水族館デート
祝・総合評価1200〜〜〜1250突破!!
めちゃくちゃハッピー!
青いエクシードのことじゃないよ
「やって来ましたー!」
「「「「すーいぞーくかーん!!!!」」」」
と、いうわけでやって来ました水族館。
さすがGW1日目だけあって人が多いな。
けどそのほとんどが親子連れだ。いい歳した野郎共の姿がほとんどない事が救いだな。
チケットも買ったしいざ入館!……の、前に。
「おい烈、なんでさっき『すーいぞーくかーん!』って言わなかったんだよ。確かにいつもはぶいてるけどさすがにこれは流れにノれよ。空気読めよ。場がシラケたらどーすんだよ」
「あんな大声で言えるかぁ!?恥ずかしいだろうが!」
「今のも充分大声だったけどな」
「ぬぐ……!」
「それに今日の目的は『全員が楽しむ』ことだろうが。………だから、まぁ、その、なんだ、今日はノれ。今日ぐらいははしゃげ。疲れた顔を妹達に見せるな」
「………ハンッ!わかったよ、そこまで言うなら今日は全力で楽しんでやる」
「いや、そこまでしなくていい。お前はそこそこでいい。せいぜい俺の視界に入らない所ではしゃいでくれ、烈が喜んでるのを見てるとなんか腹立つ」
「OK、お前が俺を視界から消したいのがよくわかった。歯ァ食い縛れゴラァ!!」
「上等だァ!滅べオラァ!!」
「銀河お兄さん達、置いてくよ?」
「「ごめんなさい、待ってください」」
平謝り。
どうやら俺は自分を兄と呼んでくれる少女にはいっさい逆らえないらしい。
「よーっし!それじゃあマンボウ見にいくよーっ!」
「おーっ!お兄ちゃん、行くよー!」
「おー!お兄様、行きますよー♪」
蓮名が右腕を、想愛が左腕を絡めてくる。
うん、いつものスタイルだ。
それを烈と近くにいた観光客(若い♂)が嫉妬の視線を向けてくる。
うん、最高に気分良い。
今まで数えきれないほどの嫉妬と妬みの視線を浴びてきたからな、この視線を良い方向で受け取らないと精神がやられちまう。
それにしても……蓮名と想愛が外であんなにもはしゃいでる姿はずいぶん久しぶりに見たな。
いつもは『家族以外の男に笑顔を見せたくない』っておとなしめにいるのに。
やっぱり久しぶりに鈴子ちゃんに会えたのと水族館に来たことでテンション上がってるんだろうな。
年相応にはしゃぐ蓮名と想愛はいつも以上に可愛らしい。なんでビデオカメラを持ってきていないのかが非常に悔やまれる!
スマホのカメラではこの2人……いや3人の可愛さを完全には保存できないっ……!
………今度一眼レフカメラ買ってみようかな。最高の被写体がいつもいつでも両隣に居るんだし。
素晴らしい笑顔で俺を引っぱる蓮名。
芸術的な笑顔で俺を引っぱる想愛。
だらしない顔で2人に引っぱられる俺。
最高の笑顔でマンボウを探す鈴子ちゃん。
やれやれ顔で俺達についてくる烈。
このおかしな五人組の行動は、か〜な〜り目立っていた。
もちろん騒がしかったから、というのもあるが、やっぱり俺を除く美男美少女が4人も揃っていたらそりゃ目立つだろう。
そのせいで、蓮名と想愛が俺に抱きついてると周囲の人から『なんでお前やねん!?』という視線を向けられる。
『なんで隣にいるイケメンじゃなくてお前がモテてるんだよ!』と、きっとそう言いたいんだろうな。
確かに烈はイケメンだ。それはほとんどの人が認めることだろう。
烈だけではなく新斎義父さんや烈のお父さんも美形ぞろいだ。女性は美人、男性はイケメンって篠宮の血筋凄すぎんだろ。
そんなわけで烈はモテる。その見た目のおかげで恋されやすい。
が、実際に蓮名と想愛に愛されたのは俺だ。
烈が多数の女性から恋される顔と性格だったように、俺は蓮名と想愛、2人に愛される顔と性格だったようだ。
『人は見た目が9割』とか言われているが、だからと言って女性全員がイケメンに惚れるわけではない。
だって人それぞれ顔の好みは違うのだから。
……ていうか、烈のせいで比較されてるけど俺だってそこまで顔面偏差値は悪くない……はずだ。
蓮名と想愛、星鏡の双姫と呼ばれるほどの美少女にふさわしい男になるために日々努力を重ねているんだ。上とは言わないが中の上ぐらいには整っていると思ってる。
そう。努力、努力しているんだ。たとえその結果が残念でも。
結果の伴わない努力などなんの意味もないが、モテるための努力もせずに「モテたい」となどとほざくよりはよほど良い。おもに精神的に。
というか俺がやってるのはモテるための努力というよりは蓮名と想愛にふさわしくなるための努力だけどな。
俺も男だからたくさんの女の子にモテたいという願望はあるけども、蓮名と想愛に慕われるという異世界転生チーレム無双するよりも幸せなことがおきているんだ。これ以上の幸せを望むのは欲張りすぎだろう。
それに、どれだけ努力しようが元の素材が良くなければどうにもならない。
そもそもなんだよ、モテるための努力って。
身だしなみに気をつけることか?体型を気をかけることか?流行に乗り続けることか?それともお金を貢ぐことか?
………わからない。が、偉い人曰く3つのあるものを用意すればモテれるらしい。
まずはイケメンスマイル。やっぱり笑顔って良いよね、だから嘘でもいいから笑うこと。
次にイケメンボイス。声が良いと話してて楽しいよね、話す内容はわりとなんでもいい。
そして最後はイケてる面、すなわちイケ面だ!
用意できねーよ!!
……まぁつまり、もとの素材が良くないとモテることは難しい、ということなのだろう。偉い人が正論言ってるとなんかムカつくな。
顔は整形でもしない限り変えられない。性格はよほどの信念がないと変えられない。
でもそれでいい。
蓮名と想愛に好きになってもらったのは今の俺だし、もし整形なんてしたらそれは俺ではなくなってしまう。偽りの顔でモテても全然嬉しくない。
だから俺はこれでいいのだ。何も変わる必要などないのだ。このまま is Best なのだ。
これは決してイケメンになれなかったからイケメンを羨んでいるわけではない、俺はこのままでいいのだと再確認してるだけだ。
そう、確認してるだけ。羨ましくなんてない羨ましがってなんかない羨んでなんかない———
「お兄ちゃん?どうしたの?」
「お兄様?どうしました?」
「羨ましくない羨ましがってない羨んでない烈滅べ———はっ!?」
ヤバイヤバイ、ちょっと意識が暗黒面に堕ちかけてた。
………あれ?なんで俺こんなこと考えてんだっけ?
「みんな遅ーい!早く行くよーっ!」
「すずちゃんも呼んでるし早く行こっ♪お兄ちゃん♡」
「そうですね、早く行きましょう♪お兄様♡」
……まぁいいか!
久しぶりに蓮名と想愛と街まで来たのに、かってに憂鬱な気分になるなんて愚の骨頂!
それに今日の目標は『全員が楽しむこと』。
アホなことを考えている余裕なんてないのだよ!
「……鈴子ちゃん、今行く!」
———さぁ、今日という日を全力で楽しむとしようか!
ノーゲームノーライフゼロ観てきたけどめっちゃ感動した……そりゃもうボロ泣きですわ……エンディングでTHERE IS A REASONが流れた時はこのままずっと曲が続けばいいのにって思ったぜ……




