双子の見分け方(超上級編)
祝・総合評価850突破!か・ら・の♪900突破!イヤッフゥーー!!
いやぁ〜あれだよね!28日の夜に投稿しようとしていたら寝落ちしててね!気がつけば1日の0時だもんね!びっくりだね!
ごめんなさい。こんなアホな理由で月一投稿すらできませんでした
蓮名と想愛にはいとこが2人いる。
1人は蓮名と想愛と同じ14歳の中学3年生の少女、篠宮鈴子ちゃん。
そしてもう1人が俺と同じ16歳の高校2年生の男、篠宮烈。
この2人は新斎義父さんの兄の子どもで、ちゃんと血が繋がっている普通の兄妹だ。
羨ましいことに篠宮家の血筋のおかげかこの兄妹も蓮名と想愛と同じく顔が美形である。もちろん蓮名と想愛に比べたら数段劣るが。
そして当たり前だが2人とも俺とは少しも血が繋がっていない。
……まぁ俺は蓮名と想愛の血縁上の兄ではないから当然なんだけど……なんだかなぁ…。
それはともかく、
今度のゴールデンウィークに、この2人が3日間も篠宮家に泊まる。
これが大問題だった。
鈴子ちゃんはいい。蓮名と想愛に多少の劣等感は感じているものの2人を嫌っているわけではないから、蓮名と想愛の敵ではないから家に泊まっても全然問題ない。
それになんだかんだで俺も鈴子ちゃんには数年に一回ぐらいは会っているからこの子の人となりもなんとなくわかっている。
鈴子ちゃんは信頼に足る人物だ。蓮名と想愛の友達だし、それに何より俺と蓮名と想愛との関係を知っており、さらに応援してくれている。
蓮名と想愛が、下の名前で呼んでいいと言っているのは今のところ千枝ちゃんと鈴子ちゃんだけだ。
このことでどれほど鈴子ちゃんが信用、信頼できる人物かがわかると思う。
一方、蓮名と想愛のもう1人のいとこであり、鈴子ちゃんの兄の篠宮烈。
こいつはダメだ。ぜんっぜんダメだ。カケラもダメだ。一つもダメだ。ダメダメだ。ダメってったらダメだ。とにかくダメだ。ダ〜メダメよ♪フゥ↑……さて、俺は何回『ダメ』って言ったでしょう?
何を言ってんだ俺は。
ともかく!こいつはダメなんだ。
なぜなら、こいつは蓮名と想愛に恋心を持っているからだ。
でもまぁそのこと自体は別に構わない。『双姫を好きにならずんば男にあらず』という言葉も星鏡学園にはあるしな。
むしろ、逆に健全で健康で性癖も普通の男子が万が一にも『星鏡の双姫』を好きにならなかった方がなんかムカつく。貴様の眼は節穴だと言いたくなってくる。
だからまぁその事については別にいいんだけどさ……。
ただ、こいつは蓮名と想愛に避けられている(というか正直言って少し嫌われている)にもかかわらず、それを知ってか知らずかいまだに2人にアプローチを続けているからダメなんだ。
2人にだぞ?2人に。確かに蓮名も想愛も甲乙つけられないぐらいに可愛いし美しいし麗しいし女性としても少女としても魅力が溢れに溢れているけど、人として2人を同じぐらい好きになるってのはどうかと思う。
双子だからどちらでもいいとでも思っているのだろうか?もしそうなら俺は遠慮なくアイツを心の底から軽蔑できるのだが。
来た時に聞いてみようかな?………いや、やっぱりいいや。アイツが本気であれただのクズであれ、蓮名と想愛にとってアイツの気持ちが迷惑なのは変わらないのだから。
鈴子ちゃんと烈が篠宮家に泊まると知ってからの俺の行動はなかなかすばやかったと思う。
まずはすぐに家に帰り、父さんと母さんにゴールデンウィークの間篠宮家に泊まってもいいかを聞いた。
結論から言うとOKだった。
なんでも、今日たまたま近くの(田舎基準で)商店街で福引を引いたところ特賞が当たったらしく、ゴールデンウィークは父さんと母さんの2人だけで旅行に行ってくるそうだ。
だからもともと俺を篠宮家に泊まらせるつもりだったらしい。
なにはともあれ第一関門は突破した。
そのまま続いて第二関門、新斎義父さんと紅葉義母さんの説得に向かった。
結論から言うとこれもOKだった。
あらかじめ蓮名と想愛が『短期間とはいえ家族以外の男の人と一緒に暮らしたくない。お兄ちゃん(お兄様)がいてくれないと耐えられない』と言ってくれていたおかげで難なくOKをもらえたのだ。
ほんと、よくできた妹達だよ。
これにて俺はゴールデンウィークの期間中、篠宮家で暮らす事となった。
本当は短期間とはいえ男を蓮名と想愛と一つ屋根の下で暮らさせるなんて腸が煮えくり返る思いなのだが……天陵家には空き部屋が2つもないのでこれは仕方がない。篠宮家が広く大きいことがここで仇になるとは…。
しかしまぁ烈が一応蓮名と想愛のいとこで良かった。篠宮の姓で良かった。
さもなければ俺が烈をどうするかわからなかったからな。烈め、命拾いしたな。
数時間後、蓮名と想愛の部屋にて作戦会議が開かれた。
議題は『いかにして烈を蓮名と想愛に近づかせないか』というもの。
鈴子ちゃんを篠宮家で、烈を天陵家で泊まらせるのが一番良いんだけれども……天陵家には空き部屋がないのだからこれはどうしようもない。
だから結局『烈の部屋を蓮名と想愛の部屋から遠くにする』、『そもそも烈をできる限り蓮名と想愛に会わせない』ぐらいしか対処法が考えつかなかった。
これは新斎義父さんや鈴子ちゃんに協力してもらって2人からアイツを遠ざけないと。
俺の妹に……俺の蓮名と想愛に男を近づけないようにしないと。
「ねぇお兄ちゃん。私、いくら従兄妹といえど男と同じ家に居たくないよぉ」
「私も同じ気持ちです、お兄様。学校でも我慢しているのに愛の巣までも男と過ごすなんて耐えられません…」
……困ったな。
本当なら新斎義父さんに『鈴子ちゃんはともかく烈は泊めないで!』と言いたいところだが、新斎義父さんは長い間政治家をやっているせいか人との繋がりをとても大切にしている。
そんな新斎義父さんが実の兄に向かって『あなたの息子さんは私の娘達に嫌われているから家に泊まらせない』なんて絆が崩壊するような事を言えるはずがない。
そもそもどうして鈴子ちゃんと烈が篠宮家に泊まる事になったのかというと、このゴールデンウィーク中に鈴子ちゃん達の家をプチリフォームする事にしたからなのだそうだ。
おじさんとおばさん——鈴子ちゃん達の両親はホテルに泊まるけど、それだとかなりお金がかかるから鈴子ちゃん達は篠宮家に泊まる事になったそうだ。
しかもおじさんは烈が蓮名と想愛に好意を持っている事を知っている。
そしてそれが叶わない恋であることもわかっているのにこうしてお節介をやいているのは親の愛ゆえにだろう。……おじさん、良い人なのはわかっているけど何してくれはるんですか。
「お兄ちゃ〜ん……」
「お兄様ぁ……」
蓮名と想愛が左右から抱きついてきた。今日は特に甘えん坊さんだなぁ。最高かよ。
「ねぇお兄ちゃん、私達ってお兄ちゃんのモノだよね?」
「あぁ、そうだな」
身体も心も、足の爪から髪の毛一本に至るまで全て俺のモノだ。烈だろうが徳永だろうが誰にも少しでも譲る気など微塵もない。
「ならその証明が欲しいです……どんな事があっても私達はお兄様のモノだっていう証明が」
……なるほど、いつものアレか。
蓮名と想愛は俺が修学旅行に行ったり等の大きな精神的苦痛を味わう時にこうして絆の証明を求める事がある。
俺と蓮名と想愛との絆なんて証明するまでもないと思うが、わかっていても理解していても信じていてもつい聞きたくなってしまうのは人間としての性なのだろう。
さて、今度はどんな『絆の証明』をさせられるのだろうか。今までにあった方法として一緒にお風呂に入る、一緒に寝る、目をつぶって2人の手を握りどっちが蓮名でどっちが想愛かを当てる、等々……。
少なくとも目を閉じて気配だけで部屋に入ってきたのが蓮名か想愛かを当てる、よりは簡単だろう。あの時は気配、足音、扉の開け方、息づかい等で判断できたが本気で迷った。もう一度同じ事をやれと言われたら出来る限る遠慮したい。やるけど。
「ねぇお兄ちゃん。目、つぶって?」
え……?(トゥンク)
「これからお兄様には目をつぶったままの状態で私と蓮名が左右どちらにいるのかを当ててもらいます」
あ、あー、うん、わかってたヨー。勘違いなんてしてないヨー。清く正しく生きてますヨー。
……真に健康で健全な思春期男子なら勘違いするのは必然なのでは?とか思ったけど気にしない。今は言われた通り目を閉じておこう。
……ごそごそ……ごそごそ……
これは…衣擦れの音?
目を閉じているせいか……なんというか…その…とてもエロく感じてしまうのは男の本能の煩悩なのだろう。決して俺がかなりの変態というわけではない…と思いたい。
まぁ落ち着け、集中しろ、俺。蓮名と想愛を間違えるつもりなど微塵も無いが人間である以上万が一という事もなくはない。
……あ、音がしなくなった。
………少し残念かなーって思ったような気がしたが今の俺は集中しているはずだからきっと気のせいなのだろう。
さて、今度はどこを触れる……じゃなくてどこを触って判断すればいいのか。
衣擦れの音がしたから服を脱いで背中とか?それともニーソックスを脱いで足とか?まさかの服だけを触って判断…とか?妄想……じゃなくて想像が膨らむな。
「それではお兄様、お手を拝借」
「あ、はい。どうぞ」
何故か敬語が出てしまった。
そして2人に手首を持たれ、手を広げられた。
さぁ、どこに触れる!?………じゃなくてどこに触って判断すればいいんだい!?
なんてアホなことを本気で考えていると—————
ふにょん♡ ふにょん♡
「———っ!?」
「「ねぇお兄ちゃん………『私』はどっち?」」
俺の両掌に最高に温かくて最高に柔らかい、最高で最強で理性にとっては最凶の感触のモノが当てられた。
これは………もしかしなくても……!?
それにこの感触………生!?
急激に体温が高くなり、掌含め全身から汗がドッと吹き出てくる。
続いて瞬時に思考力が抜け落ち、頭の中が真っ白になり、両掌以外の感覚が全て消えた。
さらに全身から力が抜けていき、今にも崩れ落ちそうになるが、俺の両掌は決して触れているモノから離れようとはしなかった。
それどころか俺の両腕はまるでそこだけ別の生物であるかのように動き、さらに掌をモノへと押し付けた。
ピトッ♡
「———っ!!」
「「あんっ♡」」
掌の中央に小さくて少し硬い突起のようなモノが———っ!?
掌に触れる感触と2人の声に男の本能的に目を開けたくなるが全力で耐えた。
そしてそのまま理性を総動員してこの状態になった本来の目的を思い出す。
落ち着け、今俺のするべき事は何だ?決して蓮名と想愛の胸を揉みしだくことではないはずだろう。俺の目的は2人を安心させる事だ。そのためにも……絶対に間違えられない。
沸騰してうまく回らない頭で必死に考える。
俺の右手が触っているのは蓮名か?想愛か?
俺の左手が触っているのは蓮名か?想愛か?
………わからない。そもそも今の俺は理性を保つのに精一杯で物事を考えられる状態ではない。
さらに必死にかき集めているこの理性もいつまで保てられるかわからない。
これは早急になんとかせねば………そうだ、声を聞こう。俺ならどれだけ似せていようが蓮名と想愛の声を聞き間違えるはずがない。
しかし問題はどのようにして2人を喋らせるか、だ。まさか『このままではわからないから何か喋ってくれ』なんて言えるわけがないし。
……………あ、声を出させる方法あった。
ムニッ♡
「「きゃあん♡」」
———何やってんだ俺ぇ!!胸を揉んでどうする!確かに2人の声は聞こえたけど俺自身がそれどころじゃねぇよ!集中して聞けれるわけねぇだろぉ!!
……なんか心なしか掌の中央に当たっている突起物が少し硬くなったような気がするような……………気のせいだな!理性を守るためにも今は気のせいという事にしておこう。
声で判断するという方法は諦めよう。このままでは俺の理性が保たない。というか未だ理性を保っていること自体が奇跡だ。俺スゲェ。
最初の『『私』はどっち?』をちゃんと聞いとけばよかった。あの時は今以上に混乱してて無理だとわかっているけどついそう思ってしまう。
しかし今は後悔している場合ではない。改めて冷静になった頭で考えてみよう。
今するべき事は……分析だな。蓮名と想愛の胸の。
まず最初に、最後に蓮名と想愛の生の胸に触れたのはいつだったっけかを思い出してみよう。
……自分で言っておいてなんだが初っ端からなんだこれ。妹の生乙πに最後に触れたのはいつか?なんて変態みたいじゃないか。
そして答えは今年の4月だった。というか3週間前だった。何やってんだ、変態か、俺は。
その時触れた感触を思い出せば当てられるはず……だが、今触れているモノの方が強烈すぎて思い出せれない。
ならばと次は蓮名と想愛の胸の情報を思い出す。
蓮名:B 84 ・ 想愛:B 83
……思い出したところでどーする。蓮名の方がほんの少し大きいからってその違いが俺にわかるわけねぇだろ。
まてよ、少し大きいぶん蓮名の方が少し柔らかいのでは…?いや、1cmではそこまで変わらないだろう。それに今触っているモノは2つとも適度に柔らかくて適度に弾力があり、違いなど全然わからない。
やばい、これはマジでわからない。てか頭が働かない。クラクラしてきた。
蓮名のためにも想愛のためにも俺の理性のためにも早く答えないといけないのに俺の本能がそれを全力で邪魔してくる。
だからといって適当に運と勘で答えてはいけない。万が一にも答えが外れたら一番悲しむのは蓮名と想愛だ。兄としても男としても絶対に間違えられない。
う〜〜〜〜〜む。蓮名、想愛、絆、証明、胸、差、手、揉、柔、弾、違……。
このまま考えていても正解には辿り着けそうにないな…。
ならば………最終手段といこうか!
蓮名と想愛のBを初公開!
最近になって月1投稿だし1話1話が長くても別にいいかなーって開き直ることにした




