトイレから帰ってくると———

ハサミを持って泣きじゃくる蓮名、カッターナイフを持って泣きじゃくる想愛、そしてビリビリに破られたエロ本があった。

あの時のことを俺は一生忘れないだろう。

なんとか2人を落ち着かせて話を聞いてみると『布団や枕の匂いを嗅ごうと思ったらこの本が出てきた。本を開いてみると女性の裸体が写っており、俺が自分達よりもこのエロ本の女優に興味を持っており、私達は浮気されたと思って、怒りに身を任せて本を切り刻んだ。けど本を破いた事で自分達は俺に嫌われるのではないか、そう思ったら悲しくなって泣いてしまった』ということだった。

あのとき俺はエロ本が見つかって破かれた事よりも、蓮名と想愛を泣かしてしまったという事にショックを受けた。

もうあんな思いはしたくない。だから俺は部屋にも、パソコンの中にもエロいものはない。

そのためナニをするには常日頃身体を密着してくる2人の感触を思い出してヤっている。…いや、だってあの双子たまに誘ってくるんだぜ!?たまに発散させないと狼になってまうわ!思春期なめんな!!

あ、ちなみにエロ本を貸してくれた友達には弁償したうえで全力DO☆GE☆ZAしました。

「お兄ちゃん…本当に大丈夫?」

「あの…私達なにかお兄様の気に触るような事をしましたか…?」

ヤバい、めっちゃ心配されてる!

「あぁ…大丈夫。うん、俺は大丈夫。大丈夫」

俺自身に言い聞かせるように言っていく。

黒歴史を思い出すのはもうやめよう…。

明日は投稿できないかも…

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