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双子の担任

リアルが忙しくて投稿できませんでした…

チュンチュン。チュンチュンチュン。

変な意味での朝チュンじゃないぞ?

確かにあの後『俺って世界で一番幸せな16歳なんじゃね?』って思うぐらいイロイロとヤられたけど(詳しく説明したらノクターン大陸へと移住になるので割愛)、本番はシていない。

別にこれは理性が働いたというわけではなくて、蓮名と想愛のどちらが先に俺と『繋がる』かが決まらなかったからだ。

そして、イロイロとヤった行為が長かったこともあるが気づけば夜になっており、本番をする前に母さんが帰ってきた。

そのせいで本番をする事はなかったが、2人がお風呂に入って『汚れ』を落としている間は俺1人で、2人がお風呂から出てからは3人でこっぴどく叱られた。だからって正座1時間はキツイよ母さん…。


いくら精神的に疲れていようと無情にも時間は過ぎていく。

そして今日も3人一緒に元気に登校。皆勤賞狙っているからな、とある事情でもうムリになったけど。それでも遅刻も欠席もしないぜ。

朝から蓮名も想愛もいつもの3倍ぐらい上機嫌だったけど…気づかないふりをした。

本番をする前に枯れるかと思ったぐらい2人がかりで搾り取られたもんな…そりゃあ上機嫌になるわ。そのかわりこっちは昨日の夜からけだるさがハンパないぞ。


学校に着いて時間が過ぎてあっという間に昼休みの時間になった。

ちなみに今日は校庭で徳永に会わなかった。てっきり待ち伏せされて昨日かってに帰った事で怒られると思っていたが杞憂だったようだ。それほど昨日蓮名と想愛に言われた事が悲しかったのか?悲しかっただろうなぁ。

「おーい銀河、ちょっといいか?」

弁当を食べ終わると同時にガタイのいい男が話しかけてきた。

「おー、どうした一存(いちぞん)」

「誰が一存(いちぞん)だ!俺は一存(かずまさ)だ!」

こいつは穂村(ほむら)一存(かずまさ)、一存と書いてかずまさと読む、名前からしてめんどくさい奴だ。

また、こいつは生徒会に所属していて、しかも副会長なのだが、決して『生徒会員の一存』と言ってはならないので注意。…なんかヤバイ気がするから。

「わかったわかったわかってる。それで何の用だ?また部活の勧誘か?」

そう、一存は何度か俺を部活に勧誘してくるのだ。一存は生徒会に入る前に剣道部に入っており、しかも相当強かったのだが怪我を理由に退部。生徒会員になった今は自分の抜けた穴を埋めるために運動神経がいい生徒を探しては声をかけており、俺も何回か勧誘された。

「その話もしたいのだが今回は違う。中等部生徒会長の徳永圭を知ってるよな?そいつから呼び出しだ」

「マジかよ…高等部の生徒会を使ってきたか…そこまで怒ってたのか?」

この前の徳永に伝言を頼んだ知り合いというのは一存のことである。

「お前が何をしでかしたのかは知らんが今日の放課後に中等部の生徒会室に来てほしいだってさ。昨日みたいに無視したら今度は高等部の生徒会長に話をするかもしれない、だから今日はちゃんと行けよ」

「うわ〜…めんどくせ〜」

さすがに今日は行かざるを得ないな。蓮名と想愛に帰るのが遅くなるって伝えなければ。


案の定2人に遅くなる理由を尋ねられた。

隠す気もないし誤魔化してもすぐにバレるから素直に全部話したら

『そうなの…お兄ちゃんを呼びつけるだなんてやっぱりあいつは殺すべきだったね…消し去ってやる…!』

『お兄様を侮辱するだけでなく下校の邪魔までしますか…!もうこの世に生かしておけません!』

なんてとても物騒な事を言い出して困った。

そうこうしてるうちに時間が過ぎ、放課後になった。


「中等部か…懐かしいな〜」

俺は今中等部の校舎に来ている。そして結構注目されている。

まぁそうだろうな、中等部の校舎の中を高等部の制服着てる奴が歩いてたらそりゃあ注目されるわな。しかも校舎を案内してるのがあの『星鏡の双姫』ときた。これで注目されないわけがない。しかもアウェー感ハンパないなかで懐疑と好奇と嫉妬の目線を向けられて…覚悟はしてたし嫉妬は慣れてるけど若干キツイわ…。

「なんの騒ぎかと思って来てみれば…お前か、天陵」

「あ…巣鴨先生、お久しぶりです」

「「先生、こんにちわ」」

この二十後半の女性は巣鴨(すがも)由梨(ゆり)先生。美術部の顧問で、俺が3年生の時、そして今年と去年の蓮名と想愛のクラスの担任の先生だ。ちなみにトカゲを10年以上飼い続けている変人でもある。

「天陵…お前今何か失礼なことを考えなかったか?」

「先生、蓮名と想愛ではないのに俺の心を読まないでください。2人に殺されますよ?」

「ありえそうなのが怖いな…っておい篠宮姉妹、そんな怖い顔をするな、怖いだろう。…私は何回怖いと言えばよいのだ!」

知らないです、そんなの。

まぁこんな変人でも教師としては優秀だ。

優秀ではなかったら蓮名と想愛の担任にはなれないし、俺の中3の時の先生を担当したのだから優秀になるのは当然だ。

それほどまでに俺が中等部3年の時はヤバかった。


蓮名と想愛は中1の時ももちろん美少女だった。

そんな美少女双子が入学してきて話題にならないわけがない。すぐさま数多くの男子からアプローチを受けた、が、当の2人はその男子達には目もくれずに登校、昼休み、下校を俺と過ごした為、おれはほとんどの男子から嫉妬されることになった。

それでもめげすに蓮名と想愛にアプローチを続ける男子は大勢いたが、男性恐怖症になったばかりの2人はこれらを完全に拒絶した。

拒絶された男子達の怒りや憎しみの矛先は俺へと向けられ、俺は嫉妬だけではなく怒りや悲しみ、憎しみや恨みなどの感情を向けられることとなった。

しかも相手は地球で最も愚かな生物である中学生の男子だ。野蛮な輩から襲撃された事も一度や二度ではなかった。まぁ当時俺とよくつるんでいたのが剣道部最強の穂村一存、空手部最強の生天目(なばため)(よう)、柔道部員の青江(あおえ)優也(ゆうや)だったおかげで全員返り討ちにできたがな。

そんなデンジャラスな日常を送る生徒(俺)の担任になってしまったのだから巣鴨先生はかなり大変だっただろうなぁ。

しかも俺が卒業してからは感情が抜けた状態になった蓮名と想愛、俺が居なくなったことによりアクティブになった男子達の対処をしなければならないなど、3年続けて不幸な目にあっている…ドンマイ、巣鴨先生。

でもそのおかげで多くの経験を積めたのだから良しとしておいてください。


「ところでなんで天陵はここ(中等部)にいるんだ?」

「えっとそれはですね———」

本当は来たくなかったんだけどなぁ。

中3の時のクラスは楽しかったな〜

一体感があったからかな

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