久々の学園
前話の追加改稿を16日に行いました
そしてまたまたやっちまいましたぁぁあああ!!
でも今回は理由があります!LiSAのライブを観に行っていたので投稿する余裕がなかったのです!!
……それなら予約投稿しとけって?
………HAHAHA!!(存在を忘れていた)
烈と鈴子ちゃんが帰って数日が過ぎ、今日は久々の登校日だ。
月日が過ぎるのが早い。ほんと早い。マジで早い。じゃないとこんな早く登校日は訪れない。
あと半年ぐらい休みたかったなぁ…。週休8日を希望しま〜す…。
なんて愚痴をいっても学校が休みになることなんてなく、これから7月になるまで祝日のない地獄の学園生活を送らなければならない。
憂鬱だ…。天陵銀河の憂鬱として全28話+映画化してやろうか。蓮名と想愛以外誰も見ないと思うけど。
なんて考えてる間に教室についてしまった。
しゃあない、今日も一日頑張るとするか!ぞい!
教室のドアを開ける。
「おはようございま—————
「銀河ぁぁああ!!待ってたぞぉぉおお!!!」
—————失礼しました」
教室のドアを閉める。
ふぅ…。なんだったんだアレは?
なんか変な物体Xが俺の名前を呼びながら駆けつけてきたような気がしたが……まぁ気のせいだろう。
この学園の七不思議に確かそんな妖怪はいなかったはずだ。そもそもこの学園に七不思議なんてないし。
さぁ気を取り直して……今日も一日頑張るとするか!ぞいぞい!
再び教室のドアを開ける。
「銀河ぁぁああ!!待っt—————」
再び教室のドアを閉める。
ふぅ…。なんだったんだアレ—————
「って待てやゴラァ!!待ってたって言ってんだろうがぁぁああ!!」
物体Xがドアをこじ開け、俺を教室に引っ張り込んだ。
……怖っ!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「……で、なんでお前がこんな時間にここに居るんだ?そもそもクラスが違うだろ」
俺を教室内に引っ張り込んだ物体Xは俺の友人である青江 優也だった。
なんかこの学園の全ての生徒の憂鬱を肩代わりしたような絶望的な表情をしてる…。
……怖っ。
「で、お前らもなにしてんの?こんな朝っぱらから」
そして教室内には優也の他にもキクゴロー、穂村 一存、生天目 洋、喜多嶋 閬といったこの学園での俺の友達全員が勢ぞろいしていた。
……少ないって言うな、思うな、感じるな。
量よりも質なんだよブラザー。
まぁそんなことより……そ・ん・な・こ・と・よ・り!なんでこいつらがこの時間にここに居るんだろうか。
俺と蓮名と想愛は人混みを避ける…というか人目を避けるために早めに学園に来ている。
だから超意識高い系か日直でも限りこの時間に教室で俺に会うなんて無理なんだよな。
今日はキクゴローが日直だったからキクゴローはともかく、他のやつらはなんでここにいるんだ?
というかキクゴロー以外全員違うクラスだろ。
そんな俺の疑問を感じ取ったのか、代表して一存が説明してくれた。
「その…だな…。俺ら全員優也に呼び出されたんだよ。『愚痴りたいからこの時間にこの教室に来て』って。銀河はいつもこの時間には学校来てるからなにも知らせてなかったみたいだけど」
「そうなんだよ〜。聞いてくれよ〜。俺ら友達だろ〜」
うわぁ…めんどくせぇ……。
一番嫌な『友達』という言葉の使い方だぁ…。
だけどまぁ朝のHRまで暇だし愚痴ぐらい聞いてやるか……。
『愚痴を聞いて欲しい』ってのはよっぽど相手を信頼してないと言えない頼みだし…。そう考えれば愚痴を聞くのもやぶさかでは……。
あ、ダメだ。やっぱめんどくせぇって思うわ。
まぁ聞いてやるけど。
「それで?いったい何があったんだ?」
「それが!……それが…!……そ…れ……が……。ぅうううわあぁぁぁああんん!!!」
「結局何があったんだよ!!」
ダメだ…。完全に泣いちまってもう俺の声が聞こえてない…。愚痴を聞いてほしかったんじゃねーのかよ…。
「一存……」
「あぁわかってるよ。ちゃんと説明してやるから」
こんな時に一存は役に立つ。
こんな時どころかいつも一存に頼ってる気がしないでもないけど今は気にしない。
「銀河は優也に彼女がいたことは知ってるよな?」
「あぁ知ってる。めちゃくちゃ自慢気に話してたからな。ぶっちゃけかなり鬱陶しかった。………ん?彼女がいた…?」
「さすが銀河、察しがいいな」
「ということは…」
「あぁ。優也はGWの最終日に……つまり昨日その彼女に別れ話をされたらしい」
うわぁーお、それはかなり悲しそうだ。
でも俺はそんな経験したことないしこれから先も経験することないからそれがどれほど悲しいのか正確にはわからないが。
そもそも俺には恋人同士が別れる意味がわからない。
そこが根本的に違うのだ。
「じがも……じがもな…?別れだいって言っだ理由が……理由…が……ぅうううわあぁぁぁああんん!!!」
「優也、わかったから、わかったからお前はもう黙れ」
朝で人が少ないとはいえ、人がいないわけではないのだ。
今教室に入ろうとしたクラスメイトがこの惨状を見て扉をそっ閉じしたのを俺は見逃さなかったぞ。
……ご迷惑をおかけします。
「一存……」
「わかってる。わかってるから。ちゃんと説明するから」
……ご迷惑をおかけするぜ。
「そもそも優也とその彼女……元彼女はバイト先で出逢ったらしい。そして元彼女は当時、別れたばかりの元カレからかなりしつこく付きまとわれていたそうだ。そこで優也が相談に乗ってあげて……だんだん仲良くなって……付き合うことになったって話だ」
「あぁ。その話なら何度も聞いた……ってか無理やり何度も聞かされた」
「よかった……その被害にあったのは俺だけじゃなかったんだな……」
最後のセリフは洋から。
そういや洋は優也と同じクラスだったな。
洋がどれだけ優也の自慢話を聞かされたかと思うと……なんか可愛そうになってくる。
……今度何か奢ってやろうかな。ある意味優也の自慢話が俺達に届くまでの防波堤になってくれたわけだし。
「話を続けるぞ。晴れて恋人になれた優也と元彼女さんだが、元彼女の元カレからの付きまといはまだ続いていたそうだ」
「執念深いなぁ…。まぁ気持ちはわからんでもないが」
俺の自論だけど愛とは執念深く、とてもドロドロしたものだ。
ただその元カレさんも少し見方を変えたらちょっとしたストーカーになるんだよなぁ。
その気持ちがわからんでもないってことはストーカーと思考が似てるってことで………うわ、死にたくなってきた。
「元彼女は警察に相談するほどでもないからってそのまま放っといたそうだ。そしてそんな生活が続いて………昨日、元彼女は優也に別れ話をした」
「……は?……え、なんで!?唐突だなおい!なぜそっから別れ話に繋がった!?」
「やっぱそうなるよな。俺達も最初聞いた時はそうなった」
「まさか元カレの野郎が元彼女と優也が別れないとどちらかに危害を加えるとか言ったんじゃ……」
ガチもんのストーカーの思考ならやりかねない。
もし本当にそうだった場合はその元カレを八つ裂きにしてやらねば気が済まない…!!
「そう思うだろ?俺達もそう思った。でも真実はもっと残酷だったんだ…」
「は……?」
「聞いて驚け。どうやらその元彼女さんは自分の意思で元カレさんと再び付き合うことにしたそうだ」
「はぁぁあああ!?」
つまり……どういうことだってばよ!?
「なんでも……『別れた後でもこんなに私に執着してくれるのは本当に私を愛してくれていたからなんだって気づいたから』…だそうだ」
「……………」
まさに絶句。
何も言うことができない。
それでも……せめてこれだけは言わせてくれ。
「なぁ一存……その子って元カレからしつこく付きまとわれて困ってたんだよな?」
「あぁそうだな」
「それで相談に乗ってくれた優也と仲良くなって付き合うことにしたんだよな?」
「そうだな。その通りだな」
「……もしかしてその子ってかなり頭悪いのか?」
「「「「俺(僕)もそう思う」」」」
一存、洋、閬、そして日直として黒板を拭いていたキクゴローまでもが同意してくれた。
ちなみに一人称が『僕』なのは閬だ。
この僕っ子、地味に彼女持ちである。
まぁだからこそ蓮名と想愛に邪心なく接せられるから俺の友達になれたんだけどな。
まぁそれはともかく……
「元カレさんが愛の強さで優也から元彼女を奪い取った……って言えばその元カレさんの武勇伝っぽくなるけど……優也からしたら災難としか言いようがないな」
「ぞゔなんだよおぉぉぉ!!!俺ばなにもじでないのになんでだよぉぉぉ!!」
「けどまぁその元彼女が優也に特に相談もなく突然別れを切り出したってことは優也に対して深い愛情を持っていなかったってことだろ?つまり2人の相性がもとから合ってなかったんだって。遅かれ早かれ別れる運命だったんだよ」
「ぞんな運命いやだぁぁぁああ!!!」
でもそうとしか言いようがないし。
元彼女からしてみれば元カレに会えなくてなってからあの頃の愛しさを取り戻した……って感じだったのだろうか。
失ってから大切な気持ちに気づいた……ってのはただの後悔だからそういうのは俺はあんまり好きじゃないな。
失うまでその気持ちに気づけない方が悪い。
だからしつこい愛に定評のある俺でも元カレと元彼女さんの恋は応援したくない。
そもそもそれに俺の数少ない友達が踏み台にされているんだ。応援なんてできるはずがない。むしろそんな尻軽女はまたさっさと別れてしまえ。
とまぁ元彼女さんについての鬱憤を晴らしたところで……あとは友達として優也に説教でもしておくか。
「なぁ優也、おまえ元彼女さんに別れを切り出されたときなんて答えた?」
「……え?……えっど…ぞんどぎば頭ん中が真っ白になっで何も言えながっだ」
「まぁ突然そんな事を言いだされたら何も言えなくなるのも仕方ないかもしれんな。でもその後は?それから一回でも元彼女さんとは話したか?」
「……話して…ない…」
「ならなぜ話さない。俺達に今愚痴ってるように元彼女さんにも不満をぶちまければいい。優也の話だけを聞く限り優也に落ち度ないみたいだから堂々と言えばいいじゃないか」
「それは……」
「それは?」
「その……」
ついに黙ってしまう優也。
空気を読んでくれたのかキクゴローも、一存も、洋も、閬も何も言わずにいてくれた。
……やっぱり友達は量よりも質だよブラザー。
「なぁ…優也ってまだ蓮名と想愛のこと好きだよな」
「ぬぐ……それは…そうだけど…」
「そのことが元彼女さんにバレたんじゃないのか?もしくは女の勘とかで自分で妥協されてるということをうっすらと気づいたとか」
「妥協だとかそんなこと!………ない……とは、言い切れないけど…」
自分の感情に素直なとこ、嫌いじゃないぞ。
「だって仕方ないだろぉ…。あんな可愛い双子他に見たことないもん…。そこらの雑誌に載ってる美人姉妹なんかよりも数倍可愛くて綺麗なのにそうそう諦めれるわけねぇだろ…。一存や閬みたいに本当の彼女がいるわけでもなく、洋みたいに二次元にしか興味がないわけでもなく、キクゴローみたいに枯れてるんでもないんだから…」
「おいちょっと待て、誰が枯れてるって?」
「まぁそんな簡単に蓮名と想愛を忘れられるわけがないってのは認めるが」
「おい!?俺の話を聞けよ!……聞いて!?」
キクゴローが何か言ってるけどスルーする。
ちなみにキクゴローは恋という感情が芽生える前から俺を通じて蓮名と想愛と知り合っていたため、2人に恋愛感情を抱いたことはないそうだ。
幼少期より俺と蓮名と想愛のイチャつきっぷりを見てきたし……それになにより幼少期からの蓮名と想愛のヤンデレっぷりを目の前で見てきたからこそなのかもしれんな。
「でも…そうなのかもなぁ。知られていたのかもなぁ。……そして……やっぱり俺は妥協してたんだろうなぁ」
「そう思う理由は?」
「だって俺はさっき銀河が言ったようにあれ以降あいつに話しかけてない。それに…俺は別れ話を終えて去って行くあいつを引き止めなかった。いくら混乱していたとはいえ、普通は引き止めるもんだろ?」
「そう…なのかもな」
「だろ?それなのに俺は引き止めなかった。つまり……俺はあいつに本気の恋をしてなかったってことなのかな」
「……そうか」
「それなのにまるでアイツの愛が小さいような言い方をして………ハハッ、本日のお前が言うなスレはここだったのか…。こりゃ愛想を尽かされるのも当然だわ…」
優也が乾いた笑いをもらす。
そんな優也を見て、俺も、キクゴロー達も何も言えなかった。
今慰めの言葉を言っても逆効果になる。
慰めの言葉は時として人を傷つける場合があるのだ。
そして今がその時だった。
「悪いな、みんな。こんな朝早くから呼び出して愚痴聞いてもらってよ。でもおかげで2つの意味でスッキリしたよ」
「2つの意味で?」
「あぁ、1つは愚痴を聞いてもらったこと。そしてもう1つは突然別れを切り出された理由がやっとわかったこと」
「俺が言ったのはただの仮説だけどいいのか?」
「良いんだよ。その方があいつを理不尽に恨まなくてすむから」
優也は騒がしくてお調子者だが、自分に素直で、自分の非を素直に認める事ができて、人に対して悪い感情を持ちたくないというとても優しい性格の友達だ。
だから優也は蓮名と想愛が好きなのに俺の友達でいられるんだ。だから俺は優也と友達でいたいと思うんだ。
「銀河、一存、洋、閬、キクゴロー、愚痴を聞いてくれてありがとうな!」
優也は最初に教室で見た時とは真反対の、実に清々しい笑顔で自分のクラスへと帰っていった。
そしてドアの外には先生含め10人ぐらいのクラスメイトが待機していた。
……ご迷惑をおかけいたしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日の放課後。
いつも通り蓮名と想愛と一緒に帰るために校舎裏にやってくると、想愛だけがそこにいた。
「あれ?想愛、蓮名は?」
「告白されるためにまた伝説の樹の下に呼び出されてますよ。見に行きますか?」
「いや、別にいいや」
伝説の樹の下っていっても……蓮名と想愛がそこで男を振りまくってるおかげでむしろマイナスのイメージの方が強くなっているような気が…。
まぁ例えものすごいパワースポットだったとしても蓮名が、そして想愛が俺以外の誰かの告白をOKするわけがないんだがな。
振られた男は思いっきり泣いてその恋を諦めるがいい。
そこでふと朝の事を思い出した。
そしてふと思った。
そういえば2人は俺に理不尽な目にあわされたらどうするんだろうか?
俺に対して絶対服従な態度を見せる2人だが、やっぱりおかしいものはおかしいと反発するのだろうか。
気になったので大して深く考えずに聞いてみる。
そして、それが大きな間違いだった。
「なぁ想愛、もし仮に俺が他に好きな人ができたから別れてくれって言ったらどうする?」
「誰も居ない場所に監禁して調教して私達が居ないと生きていけない身体にしますが?」
「お、おぅ…」
想愛はヤンデレなのでそこらのメンヘラのように『あなたを殺して私も死ぬー!』ってのはないとは思ってたが、まさにヤンデレっぽさ100%の答えが返ってきたな…。
「聞きたいことはそれだけですか?」
「……え?あ、うん。そうだけど」
「では、私も言いたい事を言います」
と、その瞬間、想愛の出している雰囲気が大きく変わった。
そしてその直後、身体の芯から冷えるような強烈な寒気が俺を襲い、身体が無意識のうちに震える。
慌てて想愛を見たら、その瞳には光がなく、深淵のように濁っており、その身体からは普通見えるはずのないドス黒いオーラが噴出していた。
……あ、これはヤバイ。
「そ、想愛?さっきのは例えの話しであって ———」
「お兄様、少し黙っていてください」
「ハ、ハイ!スミマセンデシタ!!」
身体が震えているためにものすっごいカタコトになってしまった。
あのおとなしくて俺への服従度でいえば蓮名よりも上な想愛がここまで怒るなんて…!!
ぶっちゃけ身の危険を感じました。そんなことありえないのに。
それぐらい怖かったです。
「ただーいまー……ってあれ?何この空気。想愛が怒ってるなんて珍しいね」
「れ、蓮名…!」
「あぁ蓮名、お帰りなさい。さっそくですけどお兄様への拷も……もとい、オシオキを手伝ってくれませんか?」
拷も…!?
蓮名、助けてー!!
逃げ出したいけどまるで金縛りにあったように身体が動かないの!
……まぁ例え身体が自由に動いたとしても想愛から逃げ出すなんてことは兄として絶対にしないけど!
「なんかよくわかんないけど……想愛が怒るようなことをお兄ちゃんがしたんだよね?」
「はい。正確には言ったのですが。間違いなく蓮名も怒るようなことでしたよ」
「ん、わかった。じゃあお兄ちゃん、覚悟してねー♡」
蓮名ぁぁぁぁぁ!!!
その後、俺は当分の間蓮名と想愛の言いなりになった。
……案外、悪くなかった。
なぜ俺はこんなに男性キャラを増やしたのだろうか…
出番がないどころか作者である俺ですら存在忘れてたキャラがいたよ…
ちなみに今回の話は半分実話です
友人がそれで振られました
さすがに泣いてはいませんでしたが、「もう恋なんてしない」なんて槇原敬之が絶対言わないようなことを言ってました




